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古本屋は土地に根ざしている

駒場を散歩していて、ふと古本屋に立ち寄った。軒先のワゴンに載せられた新書が興味深かったからだ。一通り店舗外の新書を物色し、店の中に入っていった。古典文学、ドイツ語の本、論理学などのアカデミックな本が多かった。

いくつかの古本屋に行ったことがあるが、駒場のそれは他の店とは特色が異なっていた。近所には東京大学や高校がある街だからか、そこには「知」が集まっているのが感じられた。

その理由に思いを巡らしたところ、色々なことを考えたのでそれを記す。

古本屋の地域性

古本屋に本を売りに来る人たちは、その地域で生活している人が多い。駒場の場合、大学に通う学生、大学教授などが大半であろう。したがってそこで売られる古本はアカデミックになることは必然的である。

古本屋に行くことは、その地域に住む人と会話することである。

東大生や東大教授と会話することが普段はないけれど、興味がある人は、駒場や本郷の古本屋に行ってみるのがいいのではないだろうか。

それ以外の地域でも、例えば好きな人が住む街の古本屋に行ってみるのもいいかもしれない。彼や彼女が売ってる本があるかもしれないし、そうでなくとも、その地域に住むと選んだ人の感性は似ているのではないかと推測する。

現代の古本屋

昭和の古本屋に比べて現代はどうだろうか?今はブックオフが都会に多くあり、そこに古本を持っていく人が多い。また、若い世代はメルカリなどて本を売るのがほとんどで古本屋に行かない人も大半なのではないか。インターネットや大企業により様々なものが画一化されてしまった現代では、古本屋の地域性は薄まっているということができるだろう。

古本屋以外で、地域性を感じる

こうなってしまった今、地域性を知ることのできる場所はどこだろうか?

飲み屋街などはすぐ思い浮かぶものの一つであろう。といっても新宿のような大きな繁華街ではなく、ローカルで小さな飲み屋街がよいだろう。

また、セブンイレブンは地域によって商品のラインナップが異なる。一人暮らしの大学生が多い街として知られている場所はつまみの種類が豊富だったりとか。

他にも、あなたが地域性を感じる場所はありますか。ぜひ聞かせてください。

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