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【ヴィンテージは不要】50本以上の楽器を弾いてきた私が初心者に本当にオススメするベースを値段ごとに全力で紹介する【中級者もね】

音楽、それはときに我々に大きな快楽を与え、大きな感動を生み出す。どんなにAIが発達し多くの作業が代替可能になったとしても、この本質は変わりようがないだろう。

私は青春時代のすべてを音楽に捧げてきた。あまりに熱中し浪人までした私だが、これからこの素晴らしい世界に飛び込もうとする皆様に、僭越ながら最もコストパフォーマンスに優れた選択肢を提言することが可能であると自負している。この情報が皆様のお役に立てたのならこれ以上の喜びはない。

※ちなみに、初めてベースを購入される方であれば「圧倒的にジャズベースをおすすめ」する。主観ではあるが現代の音楽シーンにおいて、7割以上のベーシストがジャズベースをメインの楽器として使用している。その理由としてジャズベースは他のベースっぽい音をだすことも可能であり、汎用性がとても高く、かつ他のベースより弾きやすいことがあげられるだろう。しかもその上音楽界隈では「撮影では違うベースを持っているが、実際のレコーディングにはジャズベースを使用している」なんてこともざらにある。

「憧れのあの人と同じ楽器が良い!」という気持ちはぐっとこらえ、まずはジャズベースを購入されることをおすすめする。

・正直に言って、現代において高価な楽器は完全に娯楽。

現在の産業技術の成長、生産性の向上はとどまるところを知らず、もはやその恩恵は生活必需品のみにとどまらない。

端的に言って、現代の安価な楽器の性能は2〜3倍の価格差をも凌駕すると言っても過言ではないだろう。ここでは私が自信をもっておすすめする楽器を幾つか紹介したい。

・1万円台編

・PLAYTECH ( プレイテック ) / JB420 SUNBURST ジャズベース

正直に言って、この楽器はとんでもない。「楽器は通販で買えない」など、もはや完全に過去の話。

・調整された楽器

・通販という手軽さ

・どう考えても採算が取れていないであろう圧倒的な価格

この3拍子が揃っているという点に関して、やはりこの楽器に勝るものはないだろう。私も知り合いの所有物を借りたことがあるが、音は良い。というか良すぎる。正直音だけでいったら20万円以上の楽器と完全に見分けがつかないと言っても過言ではない。まさにこれは「手軽な安楽器の帝王」である。

一つ欠点を挙げると、個体によっては不良品もあるとのうわさがあるため、かなりいい楽器だが初めての一本にはややハイリスクにも思える。

・Bacchus(バッカス)BJB-1 M/BLK 

「もう少しランクが高く、だけど費用を抑えて品質の良いベースが買いたい…」そう考えるあなたに圧倒的におすすめするのがBacchus(バッカス)のエレキベースだ。

こちらは日本に本社を置くディバイザーグループのブランドで、最もコストパフォーマンスに優れているにも関わらず圧倒的な演奏性と作りの良さを誇る。

先程のプレイテックもかなりレベルの高いものであるが、もう少し予算があるならやはりこちらがおすすめだ。先述のプレイテックのような不具合も聞いたことがなく、正真正銘の「使える楽器」である。先述のプレイテックも個人的にかなりオススメだが、やはり本品はプレイテック以上に価格破壊も良いところである。

・2〜6万円台編

まず最初に、あまりおすすめしない。

確かに質は良い場合も多いが、コストパフォーマンスの点では明らかに劣ることもまた事実。これらを買うのであれば先述の1万円台の楽器を買うか、思い切って7〜15万円程度の楽器のほうが短期的に見ても長期的に見てもお得である。

Bacchus WJB-400R ASH WH-SM

先述のバッカスのジャズベースである。シースルー(透けるような塗装)が印象的なモデル。

ただ楽器の質としてのレベルは先ほどと変わらないので、見た目にこだわりがないのなら先ほどのモデルが無難だろう。

SQUIER ( スクワイヤ ) / Classic Vibe '70s Jazz Bass 3-Color Sunburst

個人的にこの価格帯で最もオススメなモデル。

やや専門的な話になるが、この価格帯では珍しくピックアップの位置が後ろに下がった70sレイアウトになっている。ゴリゴリのロックに使いやすい音作りが可能であり、これは一般的に10万円以上のモデルで多く見られる使用のため、この楽器に関しては値段のわりにかなり良いコストパフォーマンスといえるだろう。

・7〜15万円編

ここまで来ると、正直20〜30万円のものと質という点では同等か、ものによってはそれ以上の個体もザラである。

個人的にもっともおすすめしたい価格帯なので、初心者の方はひとまずここを目安にしていただくのが良いだろう。

Sire ( サイアー ) / V7 5ST S.Ash White Blonde


こちらはジャズの帝王と呼ばれる超大御所ベーシスト「マーカス・ミラー」が監修したことで話題になったベースである。販売当初はマーカスの名を冠するだけあってかなりの完成度で話題をさらい、長らく品薄となったほど人気の楽器だったが、最近のものは目に見えて品質が低下し、微妙というか、正直全く良くないので私はオススメしない。

・TOKAI ( トーカイ ) / AJB99 N/R


この価格帯を調べるとどのサイトでもFGN(フジゲン)のベースが勧められているが、正直最近のフジゲンはレベルがかなり下がっている。

今のフジゲンを買うのであれば素直に日本製Fenderか上記のインドネシア製スクワイアを買うほうが圧倒的に得であるが、そんな中で私はあえてこのTOKAIをオススメする。

廉価な価格帯にかかわらず、今も変わらず日本製の丁寧な高品質の楽器を作り続けている数少ないメーカーであり、そのクオリティは今もかなりの品質だ。

独自のボディ構造を採用しており、うねるような独特のパンチのある低音を再生する。

とても良いメーカーであるが、あえて欠点をあえて挙げるとすれば知名度が低く圧倒的に地味ということくらいだろうか…。

・FENDER ( フェンダー ) / Road Worn '60s Jazz Bass 3-Color Sunburst


真打登場。ひとことで言ってこいつはただのバケモノである。

・厨二心をくすぐる渋い見た目

・高級感

・30万円の楽器にも匹敵するコストパフォーマンスの高さ

正直初めてこの楽器を弾いたときは心底驚いた。

私は30万円ほどのヴィンテージのジャズベースを所有しているが、それと同等、またはそれを凌駕する完成度である。一時期品薄となり生産完了が危ぶまれたが、最近は指板をパーフェローと言うものに変更し再生産され始め、在庫も安定している印象だ。

指板が変わったから音が良くなくなったのでは?と思いパーフェロー指板のものを試しに弾いてみたが、全く無問題。むしろ前より音がいい。つか音良すぎ。嘘だろ…と思わず呟いてしまう完成度だ。

正直、個人的には30〜50万円のカスタムショップ製を買うならこいつ一択である。

それほどまでに買って損はない、というか下手をすれば買わないほうが損なレベルであることを断言する。

・まとめ

いかがだろうか。これより先の価格帯になると、もはや質うんぬんではなく「その楽器を所有すること」そのものに価値を感じるようになるため割愛した。

ここで書かれている楽器は私が50本以上楽器を弾き、15本以上の楽器を所有した10年以上の機材廚生活の中で発見し、胸を張ってオススメできる楽器ばかりである。

貴方の楽器生活がより良いものとなればこれほどうれしいことはない。


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