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富士山を1人で登って思ったこと③
前回の続き
8合目を過ぎた頃すれ違った方とのお話
人がいない登山道の途中で少し立ち話
その方は六合目手前で私を追い抜いて先に登られた方だった
その方は齢60手前かその前後だと見受けられる
すれ違うということはもう頂上まで行ったということなのか
聞くと頂上まで行きお鉢めぐりも済ませたとのこと
素晴らしいほどの健脚の持ち主である
どうやらお話を聞くと今年6回目の富士登山で毎年富士山に登っているとの事
ハイシーズンにも登っているのだが最近ニュースでも見るように人が多くてすんなり登れなくなっているそうだ
だから人のいなさそうなコースを選び今日も人の1番少ないコースを選んで来たとのこと
この日は大当たりで登山日和なのに途中まで全く人がいなくて気持ちよく登れたとのことであった
しかしこの方こんなに沢山富士山のそしてこの1番人気のないコース(距離が長くとても大変)に来ているのに六合目を過ぎるまでがほんとにきつくて毎回どこで帰ろうかと思うそうだ
そんな話を聞いたらなんだか少しほっとしてしまった
あーそう思うのは私だけではなかったのだと
こんなに慣れていて健脚な方でもそう思うんだ
と知っただけで少し体も心も軽くなった
さっきまで足が重く1歩登る度になんとも情けなくかっこ悪いなと思っていた自分がそんなに情けなくないよと言われてる気がした
初めましての方と他愛のない会話の中でとても救われた気がした
その後も少し雑談を交わしつつお気を付けてとお互いに見送ると足は軽くまた1歩前に進む力が湧いてきた
頂上まであと少し、もう目の前に見えている
ゆっくり1歩1歩確実に歩を進める
斜度はきつくなり足場も悪くなる
ガレ場が続き富士山の頂上に少しづつ近づく
目の前に鳥居が見えた
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目標地点まであと少し
それでも焦らずゆっくりと進む
とうとう登頂した
15年振りに来る富士山の山頂はなんとも素晴らしい光景だった
下山の時間を考えると山頂には長く滞在していられないが少し休憩
よく頑張ったと自分を褒める
最高だ
山頂のお宮様に感謝を述べ山頂を後にする
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この登山にはとても大きな学びがあった
先ずは見積もりの甘さと準備不足
そして、やりきる手段より先にやめる理由を考えてしまった自分
過去の自分と現在の自分を俯瞰的に見ることができず見誤っていた
どこかで見栄を張っていた自分
そんなことを改めて見つけることができ下山した後ももっと気をつけて改善していこうと思えた
日が暮れる前に下山しなくては
慌てず焦らず急いで下山する
大砂走を駆け下りる
足が痛いがこのままのペースで下ればまだ日没前に駐車場に着くはずだ
下りはろくに休憩もせぬまま駆け下りなんとか日没前に下山完了
駐車場手前にある売店の自販機でファンタを買う
最高に染みる
生きてる実感が湧く
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今回の富士山で学んだことをまた改めてnoteに書き残そうと思う
多くの学びをくれた富士山に感謝
すれ違い言葉を交わしてくれた方々に感謝
そして最後まで拙い文を読んでくれた優しい貴方に感謝
「有難うございます」
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