己が強大な力を振るう理由が見つからず悩み抜いた巨人がついに出会ったのは三位が一体は神の子であった。その子を乗せた肩が受ける重みはまさしく人生の意味生きる意味生まれた意味その重さである。過重の苦しみこそ生を象徴するのでありそれを知る巨人はいまや力を振るう理由に悩む事など有り得ない。彼は知った彼は出会った彼は解いた彼は手にした誰にも奪われない最高の喜びを。真の歓喜は苦しみの先悲しみの果てにしかないと。泣け喚け震えて流せ。そして全てを失って尚残るものを見よ。それが唯一絶対の揺るぎないあらゆる虚飾が削ぎ落とされた真実の解である。もう迷うことはあるまい。あなたは歓喜の人となった。