Juice=Juice 稲場愛香 卒業コンサートから1日経って 〜まなかん ありがとう!〜
2022年5月30日、日本武道館にて『Juice=Juice CONCERT TOUR 〜terzo〜 FINAL 稲場愛香卒業スペシャル』が行われた。文字通りJuice=Juiceというグループのメンバー・稲場愛香ちゃん(まなかん)が昨日をもってJuice=Juice及びハロー!プロジェクトを卒業した。所謂卒コンという奴だ。そんな まなかんの卒コンを私は現地・日本武道館にて観ていた。まなかんのハロプロメンバーとして最後となるパフォーマンスを観終えて、まなかんの卒業を見届けてから1日が経った今、私のハロオタとしてのまなかんとの思い出や昨日の卒コンの思い出、まなかんへの気持ちなんかを書いてみようと思う。
…と実際に書いてみたら書きたいことがあり過ぎてめちゃくちゃ長くなってしまった。当初予定の見出しなんかも付けたので、以下の目次を活用して長々しい「私がまなかんを好きに経緯」などを適宜飛ばして頂ければと思う。
私がまなかんを好きになった経緯
私にとってまなかんは非常に思い入れのあるハロプロメンバーだ。私がハロプロにハマっていったのは2016年頃で、カントリー・ガールズ所属だった当時のまなかんは持病である喘息により休養中だった。そして、私にとってハロプロ現場デビューとなった2016年9月の夏ハロコンの1ヶ月ほど前にまなかんはカントリー・ガールズを前述の理由により卒業した。「稲場愛香というベビーフェイスなメンバーが喘息により最近卒業した」それが新米ハロオタにだった当時私の印象だ。もちろん、ハロプロ現場デビューに備えてYouTubeでカントリー・ガールズのMVを見ていたが、当時は嗣永桃子ちゃん、森戸知沙希ちゃん、小関舞ちゃんといった辺りに目が行きがちで、正直まなかんは気になることはそんなになかった。
時は流れ、私は高専を卒業してなんやかんやで就職。そして、徐々に新しい環境にも慣れた社会人2年目の2018年の6月にまなかんはハロプロ研修生北海道のリーダー的役割を経てJuice=Juiceに加入した。℃-uteからハロプロにハマっていった私としては、数年の活動を経てオリジナルメンバー5人のパフォーマンスと個性が際立ってきたJuiceは℃-ute同様に5人体制のまま活動していって欲しいと思っていた。だから、まなかんが加入する1年前に段原瑠々ちゃんと梁川奈々美ちゃんが新メンバーとしてJuiceに加入した時の感情は正直ポジティブなものではなかった。もちろん、そんな感情も情熱を解き放つアレによってなくなったのだが。そんな新メンバー加入を経てのまなかん加入だったから、最初聞いた時は本当にビックリした。一度グループを卒業したメンバーが別のグループに再加入するなんてことは長いハロプロの歴史を振り返っても異例な出来事だったはずだ。カントリー時代のまなかんをリアルタイムで追えなかった私としては「なんか見覚えある人がJuiceに加入した!」という感じぐらいであったが、まなかん加入については当初オタクの間で色々な意見があったようだ。
そんなこんなを経た2018年10月29日、日本武道館での『Juice=Juice LIVE 2018 at NIPPON BUDOKAN TRIANGROOOVE』にて私はJuiceの現場デビューを果たした。ハロプロにハマってからハロコンやアンジュルムの単独ライブは行ったことあったが、Juiceの単独はこれが初めてだった。当時はファンクラブに入っておらず一般枠でチケットを取って行ったので席は2階スタンドの限りなく後ろの方、所謂天空席だった。だから、生で観るJuiceのメンバーは米粒ほどの小ささだし、マサイ族みたいな視力ではないのでひと目で誰か見極めるのもなかなか苦労した。そんな中でもひときわ小さくて、だけどダンスがキレキレなメンバーが居てそのメンバーだけはモニターで確認しなくてもすぐに分かった。それがまなかんだった。恥ずかしい話、このライブに行くまでまなかんがこんなにダンスが上手なことを知らなかった、気がする。そして、このライブは私にとって(観客として)初めての武道館であり、まなかんにとって(演者として)初めての武道館。なんだか不思議な縁を感じた。因みに、このライブで振ったペンライトの色は赤色だった。当時Juiceは金澤朋子ちゃんが一番好きだった。また、このライブでは宮崎由加ちゃんと梁川奈々美ちゃんが歌っていた『もしも…』という曲が印象的だった。メンバーのバースデーイベントで歌われがちなこの曲はハロオタにとって馴染み深いものではあるが、私はこの時初めてこの曲を知った。
