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OH!へんろ。親子の88か所巡り(26番札所):龍頭山 金剛頂寺(高知県)

わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。

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今日の煩悩:

先週、地域のある有力企業にお呼びいただき講演を行いました。大企業のなかの有志の企画による講演会です。あらかじめ、テーマをいただいていたので、もちろんそれに関係するお話を準備しました。

結論から言うと「話しやすい」です。

新型コロナ禍で講演会の数をだいぶん制御しましたが、例年5,6回は講演の予定が入ります。

講演にはいくつかのタイプがあります。

一つ目は、今回のように有志やテーマに興味を持っている団体に呼ばれるものです。

二つ目は企業の管理職研修の一環として呼ばれるようなものです。

三つめは、イベント内の講演で、通りすがりの人やせっかく来たんだからとテーマに関係なく立ち寄ってくれるようなものです。

その他、単位が必要な学生が半強制的に参加させられる講演もあります。

以前、二つ目のタイプの研修で、50歳代以上の男性ばかりが100人ほど半ば強制的に参加させられているであろう講演の講師をしたことがあります。とてもお堅い仕事をされている団体の支店長クラスの男性が集まった研修会でしたので、統率も取れ、姿勢も良く、拍手なども迫力あったのですが、参加者の目を見る限り、あまり響いてはいない感じです。

「現場は足で稼げ」と言われて出世してきた人たちが「ワークライフバランス」や「男性の育児休業の必要性」について話しを聞かされるわけですから、さもありなん。

プリンストン大学のE・パラックとイエール大学のD・グリーンの1000人をサンプルとした研究では、自分の偏見を指摘されるような研修や広く異文化理解の研修では、参加者の意識や行動変容においてトレーニングの効果は見られなかったそうです。

ハーバード大学のF・ドビンもアメリカの800社でダイバーシティ研修と職場のダイバーシティの関係性を分析した結果、直接の関係性はないとの結論を述べていました。逆に「免罪符効果(モラル・ライセンシング)」が働いて、研修前よりも状況が悪化することさえあるとのことです。

人間、自分が聞きたい以外のことを聴くのはストレスがかかりますからね。ネットの記事なんかも、時間つぶしに見るときには、自分の意見や認識に近いものを見たくなります。

だからですね、有志による自己研鑽の講演会やシンポジウムのテーマに沿った講演に参加する人の多くは「すでにそのテーマに関心を持ち、或いは基本的な知識も持っている」人が多いわけで、参加者の多くは「いや、この話聞かなくてもあなたたちは大丈夫でしょ」と言う方なのです。

こういう場での講演は、売れない演歌歌手が御贔屓さまに呼んでいただいたオフ会でトークさせていただくようなものなので、追い風の時間です。

でも、せっかく呼んでいただけるので、いろんなタイプの講演会で、何とか要望に応えたいと思い、私も工夫を凝らすようにしています。

人間は自分と異なるカテゴリや属性を感じさせることには関心が低くなるので、なるべく共通のメカニズムなどカテゴリ中立な話題を使うようにしています(脳の話とかホルモンの話や行動経済学などの話を盛り込んで)。

そして、なるべく自身で、視点取得(パースペクティブ・テイキング)してもらえる機会を作り、この立場から見たらこうよね、あの視点から見たらこうよね、と自分で発見してもらいます。

発見できなくても、次回に期待。慌てない慌てない、ひと休みひと休み。

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御詠歌:

往生に望みをかくる極楽は 月のかたむく西寺の空

本尊:

薬師如来

創建:

大同2年(807)

真言:

おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

歴史:

大同2年、弘法大師が平城天皇(在位806〜9)の勅願により、本尊の薬師如来像を彫造して寺を創建したと伝えられています。当初は「金剛定寺」と呼ばれる女人禁制の寺院でした。

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所在地:

高知県室戸市元乙523

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駐車場:

普通車200円

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