学歴って、誰のためにあるの

 私は、「へぇ〜頭いいんだね〜」と言われることの多い大学に籍がある。今まで、自分としてはその大学にいることは誇りだったのに、最近どうも隠したくなってきた。

 大学が違う人と話すと(そんな機会あまり無いのだが)、ほぼ毎回褒めてくれる。しかしここは日本。その後にはほぼ毎回自分を卑下し、謙遜する時間を発生させなければ会話が成立しない。「大したことない大学だよ」「ほんと頭悪いから」「周りがすごいだけですよ〜」とか、聞いて楽しい人いるの?と思う。決して自分は天才だと思っていないが、そういう卑下タイムが嫌だから、大学名を簡単に人に教えたくなくなってきた。

 そもそも大学の偏差値なんか高校生のためのものなんだから、入ってしまえば関係なくない?と思う。偏差値55くらいのとこからも、70くらいのとこからも海外の同じ大学に留学できたりするよね。そのことが示すように、どの大学にいても、機会はほぼ同じであって、自分で自分を誇れないのは、単に自分が大学で何もしなかったからじゃないの?と考えてしまう。

 そして頭いいから今私はこの大学にいるんじゃない。頭悪いけど努力してみたから入れたんだ。もとからできた訳じゃないのに、努力しなくても点数取れたんでしょ、みたいに言われる辛さよ。そりゃ家庭環境とか、そういうのは大いに学力に関係していると思う。でも、努力という要素も大きいことを誰か認めてくれって思います。

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