その後、スケジュールも合ったこともあって2019年2月 Zepp Nambaでの『Juice=Juice&カントリー・ガールズ LIVE』、2019年5月 中野サンプラザでの『Juice=Juice CONCERT TOUR 2019 〜JuiceFull!!!!!!!〜』、2019年7月OTODAMA SEA STUDIOでの『OTODAMA SEA STUDIO 2019 supported by POCARI SWEAT J=J Summer Special』とJuiceのライブに立て続けに参加。そんな感じで、ライブに行く度にまなかんに目が行く機会が増えていった。まなかんはダンスはもちろん、歌声もとっても素敵だし、何より自分の歌割りじゃない時の表情や仕草がとっても素敵だった。所謂あざとかわいい部分だったり、アイドルとしてとにかく輝いて見えた。サッカーでは自分がボールを持っていない「オフザボール」の動きが大事だと言われるが、まなかんは「オフザボール」ならぬ「オフザマイク」の動きがめちゃくちゃ良かった。そんなこともあって、Juiceの現場でのペンライトの色はいつしかホットピンクになった。いや、別に金澤朋子ちゃんのことが嫌いになったとかは一切なくて、あの素敵な歌声や人見知りがちな性格、宮本佳林ちゃんへの扱いなどはとっても好きだ。だけど、ライブではどうしてもまなかんを目で追ってしまうし、まなかんを応援したいという気持ちがそれを上回った。
まなかんのファンになってから
それからは買い漁ったライブのBlu-rayを観てまなかんのパフォーマンスに目を奪われたり、まなかんのソロラジオ『Juice=Juice 稲場愛香の manakan Palette Box』(まなパレ)を聴いてまなかんの素敵な声から映画やネイル、コスメの情報を知ったり、ご時世的事情で以前と形式が大きく変わったハロコンでまなかんのパフォーマンスを観たり、らしさ満点の宮本佳林ちゃんの卒コンをライブビューイングで観たりした。
そして、今年に入って漸く復活したJuiceの単独ツアー『Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~』。すっかりファンクラブにも加入した私はこのツアーの初日である3月20日の八王子公演のチケットを確保し、とてもワクワクしていた。
だが、そんなツアー始まる2日前、突然発表された「Juice=Juice 稲場愛香の卒業に関するお知らせ」
今までの卒業発表同様に突然の発表ではあったが、個人的にはまなかんも24歳とハロメンとして若いとは言えない年齢になって来たし、新メンバーが加入して間もないタイミングでの新メンバーオーディションのお知らせ、サブリーダー就任がまなかん1人ではなくて段原瑠々ちゃんと一緒だったことなどから、卒業が決して遠いものではないことは何となく覚悟していたから、大きく心が乱れることはなかった。もちろん、先に卒業発表していたモーニング娘。'22の森戸知沙希ちゃんと近い時期での卒業となりカントリー・ガールズに在籍していたメンバーがハロプロから居なくなる点などは時の流れというかなんというかそういうものを感じたのだが。
まなかんが卒業発表してから私が観に行った『Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~』、初日の中野公演とGWの広島公演ではもちろん、ホットピンクのペンライトを振ったし、まなかんのパフォーマンスを目に焼き付けるように観ていた。そして、このツアーの千秋楽及びまなかんの卒コンとなる5月30日の武道館公演のチケットを運良く確保。まなかんのハロメンとして最後のパフォーマンスでこの目で見ることができる。本当に嬉しくて、未だに覚えられないファンクラブのIDとパスワードを頑張って入力してドキドキしながらチケットの抽選結果を確認して「当選」の2文字を目にした瞬間、ガッツポーズしたし叫んだ。
