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OH!へんろ。親子の88か所巡り(8番札所):普明山熊谷寺(徳島県)

わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。

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今日の煩悩

自分でやり始めてしまって言うのもなんですが、これあと80巻書くのかぁと呟いてしまいました。

さて、年老いた私が、旅だった妻を想いながら、ひとりお遍路するというイメージを勝手に作っていましたが、よく考えたら、私の方が5歳年上で、かつ病気の数も多いので、立場は逆じゃないかと今更気づきました。

さらに、私の家は真言宗ではなかった気もします。いいのです。たぶん。

自然の中をご本尊様を求めて歩く。歩くリズムはセロトニンを分泌し、気持ちよく集中させる。大リーガーがチューインガムを噛むのと同じです。

そして、自分よりも大きなものの存在を感じ、その中で人々が延々と繋いできたものを感じ、次世代の行方を想う。

自分の「小さな理屈」に閉じていた気持ちが、バン!(Bang!)と大きな広がりの中に置かれるのです。BigなBangです。

手元にある不思議なキャラクターが書かれたお菓子の箱を見て、「このキャラクターはこの宇宙でどのような意味を持っているのか」。「どこかのおじさんや、おばさんに評価されたというだけの論文がどのような意味を持つのか」。

どうでもいいことを考えながらも、額ににじむ汗が心地よいのであります。

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御詠歌:

薪とり水くま谷の寺にきて  難行するも後の世のため

本尊:

千手観世音菩薩

創建:

弘仁6年(815)

真言:

おん ばざらたらま きりく

歴史:

弘仁6年、弘法大師が閼於ヶ谷で修行をした時、熊野権現があらわれ「末世の衆生を永く済度せよ」と告げ、金の観世音菩薩像を授けたそうです。大師はその場にお堂を建てて、等身大の千手観音像を彫造し、その胎内に金の尊像を納めたとされています。境内にその鎮守堂があり、熊野権現が祀られている。

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所在地:

徳島県阿波市土成町土成字前田185

駐車場:

あり。志納金制。

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