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【2022】J1リーグを振り返る 6-10位

ここにきてJ1リーグ振り返り、6位から10位いきましょう。
1-5位はこちら↓です。


6. FC東京

【総括】
アルベル監督の哲学が非常に感じられた。前線から追い回して、どんどん後ろから追い抜いていくサッカーは非常に魅力的で、ハマった時の強さは本当にワクワクさせられた。しかしながら、実際の得点を牽引していたのがアダイウトンとルイス・フェリペの個人技に見えた点は課題に感じる。というより、特にアダイウトンの個の力がすごすぎた。

【改善点】
守備。数失点ならともかく、攻撃力に定評が無いアビスパから5失点も喫したのはいただけない。森重依存とも言うべきか。サイドバックがウイングバックに近く、センターバックの役割を担えないのも響いている気がする。いっそのこと3バック->5バックをスタート時のシステムにしてもよいかもしれない。

7. 柏レイソル

【総括】
マテウスサヴィオ、ドッジを中心に、細谷、小屋松、大南とタレントが揃っていて、攻撃力は素晴らしかった。特にシーズン序盤は前線からの守備もハマり、スムーズに勝ち星を積み重ねて下馬評を覆し優勝候補に躍り出た。しかしながら、シーズン中盤からはパターンを読まれたからか勝ちきれない試合が多く、順位を落とし、結果6位フィニッシュとなってしまった。

【改善点】
選手交代による戦術の変化。森海渡、アンジェロッティ、武藤 雄樹など途中出場から結果を出した選手も何名かいたが、いずれもパワープレーのような位置づけで、交代での出場によって戦術に違いを出せるような選手はいなかった。おそらくネルシーニョ監督の手腕によって現在の順位まで引っ張り上げられているものだと思うが、来年はさらに選手交代でチームが別パターンになるような引き出しがあると相手チームは対応に苦慮することが想像される。

8. 名古屋グランパス

【総括】
前線はマテウスありき。酒井宣福の負傷によって、スタイルがぶれてしまったように思う。核である稲垣は攻守に渡って存在感を出していたものの、天皇杯・ルヴァンと出ずっぱりで、らしくないプレーが多かった気がした。長谷川監督就任後は永井の加入もあって、良くも悪くもコンセプトとしては方向性が見えて、無難なチームになっていったように感じた。

【改善点】
攻撃の幅。マテウス、森下、永井、相馬、そして後ろから稲垣とタレントは少なくないはずなのに、魅力的な攻撃に感じない。セットプレーは可能性を感じるが、それ以外のシーンでは相手のミスからのショートカウンター以外あまりワクワクするシーンが少なかったように思った。藤井、中谷と守備にもタレントが揃っているので、後ろからのビルドアップを積極的に行うかサイドバックの上がりを戦術化するか何か形がほしい。勝てる、勝てない以前に見るものを魅了しない。


9. 浦和レッズ

【総括】
ACLに本気を出した1年。タレントもいる、穴も少ない、でも勝てない。リーグではそんな1年間だったように見えた。重要な試合で日本代表での招集で酒井が離脱したり、モーベルグ、ユンカーが何らかの事情で出れなかったり、戦力とサッカーのクオリティーを考えてこの順位にいるのがおかしいチーム。松尾1トップがハマってからは特に欧州の強豪チームのサッカーを見ていると錯覚することもあるクオリティーだった。モーベルグのデビュー戦やんごとなし。

【改善点】
モチベーション維持。AFCを勝ち上がってJ2への降格も逃れたあたりからリーグ戦へのモチベーションがあまり感じられなかった。江坂、ユンカーは自分たちが後から出てきてもさすがのクオリティーだったが、それ以外の選手は「レギュラーになる」という意欲を感じきらなかった。というより、何か空回りしているようにも見えた。あまりチームビルディングがうまくいっていなかったのだろうか。スカッドの問題ではなく、監督陣の問題な気がする。

10. 北海道コンサドーレ札幌

【総括】
怪我人が多すぎた。そもそもスカッドにDFが少なすぎる。やってるサッカーはおもしろい、前線にタレントはいる、技術も高い、チームの雰囲気も良さそう(青木のゴール泣けた)。なのにこの順位は観ていて悲しい。岡村大八と田中駿汰どうか壊れないで。菅は壊れてたように見えた。2名が前十字靭帯断裂で戦線離脱となったのは偶然ではない気がする。芝の問題もありそう。

【改善点】
財政。見るものを魅了する攻撃的なサッカーが構築されているのに、少しピースが欠けてしまうと途端に総崩れしてしまう。であれば、もっと地に足ついてという意見もあるだろうが、サッカーファンとしてはこのスタイルを崩さないままぜひボリュームアップしていただきたい。川崎戦、セレッソ戦みたいな劇的な逆転展開を今年も見せてほしい。頑張って経営陣。

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