まなかんの卒コン当日(2022/5/30)
そして、気が付けばスマホのカレンダーが示す日付は5月30日になった。昨日は1日中、開演の何時間も前からざわざわした感情で、ふとした時に何度も泣きそうになった。『初恋サンライズ』ではないが「こんな気持ち初めて」である。
私は並ぶのが面倒だし、スタッフに口頭で欲しい物伝える感じの物販が苦手だから、普段グッズは通販で買っているのだが、卒コンのTシャツ来てまなかんの門出祝いたいし、他のグッズも気になるものばかりで通販で買えなくて後悔したくなかった。
だから、まなかん卒コンということで気合いを入れて初めてライブ現場の物販とやらに並んだ。
それなりに人気な まなかん卒コンということで結構並ぶと思っていたが、整列時間の11時ぐらいに行けばまあ、2時間弱ぐらいで買えるだろうと思っていた。開演まで7時間以上あるし、土日じゃなくて月曜だしそんなに人は来ないだろうと思っていた。だが、ちょうど11時ぐらいに九段下駅に着いて武道館に行くと既にかなりの行列を成していた。
極力行列に並びたくなくて、ランチは大体開店時間の11時に行くような私なので普段ならこんな行列は見たらスルーしてしまうが、さすがにまなかんの卒コンだから諦めたら一生後悔しそうだ。まなかんの為(?)にも並ぶことを心に決める。だが、物販開始の12時を過ぎても列はなかなか前に進まない。進んでもまた新しいダンジョンに入ったみたいにクネクネとした行列。「『ゴールが見えた』と笑って!『ゴールじゃないよ!』と笑って!」というどこぞの歌詞が脳内再生される。そんな行列は想像以上に長くて、当初の甘い見積もりを遥かに超えて、炎天下3時間+快適な屋内1時間とトータルおよそ4時間ほど並んでグッズを購入した。ライブの物販ってこんな並ぶんだな。因みに、先に並ばていたフォロワーさんによると私より30分早く来ていれば(私より)1時間早く買えたみたいだ。なるほど。また1つオタクとしての経験値が上がった。まあ、この炎天下の中、何時間も並ばざるを得ない物販に関するあれこれはまたいつかどっかで書こうと思う。
で、こんなに並んだけど、売り切れていたグッズは何一つなく買いたいものは全て買えたのが本当に良かった。
アイドルのグッズとして定番の生写真もあまり増えても管理が大変だから「買うのは原則L判のみで日付入りの奴とかは買わない!」との信念を持っているが、まなかんの卒コンは例外である。節目でたまに買っているA4に加えて、ハロプロではL判よりも一般的な2L、管理に困りそうなA5など、様々なサイズの生写真をなんの躊躇いもなく購入した。これが卒コンの気合いである。
物販を終えて、遅めの昼食でエナジーを蓄え、「卒コンの日は二度くらいシャワーして出かけたい」のでホテルに戻ってシャワーを浴びて、卒コンTシャツの正装に着替えて、再度九段下へ。
私も申し込んだ稲場愛香「Graduation Flower Project」の花束を拝見。とっても良い感じに仕上がって何より。
そして、卒コン会場である日本武道館に入場。
まなかん卒コン開演
ハロプロ研修生北海道時代にまなかんと一緒に活動した石栗奏美ちゃんが在籍するOCHA NORMAによるオープニングアクトで会場が温まったところで、ついにまなかんの卒コンの開演。この時がやってきてしまった。
