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デザインと情報の「ちょうどいい」関係性

デザインはそれを多くの人に使ってもらう上で重要なポイントです。ただ無から何かを作り出すのは困難ですから、アイデアの元を常に探す必要があります。ではデザインという面で情報をどのように扱えばよいのでしょうか。

発信能力


みんなに愛されるデザインを考えていく上で大切なのは、それぞれのデザインがそれぞれ何を訴えかけ、そして新しい「価値あるもの」であることを語れる発信能力だといいます。

先頭を走る発信力のあるチームはやはり強力です。 なぜなら、先頭へ一気に行くと、「流行」から「未来のスタンダード」に近くなるからです。 今、アメリカで多く使われている「レトロスペクティブ」というデザイン手法もこの延長だと言えるでしょう。

デザインにおいて最先端を意識するということは、過去を知り、今を学ぶこと。 そしてそれが今後新しいマーケットを作っていく素になるということです。 ソーシャルメディアの発達は、その流れをよりダイレクトに促します。

全ての人が消費者になるため、プロダクトアウトの時代に「自分のつくりたい商品」ではなく「世界のスタンダードな製品・デザイン」をリサーチしていくことが大切。 他人のために動くことこそ、あなたのデザインの評価を高めます。

「自分」を持つ

他の人を尊重することが重要だとわかりましたが、それでは情報収集さえしていればよいものが作れるのでしょうか。残念ながら、それは夢物語でしかありません。

もうひとつ重要なのが、あらゆるシーンにおいてあなたの感覚がどれだけ正しいのかを見極めていくこと。 どれだけ集めた知見でも、それぞれを結びつけられないとき、それはきっと誰かの意見に「流される」だけ。 「最後は自分ですべてを確認すること」が大切です。

これからの世界で普遍的に役に立つ発信力を身につけるためには、「自分にフォーカス」することが必要です。 まず自分にとって「何が100%正しいのか?」を改めて考えることから始めたほうが良いでしょう。

もちろん社会的には絶対に正しいことは存在しませんが、自らの軸や考えの中心というものは用意することができます。 だからこそ、「自分にとっては何が正解か?」という視点も身につけていく必要があるのです。

インプット・アウトプット

「トップにいるクリエイター」の人はSNSに明るく、発信が中心であるというのは大きな間違い。 逆にライトユーザーをはじめとする様々な人の意見にリスペクトを持てた方が、長くデザインの世界で活躍できたりするんですね。

それはやはり、違う考えを理解してこそのデザインの世界だから。 よく、「環境」「媒体」「影響力」というキーワードがブランディングやデザインの中でも登場します。 僕自身、今までの経験の中でそれらのつながりというのは、そもそもどの時代においても全てにおいて「自分とのつながり」であったということに気づかされました。

自分が「何かを作りたい」「発信してみたい」「こんな商品をつくりたい」と考える全ての場面で、「何が正しいのか?」の答えを見出していきたいものです。 そんな自分を思い描くために実践してほしいことが、「個」を確立すること。 自分はどういう人間なのか?ということを理解しなければ、環境を変えたからといって100%成功するとはいえないからです。

外的環境というところは相手の手のひらの上でやすやすと転ぶものですが、内的環境というのは必ず自分でつかんで、強くしたいと思う自分自身の部分です。 起業家ならば、自らのブランディングやマーケティングを徹底的に確立して「成功への道」を自分から出していこう、という気持ちが必要ですね。

海外に出て商売をする場合も、異文化を理解することはもちろんのこと、常に自分に軸となる一貫性というものを保つことが重要になるでしょう。 自身の強みを明確にして、ブレのない発信を。 グローバルアントレプレナーシップという考え方。 この考えこそが、これからのデザイン社会に求められる根本的な流れだと僕は思います。


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