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やまいを患ってわかる 健康のありがたみ

日曜日にその予兆のようなものがあった。

月曜日になると、階段を降りる時になんだか右の足裏が少し痛いなと感じた。でも普通に仕事できるくらいだった。

それが火曜日になると、ちょっと痛みがひどくなり、夜にはその痛みが疼いて仕方なかった。痛みでなかなか寝れないので4時過ぎに思いついて、保冷剤を足に当ててみた。すると少し痛みがマヒしたのか、数時間眠ることができた。

水曜朝には歩くことが困難なほど右足首に痛みを覚えたので、ついに病院へ出かけた。右足が痛いのでアクセルを踏めるか自信がなかったので、妻に運転してもらい、病院に向かった。

病気らしい病気もしないので、病院は久しぶりだった。車いすをはじめてあてがわれた。院内を車いすで歩くのも初めての体験だった。意外に車いすって自在に動かすことができるのね、そういうことに改めて感心した。

ぼくの向かったのは整形外科で、予約外だったからずいぶん待たされた。
朝一番に行ったのに、患者は切れることなく、とても多かった。

常日頃、健康な生活をしている人ばかり見ているので気付くことが少ないが、大勢の人がなんらかの病(やまい)を抱えているのだなと驚いたりした。子供からお年寄りまで、年齢性別関係なく、病はやってくるのだなぁなんて、今更ながら知った(すいません、病気知らずだったもので)。

1時間以上待たされて、診察した結果、右足首が炎症を起こしているらしく、痛み止めの薬を渡された。来週、血液検査を受けることになっている。

痛み止めを飲んで、患部を冷やし続けて一日過ごしていたら、今朝には歩けるようになっていた。おクスリ、恐るべし!!



出雲神話の中で足が無くなるほどの怪我を負った神様といえば事代主命(ことしろぬしのみこと)だろう。

江戸中期の出雲の地誌「雲陽誌」の中に事代主命の伝説が載っている。事代主命は大国主命の御子で、「国譲り」の際、その条件を最初に呑む神様。恵比須様としても有名だ(エビスビールの絵柄に使われていますよね)。

事代主命は揖屋の姫神のもとに、毎夜通われていました。朝になると一番鶏の鳴く声を合図に美保関に帰るのが常でした。
ところが、ある時、鶏が時刻を間違え、真夜中に鳴き出しました。一番鶏と思った事代主命は、あわてて支度もそこそこに、竿を使って丸木舟で中海を漕ぎ出しました。沖合に出て櫂(かい)にかえようとすると、櫂を忘れてきたことに気付きました。しかたなく、事代主命は足を櫂の代わりに水を蹴って帰ろうとするところを、ワニが足にかみつきました。

雲陽誌より

なんと、事代主命は一本足になってしまった。この遭難事件により、鶏を憎んだ地元の人々はそれ以来、鶏を飼うことはもちろん、卵を食べることさえも遠慮するようになったそうだ。

美保関では長らく卵を食べなかったそうだ。1891年(明治24年)、美保関を訪れた小泉八雲はこのことに注目し、「知られぬ日本の面影」に記事を書いた。

そして、実際に昭和の中頃までこの風習は守られていたそうである。今でも美保神社の神事を行う当番を務める住民や漁師はこの禁忌を守っているという。

本来なら、事代主命の足を食いちぎってしまったワニを憎むのが筋なのに、そこを鶏のせいにしてしまっては、ちょっと鶏がかわいそうな気もする。しかし、ワニと人間の戦いとなるとまた壮絶なものになりかねない。それが禁忌の深いところなのかもしれない。

いや、それにしも美保関の皆さんのその禁欲ぶりは敬服する(もし
、今はたまご食べてるよと言われても、ぼくは見なかったことにしますので)。


* 


今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 
 
よかったら、美保神社にもいらしてください。

(あ、しかしその際、卵をご所望だけはご勘弁を)

お待ちしています。




ゴゴゴゴゴッ

(この音は!!)


ヒトコトヌシ: お前、痛風じゃないのか?
ぼく: どきっ
ヒトコトヌシ: 痛風は足の指先だけじゃなく、足首や足の甲、膝も痛くなるというではないか?
ぼく: ずいぶん、くわしいですね(汗)
ヒトコトヌシ: お前、先生に痛風の検査もしますかといわれて、即座に「いいです!」と答えてたよな
ぼく: ・・・はい、痛風になったら楽しみにしてる夜のビールが飲めなくなりますからね
ヒトコトヌシ: 馬鹿!! 自分の健康はお前だけのものじゃないぞ!!
ぼく: じーーんっ(感動)
ヒトコトヌシ: ズバリ、一言いわせていただく!!
ぼく: はい、どうぞ(涙)
ヒトコトヌシ: 痛風になっても、原稿は休むな!! ワシは出続けたい!!
ぼく: (結局、そこかい!!)
ヒトコトヌシ: 来週の血液検査が楽しみだ ♪
ぼく: 楽しくなんかない!!


こちらでは出雲神話から青銅器の使い方を考えています。

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