最初の楽曲はこのツアーの他の公演と同様に『Va-Va-voom』。まなかんにとってハロメンとして最後のステージが始まったという気持ちと、まなかんのかっこいいダンスが印象深い『Va-Va-voom』ということもあって初っ端から涙が流れた。その次の『プラトニック・プラネット』もとっても好きな曲で涙が追加された。その後ライブ初披露となった最新アルバムの曲を挟みつつ進み、まなパレのオープニングとして使われていた『禁断少女』のイントロが流れてきた瞬間にまなパレを楽しく聴いた日々が頭の中をよぎり再び泣いた。その次の『ロマンスの途中』はライブで盛り上がるJuiceの定番曲で、卒コンでもないライブでのアンジュルムの『大器晩成』で泣いてしまうような末期症状なオタクの私は涙で視界が滲みながら遠くにいる まなかんを観て振りコピを頑張った。その後、まなかんのかっこいいダンスが観られたり、今回のツアーで振りコピの楽しさから好きになった『ポップミュージック』を挟んでユニットコーナへ。宮本佳林ちゃん、金澤朋子ちゃんの卒コンと同様に卒業者+何人かで歌う形式。まずは、まなかん+有澤一華ちゃん、入江里咲ちゃん、江端妃咲ちゃんの新メンバー3人組とともに歌う『初めてを経験中』。フレッシュな3人に負けず劣らず、というより「アイドルの可愛さとはこういうものよ」と将来のJuiceを引っ張る存在になるであろう新メンバーに見せつけるように可愛さ満点で歌うまなかん。そんな姿がとてもエモーショナルでだんだん涙が出てきた。その次はまなかん+工藤由愛ちゃん、松永里愛ちゃんのゆめりあいコンビと共に歌う『好きって言ってよ』。まなかんにとってはJuice加入後初めての後輩となった ゆめりあい2人。恐らく色々な思い出や思い入れがあるだろう。そんな姿が先ほどの新メンバー3人とのそれとは違ったテイストでエモーショナルで素晴らしかった。
そして、次はまなかんと井上玲音ちゃん(れいれい)との2人歌唱。楽曲は『微炭酸』。しかもれいれいがJuiceに加入してすぐの頃にYouTubeで公開された「井上玲音がJuice=Juiceの歌を・・・」バージョンのピアノアレンジが施されたものだ。
細かい経緯は異なるものの、ハロプロの他グループでの活動を経てJuiceに加入したという点で似ているまなかんとれいれい。そんな共通点と繊細な点などお互いに似ている価値観などが相まって、まなかんとれいれいはすぐに仲良くなっていた。そんな2人の2ショットとかをInstagramで度々見かけていたこともあって、私はこの2人のコンビを、段原瑠々ちゃんとのまなるるコンビと同じぐらい好きになっていった。そんな個人的には好きなコンビが歌う『微炭酸』。この曲はまなかんにとってJuice加入後初のシングルでこのかっこいい曲調もあってライブでとても盛り上がるナンバーだ。そんな曲をまさかここに持ってくるとは。しかも、ピアノアレンジの方でその曲調が卒コンの雰囲気にぴったりで、加えてまなかんとれいれいのこれぞハロプロ!という上手い歌とハモりが相まって、ここでめちゃくちゃ泣いてしまった。涙が止まらないってのはこういうことなのか、と実感するぐらい泣いた。もう本当に最高だった。
その後、まなかん+段原瑠々ちゃん、植村あかりちゃんの役職持ち3人で『続いていくSTORY』。言うまでもなくこちらもエモーショナルで「どうして泣けちゃうの?」と私が言いたいぐらいだった。
その後アルバムのユニット曲や、情熱を解き放つアレこと『Fiesta! Fiesta!』挟んで、これまたJuiceのライブでの定番曲『GIRLS BE AMBITIOUS! 2022』で会場が盛り上がったところでやってきた『私が言う前に抱きしめなきゃね』。この曲は私の中でハロプロ全体を通しても屈指の神曲だと思っていて、本当に最高な流れだった。歌詞やダンス、歌声も素晴らしいけどこの曲はとにかくインストが本当に大好きで、「こんな素晴らしい曲を作ってくれてありがとう」とつんく♂さんに心の中で何度も感謝しながら聴いた。そんな気持ちと、この曲をまなかんが現役メンバーとしてパフォーマンスするのが最後という気持ちが積もり泣いた。こちらも泣きながらしっかり振りコピという端から見たら変なオタクになっていた。その次の『Gogl〜明日はあっちだよ〜』最後辺り(?)でまなかんと段原瑠々ちゃんが肩組んだり(?)して「まなるる最高!」って感じで泣いたし、『Magic of Love(J=J 2015ver.)』では最初に江端妃咲ちゃんがまなかんにハグしに行ったところから終始泣いてたし、アンコール前最後のナンバーとなった『Familia』でもどこかしらで泣いた。
