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第50話|知名度が上がり影響力が増すだけが発展じゃない|セーブポイント総括(2)|チーム・コミュニティづくりについて思うこと

前回の続き。セーブポイントという拠点の運営を通じて、チームやコミュニティづくりについて得た視座をまとめる。

セーブポイントを始めた頃、これから活動はこんな感じで発展していくんだろうなと漠然と思っていた↓。

①何かをはじめたら、コアメンバーが集まってくる。

②そのメンバーでアイディアを出し合って価値を提供する準備を整える。メンバー以外のお客さん的な人たちに楽しみを提供できるようになってくる。

③次第に知名度が上がり、広範囲に価値を提供できるようになる、提供するものの質も高まっていく。


そして「遊びがサービスになり、サービスがビジネスになっていく」みたいな発展方法をイメージしていた。

これ、いつ作ったビジョンなの?

この発展ビジョンはどこで生まれたかわからないけれど、活動ってこうやって広がっていくもんだよなって思い込んでいた。

そして、実際にセーブポイントをやっている中で違和感に気づいた。


別に価値提供の範囲をを広げる気ないな、自分。

事業にする気もないし、ましてやスケールさせる気もない。


雑記:なんでビジネスにしようとしていたんだっけ?でも書いたけれど、なぜか活動=ビジネスのフレームワークに当てはめて考えていたようで、後から考えたらなんでそうしようとしていたのか不思議だし、怖っ、って思った。(ビジネス書読みすぎた?)

たぶんこれは、平成の負の遺産だ。大人になった人が人生の大部分を何かの活動に専念させる→「そんなことばっかりやってて仕事はどうするの?」→「仕事しないとお金は稼げないし、お金がないと生活できないわよ」→だったらこの活動をビジネスにして食っていけるようになるさ!今やっているのは起業準備さ!という思考ルート。

これは、完全に勘違いだから平成に置いておきたい。趣味の範疇を超えた活動はビジネス化させていくのがあたりまえっていう固定観念が生まれているとしたらとっとと消去したい。

ビジネス化させずに、趣味で遊びで、まったり小規模で続けていた方がやっている本人としては心地よいものもある。

たしかにビジネスのレールに乗せたら、成功するかもしれないけれどビジネスモデルとして優秀かどうかと、本人がそれをやって心地よいかどうかは別問題だ。


また「仕事しないとお金を稼げなくて生活できないわよ」理論も間違っている。

正確にいうと、

お金がないと生活できないのではなく、

「お金がないと、金銭でしか取引できないモノ・サービスを利用したい時、十分な人間関係を育むことに疎かにしていると、即思い通りに動けなくてストレスを感じるかもしれないわよ。」

であり、


仕事をしないとお金を稼げないのではなく

「自分以外の人に対しての価値提供(仕事)に観点を持って生きていないと、他の人と生産物を交換する楽しみを享受できないからもったいないわよ。」

だと思う。お金と仕事と生活が間違った組み合わせでタッグを組んで、セットで思考に登場し、計画を邪魔してくるのは平成で終わりにしたい。

どれくらいの規模感でどのように発展したいのか?

自分の活動の発展の方向性が、近代ビジネス型のフレームワークに影響された「他者の考え」であるとわかったときに、発展の方向性を変えた。

自分の心地よい発展の方向を探そう。

その結果、一度に関われるのは、50人くらいだなとあたりがついた。

コアメンバー、たまにコラボする人、活動を追っている人、パトロン、購読者など含めて50人。

事業をしている人の言葉に変換して表現すると、社員、クライアント、外注先、株主、お客さん含めて50人ってことだ。

この小さな経済圏を、定期的に人員の入れ替えを行いながら、丁寧に育てていくのが自分には合っていると気づいた。

なので、活動を続けていても、この50人が増えることはない。

この50人に集中して、どういうコラボ・巻き込み方ができるか、どういう価値提供ができるかを考える、今のところその規模感が心地よい。


2つ目の視座・知名度が上がり影響力が増すだけが発展じゃない

→次回、コミュニティは機能を終えたら消滅するのがいい|セーブポイント総括(3)|チーム・コミュニティづくりについて思うこと



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