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2021年秋 読書したいあなたにおすすめ 物語本 2選

初めまして、今年新しくJ研会員になった咲夜です。
秋ですね。秋と言えば、食でしょうか、スポーツでしょうか、芸術でしょうか?今回は、秋におすすめの本二選を紹介します。

「ひそひそ-silence voice-」
作者 藤谷陽子
出版 角川書店

この物語は、幼いころに物や動物、人間の心を聞くことが出来た主人公が、かつての自分と同じ能力を持つ男の子と出会うところから始まります。
主人公にとってその能力は思い出したくない過去、苦しみの原因でした。しかし同じ力を持つ男の子と関わっていく中で、今の自分や幼いころの自分を見つめなおし、その能力と向き合っていく不思議系日常ストーリーとなっています。

この本の魅力は、なんといっても人付き合いに不安で、どことなく人との関わりが表面だけ、人を信じることのできない主人公が、男の子をはじめとした周囲の人に触れ合うことによってその能力が必ずしも悪いものではないと気づき前向きに一歩踏み出していくところにあります。

改めて自分と周囲の人と向き合ってみると新たな発見があるかもしれない、そんな気持ちにさせてくれるようなストーリーです。心温まるストーリーが好きな人、または、温めたい人、寂しいと思っている人におすすめの本です。

後宮の烏
作者 白川 紺子
出版 集英社

この本の舞台は中華風の異国。烏妃と呼ばれる謎に包まれた人の話です。
その国には烏妃と呼ばれる見た目はさほどほかの後宮の妃と変わらない妃がいました。烏妃は人を寄せ付けることのない不思議な存在。そんな妃を頼りにやってくるさまざまな人たち。皇帝との関係、烏妃の正体、そして少女は何者なのか先が気になるほんのりミステリーです。

ストーリー性がとてもよく、読み始めると止まらなくなる本です。登場人物の位置関係や心情描写も丁寧に描かれているので、深くはまりたい人はぜひ読んでみてほしいです。他にもしっかりしたストーリーの本が好きな人や謎を明かしていくストーリーが好きな人におすすめの本です。

以上、咲夜がおススメする秋に読んでおきたい本2選でした!

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