その後、メンバーが一旦捌けて、武道館はホットピンクのペンライトで染まり、アンコールとして「ま・な・か」のリズムでの手拍子が始まる。私はまなかんを応援してきた者として手拍子を頑張った。そして、アンコール明けのパフォーマンス。ホットピンクの美しいドレスを着た まなかんがゆっくりとステージに上がる。その後流れたイントロはモベキマスの『もしも…』。今まで数多くのハロメンがライブやバースデーイベントなど様々な場所で歌ってきた名曲だ。まなかんが卒コンで歌う曲としてチョイスしたのは偶然にも、私が初めてJuiceのライブに行った2018年の武道館公演で知った曲だ。セリフパートが点在しているこの曲を持ち前のあざとかわいさ全開で歌う まなかん。衣装といい楽曲といい、これぞ稲場愛香という感じだった。個人的に大好きな横山玲奈ちゃんのものをはじめ色んな人の『もしも…』を観たり聴いたりしてきたが、昨日の卒コンでのまなかんのこれが最も似合っているというか最強なのではないのかと感じてしまうぐらいだった。お世辞抜きにこの『もしも…』は後に伝説として語られるような気がするし、そんな素晴らしいパフォーマンスを生で観れて感無量である。
その後、白い衣装を着た他のメンバーも登場して全員で『シンクロ。』を歌う。この曲は前述の2018年の武道館公演で聴いた時に「不安までがシンクロしてた」という まなかんのパートが強く印象に残っている思い出深い1曲だ。
その後、まなかんによる手紙朗読。そこでカントリー・ガールズ時代を「体調のことでふがいない思いのまま(中略)終わってしまいました。」と振り返る一方で「今でもカントリーのメンバーみんなには本当に感謝しています。」との言葉を聴けて本当に嬉しくて泣いてしまった。更に、ハロプロ研修生北海道で一緒に活動していた工藤由愛ちゃんに対して「道産子魂、全部託したよ」と伝えた時、泣き崩れた由愛ちゃんがモニターに映し出されてそこで私も泣き崩れた。涙の拭うハンカチがここまで湿っぽくなったのは初めてだ。ハンカチではなくてタオルが必要だった。
ハロプロ研修生、カントリー・ガールズ、ハロプロ研修生北海道のリーダー的役割、そしてJuice=Juiceとまなかんは波乱万丈なアイドル人生だったと思うけど最後の方で「私のアイドル人生は、本当に幸せでした」と言ってくれたことがファンとして本当に嬉しかったし、そこでもまた更に泣いた。もう本当に感動的なお手紙だった。そんな感動的な場面の後に、今度は各メンバーがまなかんへのメッセージを伝える。ここでは由愛ちゃんとかれいれいのところで泣きつつ、有澤一華ちゃんや植村あかりちゃんのところで笑うという文字通り笑いあり涙ありな感じとなった。そして、最後はまなかんが選曲したという『如雨露』で〆る。楽曲が全て終わりメンバー全員がマイクを使わずに私たち観客に感謝を伝えてステージをあとにする。その後、卒コン恒例のダブルアンコールでまなかんが再登場。再びステージに現れた まなかんは万雷の拍手に包まれて武道館の真ん中で思わず涙。まなかんは卒コン本編では堪えていたのかあまり泣くことがなかっただけにその姿を観て私は号泣した。ハロメンとしてのまなかんを観るのはもうこれで本当に最後なんだなと思うと涙が止まらなかった。そしてついに、まなかんがステージからはける際、出口にはメンバーみんなが迎え入れてくれていてその様子がモニターに映し出された。それを観て涙が増して、まなかんがステージからはけきった後にモニターに映し出された まなかんのメッセージでマシマシに。万雷の拍手で周りの人たちには聞こえなかったはずだが、自分でもびっくりするぐらい声を出して泣いてしまった。私はこれまで映画とかで泣いたことがなくて、「人の心がない」だなんて知り合いから言われたりもしたけど、自分もちゃんと泣ける人だったんだな。そういう新しい自分の一面を知れたことにも まなかんに感謝だ。まなかんありがとう。Juiceでのまなかんのメンバーカラーであるホットピンクで染まった武道館でいっぱい拍手していっぱい泣いたことは、私の人生において指折りの忘れられない思い出である。
