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「その人にはどんな景色が見えているのか?」  ~上映会を終えて~

日本エンパシー協会認定講師 KOUKOU です。
「プリズンサークル上映会プロジェクト」のプロジェクトリーダーを務めさせていただきました。

今回は、上映会後の今の気持ちを、徒然なるままに書いてみました。
最後までお読みください。


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自分を見つめ直すこととはどういうことか?
人生を取り戻していくとはどういうことか?


島根県の刑務所を舞台とした受刑者の自己の見つめ直しと回復の中途を描いたドキュメンタリー映画、坂上香監督の『プリズン・サークル』を上映してきました。

坂上香監督の『プリズン・サークル』は知ってこそすれ、見れることを待ち侘びていたという声が多数。それだけ注目度の高かった映画を上映できたことを喜ばしく思います。

刑務所が舞台なので、客層もバラバラかと思いきや、10代からご高齢の方まで多様で30-40名ほどご参加いただきました。




作品のテーマは『処罰から回復へ』 

作中に登場する登場人物の1人は語る。(注:直接的表現ではない)
「盗みは悪いというより勝手にやってしまう。盗まれるのは嫌。盗めばいい。」

巷でニュースになるさまざまな事件。
元首相銃撃事件、大学前殺傷事件。

その手前には、身近なところにある違和感。
「あれ、あいつ、いつもと表情違うな」


そして、それに対して無関心な人々。大衆。

わかりあう分かり合わないの前に、
僕らはそもそも気づいていないのではないだろうか。
違うからといって無かったことにしてないだろうか。

それぞれがそれぞれの環境の中で触れてきた言葉や感情。
そこから培われたこだわりだったり囚われといった価値観に。

あいつは違う、あいつはおかしいといった偏見や評価 。
そんなやつ知らない、何もわからないといった無関心。

僕らは同じ地球の中に住んでいるけど、
結局自分の頭の中に住んでいる。

だからぴょんっと他の頭の中に飛び込んでみる勇気が必要だ。
もしくはそこには知識や技術が必要なのかもしれない。

映画の中に出てくる人は、
あなたとは見た目も 性格も 文化も 言葉も 行動も 世界観も
何もかもが、違うのかもしれない。

だからこそ、違う世界観の、
目の前にいる人を意識しようとしてみようよ。

聞いてみるとさ、心を傾けてみると。
自分がその人の立場だったとしたら 何ら変わらないことしてたかもと。
同じ目線で景色を見ようとしてみると、ふと思うことがある。

「あの人は自分と同じなのかもしれない。」


共感にはふたつあって
直感的に感じるシンパシー
歩み寄りのエンパシー

「その人に対して自分に何ができるのか?」の前に
 「その人にはどんな景色が見えているのか?」を見ていこう。 

めっちゃ大変よ。
自分のレンズだと1+1=2に見えているのに
相手のレンズはめてみたらは1+1=5だったりするわけ。
頭くらくらしちゃう。

でもさ、一緒にその景色のレンズをはめてみようとして見なければ、
やっぱり相手の世界観なんてわからない。

だから、違いを認め受け入れる。

月並みですが、そんな姿勢のトライアンドエラーが必要なのではないでしょうか。

気張って自分だけが理解しようとしちゃうけど。
そんな時は、1人で頑張りすぎちゃわないでほしい。
それもとっても素敵な正義感なのは、じゅうぶんわかってる。

みんながちょっとずつ、隣の人を見合うゆとりを持つ努力ができたなら。
目の前の人の苦しさや寂しさを感じて、異変に気づけるかもしれない。
ちょっと声をかけてみることができるかもしれない。

1人では難しいことも、僕らが力を寄せ合ってできることがあればなぁ、と思う日々です。


みんなで助け合って生きて行こうよ。 


文中の画像は、公式ポスターから引用しました。


上映会の様子は コチラ から


日本エンパシー協会公式ホームページ


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