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「片づけたら~する」という考え方を捨てる

ここ1~2ヶ月、片付けが苦手だという女性から、結構「片づけたら~する」という話を聞くことが多かった。
男性もなのかな?現場が女性の現場ばかりなので比較できないけれど。

片付けが終わったら、夢を実現しても良い
片付けができたら、新しいことにチャレンジする
片付けがまともにできたら、ちゃんと問題に向き合う
「生活を整えることができれば、自分をより良くしよう」と考えている

片付けできない罪悪感からか、自分のことに取り組む「資格がない」とおっしゃる人もいる。よくよく聞くと「片付いていない」とパートナーなどの家族からダメ人間扱いされたり、家族は何も言っていなくても、自分で自分に「ダメだ、だらしない」と、厳しい声をかけている人もいる。

私は「片付けは、一生するものだし、終わりなんてないと思うから、片づけが完了してなくても良いから、自分にとって良いことを始めていきませんか」と声かけしている。

私は、ADHDなので、毎日少しずつ物事を実行するのも苦手。終わりが見えないのも苦手。だから片付けが苦手な人の気持ちもわかる、つもり。

でも「何かを始めたら、片付けも進むかもしれないよ」といっても、「一つずつしかできないので」とおっしゃる人もいる。「じゃあ、整理収納アドバイザーの人とかに頼んでみる?」と提案しても、「人に頼むレベルじゃない」とか「自分でしなければ」とおっしゃる。

これは「先延ばし」というより、片づけられないため、自尊心が低くなってしまうから、起こる現象なのかなと思う。上述したけど「散らかしてる自分には、自分のために何かをする資格がないと思ってしまう」から、何もできなくなってしまう部分もあるのではないだろうか。自尊心が低いと、できないことを人に頼むことも難しい。

私がADHDだからかは、わからないけど、片づけというより、捨てるのが苦手。捨てる段取りの面倒くささもある。段ボールをたたむには、カッターを出してきて、畳んで、畳んだ段ボールを定位置に置く。3段階ある。外に出ると、疲れやすいので、家では、ぼーっとしてしているので、基本何でも面倒くさい。

人から関係を切られるのが怖いからか、モノを捨てるのもなんか恐怖がある。あと、買ったときの高揚感を捨てられなかったり、一瞬の判断が間違っている恐怖も何度も味わってきた。だから、捨ててあとで慌てるのも怖い。損したくない気持ちも大きめなのじゃないかなと思うこともある。

収納が苦手なのは、服なんかは、疲れてその辺にポイと置いてしまうことが多いからだ。モノも、ポイと置いて忘れてしまったりする。元に戻すといっても、定位置がないと混乱する。あと空間認知が苦手。WAIS-Ⅲでも低かった。そこら辺においたものが、風景化してしまう。全然目に入ってこない。

元気があるときは、捨てるかどうかの判断もできるので、区別・分別できるその時を待ってしまったりすることもある。

ADHDの私の場合、いろんな理由で整理・収納のハードルは高い。

だから「片づけてからじゃないと、楽しいことをしてと言われても、これ以上散らかるかもしれない」と恐れて、先延ばししてしまうの人の心理はわかっているつもりだ。それでもやっぱり自分を大事にして、楽しく生きていくことを諦めないで欲しいなと思う。

成育過程で、実家も片付いていない人も多いし、そういう人は、片づけ方なんて全く習っていないのだ。できなくても当り前かなとも思う。

そういうことを色々考えていたので、先日、整理収納アドバイザーの講座を受けてみた。習ってみて、やっぱり「片付いてから」と思うなら、プロに依頼して片づけてもらって、定位置管理を習った方が良い。先延ばしにしている時間がもったいない。

整理収納アドバイザー講座を受けている人は、整理収納が得意と言う人が多かったので、ADHDで片づけ苦手な人は、「私ADHDなんで」と言っても、理解はしてもらえないかもしれないので、依頼するときは「疲れやすい」とか「見せない収納すると本当に無いと思っちゃうんですよね」などと自分の特性を言語化しておいた方がいいかもしれないな、とも思ったけれど。

とはいえ、やはり「片付いたら~する」という考え方は、すっぱり捨てて、「片づけながら~する」に転換していった方が良い。








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