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キャッチボール。(2019/3/12)


ソフトボールの基本はキャッチボールにあると考える。

プレースキルの次元は違うが、多くのプロ野球選手も同じようなことを口にしている。

私が練習に行っている公立中学校のチームは30分ほどキャッチボールをすることもある。
長ければいいというわけではないが、強いチームが、これほど時間をかけて丁寧に行なっていることからも、キャッチボールが、いかに重要な要素なのか窺い知れる。


ただし、漫然とするキャッチボールは、キャッチボールと言うよりむしろ「球投げ」である。
練習で行なうべきキャッチボールは、
捕るも投げるも、一球一球、細部まで意識を届かせる。
試合で使うためのボールをガンガン投げていく。
試合で使うための捕球体勢を作る。

<投げるときの意識ポイント(一例)>
・身体を大きく使って、後ろから前への自身の体重移動を感じながら、腕を振り下ろす。
・体重を乗せたときの前足で、地面からの反力を得る。
→前膝を緩めない
・自分の身体から捕り手の方まで、自身の身体の幅の直方体が伸びているようなイメージで、その直方体内でブレることなく重心移動。
・ひたすら、強く速い球を届かせる訓練。
・どのような握りでも強く投げられるように訓練。
→握り替えが上手くいかなかった時の対処

『自分が』1つのアウトを取るための事前準備、それが、毎練習のキャッチボールの時間なのだ。

<捕るときの意識ポイント(一例)>
・捕球時は、とにかく、自分自身がボールを所持している時間を短くする。
→秒速の握り替え、ステップ
・握り替えは、基本的にはグローブを開いたまま、板のように使う。
→ボールを掴まず、グローブの下に添えた手に落とすような感覚
→添え手を、必ずグローブ近くに持っていくことが重要
・サイドステップの際の後ろ足は、クロスさせて必ず前へ持っていく。
→クロスさせて前に持ってきた足のくるぶしは、送球方向へ向ける
・グローブの向きや、身体の運びは、実際の守備と同様の動きをする。

全ての瞬間において“テンポ”を作ることを心がける。
捕球におけるテンポも、捕球から送球までのテンポも、送球するボールも、実際の試合でのプレーに『代入』できるキャッチボールをすべきである。


各プレーヤーによって、自分が身体が動くまでにすべき動作には、個人差があると思う。
例えば、スナップや正面スローなど。
だからこそ、上記の一例を、自分のスタイルで『実戦キャッチボール』を実行できるといいだろう。

私が指導で関わった、あるいはこれから関わるであろうソフトボーラーには、
どうにかこの考えが伝わるような練習を作っていこうと思う。




『経験を信じる』

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