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PMに異動して30日でやったこと

PoliPoli CXOの山田(@J1ntay)です。

1月末から立ち上げから半年ほど経った新規事業のプロダクトマネジメント業務もやっており、約1ヶ月が経ったので30日で何をやってきたかについてまとめました。
元々プロダクトマネジメント業務を長くやっていた一方で、最近は経営・HR・BizDevを中心にやっていました。新規事業についてもドメイン知識は社内でもある程度保有しているが、プロダクト開発体制やロードマップなどを把握しているわけではない状態です。

サマリー

緊急性が高いものに対応しつつも、出来るだけレバレッジの効きやすい項目を整備していくことを行いました。

  • コミュニケーション

  • チーム内で同じ方向を向く・向き続けられる状態を作ること(戦略、プロダクトビジョン、ロードマップ、ドキュメントシステム)

前提

政治・行政領域でサービスを提供している会社で、行政領域の新規事業を昨年秋から始めています。今回僕がPMとして携わっている事業もこちらの事業になります。(各事業詳細はこちらから)

行政事業はより多くのことが求められる

行政の方にとってのお客様は本当の意味で、国民/自治体で生きる住民です。視覚や聴覚のサポートとしてのアクセシビリティ機能や厳密な法律面での対応などが必要になってきます。
アクセシビリティについて一例を挙げると、現在主要機能のスクリーンリーダー対応を開発しています。(👉ウェブアクセシビリティのマイルストーンはこちらを参照) しかしスクリーンリーダー対応がリリースされるまでの期間、利用出来ないという訳にも行きません。ということでこのような施策を行いました💁

求められるものが多いものの、大企業ではないためリソースはどうしても限られた中で実行する必要があります。そのため、優先順位を明確につけて、限られた重要なものにリソースを注力するPMの重要性がより高いと考えています

ドキュメントシステムが未構築

前任のシュレックがCTOや事業統括とも兼務しており、リソース的に考えていることや仕様をドキュメントに落とす時間がなく、全てシュレックの頭の中に入っている=聞かないと詳細が分からないという状況に陥っていました。

1. 情報収集

何をするにもまず現状の把握が必要不可欠です。もちろん市場全体の調査なども行いますが、プロダクトチームとしてまず以下のようなことを考える必要があります。

  • 全社や事業から求められている目標値が実現不可能なものでないか、もっとストレッチに出来ないか

  • 戦略・方向性をどのようにしていくか

  • KPIに落としていくならどうするか

そのためには、今提供しているサービスが誰のどんなジョブを解決しているのか・現状の問題や理想状態とのギャップは何があるのかを調べる必要があります。ヒアリングはこれまでも度々実施していましたが、個別のログからどういう使い方をしているかを見る環境は十分に整備されているわけではありませんでした。
そこで、ヒアリング(定性調査)の実施とデータ分析基盤の構築を行いました。ただ、まだまだ解像度が高いと胸を張っていえる状況までには差異があり、定性・定量調査に時間を割く必要があります。

2. 戦略・プロダクトビジョン・ロードマップの設定

チーム内の動きとしては、担当者がやることを決めて推進するか、各々が自走するかのどちらかがあります。が、前者はそれがスピードを出す上でのボトルネックになってしまいますし、後者は方向性がチーム内で明確になってなければ各々が最適だと思うことを実行しても結果として何も解決できていない状況に陥りやすくなります。
そのため、各々が自走することが最短で最良の解決策を提供できるようにするために、目線合わせとして戦略・プロダクトビジョン・ロードマップを立てました。特に小城さんの記事が参考になります。

ただし、情報収集が十分ではないので、KPIの数値設定は仮決め(解像度高くなるに従い、変更可能性あり)としています。

3. ドキュメントシステムの整備とプロダクト開発体制の明文化

ドキュメントシステムが存在しなかったので、今どういうIssue(課題)があって、そこに向けてどういう打ち手をリストアップしているか、個々のタスクはどのようになっているかを確認する場所がありませんでした。
そこで、画像のようにここを見れば必要なもの全部書いてある!という状態にNotionを整備しました。Notionに関する詳細は同僚のすみれさんのnoteをご覧ください☝

プロダクト部署ワークスペースの一部

そしてこの段階で、プロダクト開発体制も明文化しました。もちろん状況に応じてヘルプに入ったりサポートをしたりするものの、こういう流れで進める・この人はメインはこういう業務をするといったものです。

具体的にはエンジニアやプロダクトデザイナーの裁量・担当領域を増やして、具体的な施策やその実装方法はエンジニアやプロダクトデザイナーメインで考えるようにしました。これには理由が3点あります。

  • 全員が利用者の課題を解決するために動くというマインドを持ってもらう

  • PMは解決すべき課題を見つけてくることが最重要であり解決策は技術やデザインの専門家が担った方がより良いものが出来ると考えている

  • 法律対応などプロダクトチームとしてエンジニアリング、デザイン以外でやるべき業務が多く、そこにPM側がリソースを割かざるを得なくなっている

このように明文化したものの、テストフローなど詳細なオペレーションはまだまだ改善の余地があり今後徐々に進めていく必要性があります。

4. 緊急性の高い対応の実施

前任から緊急性高くやる必要があると引き継いだ部分や、法律対応などの緊急性高い業務の実施。引き継ぎ時に若干タスクの抜け漏れなどが出てくることがあったのでここは反省点。

5. やるべきことに優先度をつけて実施

以下の順で優先度付けを進めていきました。

  1. まず戦略に関する部分で対処すべきIssueや施策の洗い出しとその優先順位付け

  2. 次にお客様と直接コミュニケーションを行う部署からニーズを吸い上げたものを組み入れたり、法律面・Webアクセシビリティ面などで対処しなければならないものをリストアップして再度優先度の組み直し

  3. 新たに重要な課題を発見したり、課題の解像度が上がったり、新しい事業統括からの要求が来たりしたタイミングで調整

6. プロダクトチーム内・関連部署とのコミュニケーション

ここは1-5で手一杯だったことと、ドメイン知識が全くない/転職してきたわけでなく元から関係値のあるメンバーが多かったこともあり、まだ手をつけられていません😭

必要なコミュニケーション頻度をチューニングして、現状のSlackハドルと部署マネージャー同士の定例以外に定例を入れるかなどを検討予定です。また現在はテキストコミュニケーションですが、社内向けのプロダクト週報ドキュメントを作成しています。

おわりに

ここまであげて来たように、プロダクトとしてやるべきことは大量に積み上がっており、各職種採用中です!(採用もPMとしてやるべきこと🔥)

裁量高く持ちたいという方や「ステークホルダーが多く、アクセシビリティなど各項目で高品質が求められる極めて複雑性の高い業界」「社会課題解決」などにアプローチしたい方には特におすすめです。

プロダクトマネージャー以外もエンジニアやプロダクトデザイナーなど各職種募集しています。

採用情報はこちらから👇

ラフに話を聞きたいという方は、採用担当のすみれさんまで連絡をいただけますと大変嬉しいです!

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