大学生の日常は取り戻せましたか?私は未だ取り戻せてないです。

3週間前に日帰りで行った東京のお土産の袋が部屋の床に転がっているのをさっき見つけて、そこに描いてあるパンダを見て泣いた。なんで今パンダの絵のお土産買ってきて喜んでるんだろ自分。もうとっくに東京行ってたのに。今頃友達とパンケーキ食べてかわいい服買って、サークルも充実してて、なんだかんだ勉強してたはずじゃなかったん。

 もう一部の授業だけでも対面が始まってる大学の友達のSNSを見て吐血し、同じ学科(関東住み)の子たちのエンカやクラス会を見て吐血し、なんだか世界から隔絶されている気分を味わっている日常。少しでも人と話したいと思って始めたバイトでも、バイト先にはとっくに始まってた大学の学生しかいないので話聞いてるだけで吐血。こんなはずじゃなかったのに。

 オンライン授業+田舎引きこもりつらいと誰かに話すとだいたい2つの反応が返ってくる。「みんなつらいんだから」か「オンライン?キャンパス行かなくていいから楽だね!」。みんなつらいんだから?あーそうかみんなつらいのか、じゃあ私頑張ろうとなるか???キャンパス通わなくていいね?あなたには通ってた頃という比較対象があるからいいね。

 つらい、と一言言うこともできんのか。夏に流行った「大学生の日常も大切だ」というハッシュタグに、一体どれくらいの意味があったのだろう。あのころツイートしていた瀕死の大学生は今、大学に通えているのだろうか。そして通っているなら、まだ取り残されている私みたいな大学生の存在を覚えているのだろうか。大学生じゃない人が、オンライン授業を受けている学生の存在を知らないことももちろん腹が立つ。しかし同じ大学生に、まだオンラインなの?と言われることが一番悲しい。

 誰を責めたいわけでもなく、制度を批判したいわけでもない。ただ、つらくて泣いている夜があることを誰かに知ってほしかった。

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