見出し画像

100人の就活生との出会い。

就活には、抑えるべきポイントがある。

就活難と言われるこの時代。
自分が社会にできることを模索した果てに、オンラインで就活相談を受け、それを伝えていくことを始めた。

多くの学生の方々は、これを読んで、分からなかったこと/疑問に思ったことを、聞くべくオンライン面談を申し込んでくれる。


半分は先輩から教えてもらう、
半分は後輩から教えてもらう。


これは、日本を代表する実業家である松下幸之助さんの言葉である。(正確に書くと、後輩の部分を、彼は部下と表現しているが。)

この彼の言葉に出会ったとき、私自身の人生も、そんな形を作りたいなと思った。

自分がこれから進むであろう道について
教えてくれる先輩と、
自分が既に歩んできた道において、
自分では見ることができなかった景色を見せてくれる後輩。

後者は『一度で、二度・三度美味しい』といった表現が私の中では、しっくりくる。
一回目は、自分オリジナルの美味しさを、
それ以降は、今、それを味わっている後輩から『おすそ分け』してもらうようなイメージだろうか。

多くの社会人にとって、仕事で関わる”相手”というのは、
必然的に”社会人”が多くなる。立場や経歴などは様々かもしれないが、大枠で見れば、みんな ”社会人”で同一だ。

まあ、これは社会人に限った話ではない。

大学生だったら、大学生と沢山関わるし、
高校生にとって身近にいる仲間は、高校生が多いだろう。

ごく当たり前なこと。

当たり前なんだけど、
いつでも、誰とでも自由に繋がれるこの時代に、
私は少しだけ【もったいなさ】を感じる。

例えば、小中高生が、親以外の”大人”をもっと身近に感じることができたり
例えば、大学生が、小中高生に何かを伝えられるような時間があったり
例えば、社会人が、大学生から問題提起をしてもらったり

そんなナナメの繋がりが生まれたら、学びが増え、もっと楽しくなるような気がした。
だから、ふと思い立って、冒頭の活動を始めるに至った。

今回は、「学生から多い質問内容」と「”面白いな”と感じた質問」を記したいと思う。

【よくある質問】
①会社の強み・弱み
②社風/社員の雰囲気
③やりがい/しんどさ
④1日の流れ
⑤私が今の会社(業界)を志望した理由
⑥今後のキャリアプラン

この6つは、ほぼ100%の学生から、質問をもらう。

回答はこんな感じ。

①入社前も今も、あまり感じたこと/考えたことがない。
自分が今いるところで何ができるかが、自分にとっては大切だと思っている。

②千差万別。ただ、入社前に、”社員には一定の傾向があるのではないか”と、就活生が考える理由は分かる気がする、と自分の考えをお伝え。
※内容については、公の場で文字化する勇気がないので、興味ある方には、私の仮説をお伝えします笑

③やりがいは、業務内容に関わるため割愛。
※上記同様、興味ある方にはお伝えします笑

しんどさは「ない」とお答え。
それは、業務が容易い、ということではなく、基本的には目の前の事象を、どのように解釈するか/できるか次第だと思っているから。できない=伸びしろ だし、分からないことは仕方ない。だって、知らないから。が自分の考え。

④その日のスケジュールをお伝え。

⑤自分の生活を振り返ってみたときに、ほぼ自分の生活と共にあったから。そして、就活当時は、これを使ってやりたいことを思い描いていたから。

⑥なし笑。 というのも、現時点では、ぜったいこの部署に行ってこんなことがしたい、という意思がないため。

→今興味を持てること=今自分が知っていること だと思っているから。
すなわち、知らないことには興味を持つことができない。
けど、今自分が知らないことの中に、マジでやりたいことが眠っているかもしれない。
何をやるかじゃなくて、そこで自分が何ができるか、何を掴むかを大切にしたい。

とお答え。

【”おもしろい”質問】
①業務の経験(知識ではなく)が日常に活きたシーンはあるか
②自分の何が評価されて入社できたと思うか
③なんでこのサイトに登録しているのか

①これは、即答できなかった。職種柄、自分の会社外の方ともお話させて頂く機会が多いからこそ、ぜったい、なにかあるはずなのに、ぱっと思い浮かぶモノがなかった。

その質問を受け、後日考えを巡らせた結果、「会話力」「人ウケ」「聞き流し力」という、営業職の三種の神器的なものは、多少なりとも磨かれたかもな、という結論に至った。そしておそらく、意図せず、それらは私の日常生活に入り込んでいるような気がする笑

自分のことを、社会人になる前から知っている方々に、”自分の変化”について、聞いてみたいなと思わせてもらえた質問だった。

②これは、意外と聞かれる質問でもあるが、個人的にはおもしろさの方が大きい。
最初のうちは、正直に、自分が自分の強みと思う要素を話していたが、最近は「ここまで私とお話していて、どんなところが私の強みに見えていますか?」と、学生の方に逆質問をしてみるようにしている。

就活時によく聞かれる質問
「あなたの強みを教えてください。」

私が思うに、ここでの強みの中身って、実は何でもよくて。それよりも、

その強みに自分がどれくらい自信を持っていて、
それを感じられているシーンも自身で知っているのか?
みたいなのが、おそらく重要で。

それをしっかり相手に届けられば、
それでいいんじゃないかな、と。

だってそれが、自分だから笑。

③これは、まっったく予期していなかった質問だった。

お金にもならない、
自分の時間も使わなければならない。

なのに、どうして?と。

伝えた答えは2つ。まずは、上述した通り、ナナメの繋がりは楽しい。
そして、その楽しさを自分と繋がった誰かが、また広げていこうとしてくれたらいいな、と考えていること。
次に、自分と話したこととかがきっかけになって、ありのままの自分・そのままの自分でイケるじゃん!って実感できる学生⇒社会人がいれば嬉しいな~と思っていること。

この質問をしてくれた学生は、今日の話の中で、これが一番タメになりました!と、晴れ晴れした表情で感想を伝えてくれた。


この時間はいつも、私にとって、自分の”仕事観”を振り返りながら言語化する時間となる。
一方で、この就活生に捧げている時間が、どのような形で、これからの自分の人生に影響を及ぼすのかは、今のところ、まだ見えてこない。

見えてこないけど、とりあえずは、
いつの日かビビッと繋がるその瞬間が来ることを信じて、もう少し、この活動を楽しく続けてみようと思う。





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?