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共に育つ、共育。 (2018/10/4)

「日々成長」

これは、毎日の生活の中で、そして、コーチを務めさせて頂いている中で、自分が大切にしていることである。


その日の活動が楽しければ、指導者との練習が楽しければ、生徒はきっと、また一緒に活動したいと思うはず。


では、スポーツをする中で「楽しい」という感覚は、どのような時に沸き上がってくるのか。

技術上達はもちろんのこと、
どんなスポーツも、自ら考え工夫するところに面白みがある。
プレーヤー自身の創意工夫により、自分のプレーが進化するところに、そのスポーツとしての楽しさがあるのだ。


やらされることほど、つまらないものはない。


ではその、楽しい・面白いという感覚を得てもらうために、指導者は何ができるのか。

私がたどり着いた結論は、
「練習中に、自ら考える『きっかけ作り』をすること」。


なにが良かったのか。
どうすれば、もっとよくなるのか。
わからないことは何なのか。
自分の理想のプレーに近づくためには、どうしたらよいのか。


例えば。
悪送球をしてしまった選手がいたとしよう。

そうした時、「スローまで丁寧に!」という声かけが、よくなされる。
しかし、起こったプレーの事実指摘しかできない指導者は、技量不足である。(現在の私は、まだここの段階。)

理想の指導は、

プレーの改善点を見つける(指導者)

プレーヤー本人に、改善点を問う。

改善点が何も出てこないときに、指導者側の考えを伝える。

もちろん、プレーヤーの技術レベル、すなわち、プレー知識をどのくらい蓄えているかによって、アプローチの仕方は変わってくる。
場合によっては、パッと、指導者側の考えを伝えた方がいい時もあるだろう。

理想の指導のフローにおいて大切なのは、
「改善点が『何もでてこないときに』」指導者としての考えを伝えるということ。

選手の思考を妨げることは、できればしたくない。

まずは、選手が考えて出した結論を尊重すること。

自らの創意工夫による、自分のプレーの進化を引き出すことこそが、指導者としての役割だと考えるからだ。

プラスして、指導者側の考えを伝えた方が良さそうな場合は、選手の考えに補足するような形をとるのがいいのかな、と。



選手に問いかけ、
選手と対話し、
選手と共に育つ



そんな指導は甘い、と考える人もいるかもしれない。
それでも、今日の私が考える
「選手も、コーチも伸びる指導」の最適解は、これである。


明日の練習で、きっとまた、何か新しい学びを、発見を得られるはずだ。
そんな毎日の繰り返しである。

考えることを止めず、コーチングの最適解を、これからも探し続けていこうと思う。

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