因みに、昨日の卒コンでの私の座席は2F階席の北側後方で所謂天空席だった。奇しくも私が初めてJuiceのライブ参戦を果たし、まなかんのことが気になるきっかけとなった2018年の武道館公演と同様に、私の目に写っていた まなかんは米粒ほどの小ささで、とりわけ他のメンバーよりも一際小さくて、だけど バキバキのダンスが遠目からでもすぐ分かった。2018年と唯一違った点は、まなかんを観る私の視界が時折滲んだことだ。私のハロオタとしての まなかんとの思い出は武道館で始まり武道館で終わった。
まなかんの卒コンが全て終わり、規制退場の待ち時間で息を整えて、武道館をあとにする。
終演直後の21:00にまなかんの地元北海道は札幌市のさっぽろテレビ塔をJuiceでのメンバーカラーであるピンク色にライトアップする企画を勝手ながら実施したのでその様子をYouTubeでのライブ配信を確認する。無事に21:00ぴったりにさっぽろテレビ塔がピンク色に変わり一安心。これについてはまた後日詳しく書こうと思う。
その後は まなかん卒コンの余韻に浸りたかったので九段下駅から電車に乗らずに夜の東京を歩く。
ハロプロにハマってから、まなかんのような思い入れのあるメンバーの卒業を現地で見届けたのは今回が初めてだった為、放心状態というか何とも言えない気持ちになった。推しの卒業でオタクを卒業する人たちがよく居るが、そういう人の気持ちが分かった気がした。それからも冷めやらぬ余韻に浸り、心地よい夜風に当たりながら一歩一歩踏みしめるように歩く。そして、御茶ノ水まで歩いて「帰りにうどん食べてくわ」ということでうどんを食べてこの1日を〆る。
まなかんの卒業後の私の気持ち
まなかんの卒業から丸一日以上経った今でもまだ実感はあまり湧かない。だけど、それも時間の問題だろう。まなかんの卒業は正直寂しいが、カントリー・ガールズで共に活動した嗣永桃子ちゃんの「ももちイズム」をまなかんをはじめ各メンバーが受け継いで表現していったように、そんな「ももちイズム」にまなかんらしさを加えた「まなかんイズム」をまなかんと共に過ごしてきたメンバーが受け継いでいってくれるだろう。それが長い歴史を持つハロプロの良さの1つだ。個人的にはそんな「まなかんイズム」の後継者はハロプロ研修生北海道時代にマナ感と共に活動したOCHA NORMAの石栗奏美ちゃん(かなみん)なのかなと感じている。パフォーマンス中でのあざとい感じやオフザマイクの動きは既にまなかんを彷彿とさせるものがある。これからが楽しみだ。もちろん、ハロプロ研修生北海道及びJuice=Juiceとまなかんの後輩の中では一緒に活動した期間が最も長く、前述のようにまなかんから道産子魂を直々に託された工藤由愛ちゃんもその筆頭候補だろう。まだまだSTORYは続いていく。そして、まなかんを知る私たちオタクも「かつて稲場愛香という素晴らしいアイドルがハロプロに居た」ということを語り継いでいかなければならない。
まなかんからは現地や画面越しのパフォーマンスやトーク、ラジオやYouTube・SNS といったメディアでの発信を通して今まで数多くの元気・勇気・幸せ・新しい発見・がんばりまなかんする気持ちを貰った。ハロプロ研修生及びカントリー・ガールズ時代のまなかんは追えなかったけど、Juice=Juiceのメンバーとして再び加入してから今日までの約4年間、稲場愛香というアイドルをリアムタイムで追えたことはファン・オタクとして本当に幸せだった。まなかんには感謝してもしきれない。ありがとう!これからも まなかんのことを時折思い出して、人生をがんばりまなかんしていこうと思う。
そして、まなかんの今後がどのような形になったとしても、まなかんには人として幸せになって欲しい。私たちオタクにたくさんの幸せを与えてくれたのだから。私はいつまでも まなかんを応援し続けるつもりだ。安直にそうすべきだ、とは言えないが、もしも まなかんがM-lineに入ったら私はそっちのファンクラブにも加入するつもりだ。
まなかん、卒業おめでとう!
約9年もの長い間、
ハロプロで活動してくれてありがとう!
まなかんの未来に幸あれ!
まなかん、本当にありがとう!