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【神話エッセイ】 巨人達の足あと

唐突だが、ジャズと神話って、親和性があると思う。

例えば、クラシックやロックやポップスの場合、あまりそんな気がしない。何故だろうと考えたときに、ひょっとしてジャズでは伝説的なアーティストのことを「巨人」と呼ぶからなんじゃないだろうかと気づいた。

ジャズジャイアンツとして、チャーリーパーカー、マイルスデイビス、ソニーロリンズ、ジョンコルトレーン等々、みなジャズの巨人と書かれている。例えば、ほかの音楽ジャンルでそのように呼ばれることはあまりない。クラシックジャイアンツ、ロックジャイアンツ、ポップスジャイアンツ・・・

あまり座りがよくない。一体誰が最初にジャズのアーティスト達を巨人呼ばわりしたのかわからないが、今や大手を振ってジャイアンツと呼べるのはジャズの巨人たちと読売ジャイアンツくらいである(まだあるかな?)。

なんだか巨人というと、神話上のいきものという気がしてくる。だからジャズマンの伝説も「これはジャズの神話である」といわれれば、そういうものかと妙に納得してしまう。便利な言葉を付けたものだ、ジャイアンツ。



さて、出雲神話にも巨人伝説があることは以前に記事にした。八束水臣津野命(ヤツカミズオミズヌノミコト)の「国引き神話」である。

さすがに出雲の国を大きくした伝説上の巨人だけあって、大切に祀られている。出雲にある長浜神社

歴史的には豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に、戦勝祈願に加藤清正らが参拝したことでも有名。


 八束水臣津野命(ヤツカミズオミズヌノミコト)は巨人なので、(相手も巨人でないと)結婚は難しかっただろうと思う。しかし、実をいうと八束水臣津野命(ヤツカミズオミズヌノミコト)の御子神が祀られている神社がある。伊努(いぬ)神社である。祭神は八束水臣津野命(ヤツカミズオミズヌノミコト)の御子神・赤衾伊努意保須美比古佐和気能命(あかふすまいぬおうすみひこさわけのみこと)である(しかし親子ともども長い名前)。

あれ、八束水臣津野命(ヤツカミズオミズヌノミコト)は結婚していないといっていたではないかとお怒りの皆さん、ごもっとも。しかし、御子神の名前は出るけれど、母神の名前はどこをさがしてもでてこない(ぼくの探し忘れかも?)。

というわけで想像するに、赤衾伊努意保須美比古佐和気能命(あかふすまいぬおうすみひこさわけのみこと)は八束水臣津野命(ヤツカミズオミズヌノミコト)の養子なのではないかと考えた。八束水臣津野命(ヤツカミズオミズヌノミコト)は心優しき神様だから、そう考えたいところだ。

ひょっとすると八束水臣津野命(ヤツカミズオミズヌノミコト)の生涯もけして寂しいだけのものではなかったのかもしれない。小さなこどもの子育てにあくせくしている八束水臣津野命(ヤツカミズオミズヌノミコト)の姿を想像するとなんだかほほえましく思えてくる。


今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 

よかったら、長浜神社や伊努神社にもいらしてくださいね。

親子神ともどもお待ちしています ♪
 



こちらでは出雲神話から青銅器の使い方を考えています。

 よかったらご覧ください ↓ ↓ ↓

ヘッダー画像はminaさんの画像をお借りしました。ありがとうございました♪


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