リベンジ、ならず。

今さらの話題ですが、今年はバレンタインにガトーショコラを焼いて、失敗しました。昨年はド新婚にもかかわらず夫に市販の「アーモンドチョコ」198円税込みを贈ったので(詳しくは昨年のnote参照)、今年こそ手作りチョコをプレゼントしよう! と意気込んでいたのですが。そしてあわよくば日頃の行いの悪さを詫びて、ご機嫌を取り、今月のホワイトデーにはお返しもたんまりもらう目論みだったのですが…。

私はお菓子作りが苦手です。今でこそ甘いもの好きですが、35歳ぐらい迄は、ニンジンの甘みすらダメなほど苦手だったので、甘さに対する免疫とお菓子作りのキャリアがほぼありません。ちなみに幼少期の誕生日にはケーキの代わりに【イカの塩辛】をリクエストしていました。母が「誕生日に、何食べたい?」って訊くものですから。

高校生の時に、初めてバレンタインで作ったお菓子は、当時つき合っていた男の子に「小麦粉の味しかしない」とビー玉のような目で言わしめた甘さ控えめすぎるクッキーでした。だって甘いものを食べるとぐあい悪くなるから味見もままならないし、甘さのハードルも0に近いほど低かったんだもん。あとお笑いを始めてからバレンタイン当日がライブの時に、お客様に感謝を込めて作ったチョコは、あまりの出来の悪さに「恐竜のハナクソ」と名付けられて、いじられたんだっけな…。遠い目。

そんな私が今年、気合いを入れて作ったガトーショコラ。型に入れる前に、型に油を塗らなかったせいかクッキングシートを敷かなかったせいか、本体が型から外れませんでした。そしてなぜか、めちゃくちゃ硬くて包丁で切れませんでした。スプーンでガツガツガツとガトーショコラを地道に削っては黙々と食べてくれた夫。来年は私のお菓子作り、成功するといいね。(意地を張って作ってないで、大人しく買えよ。)

お菓子作りが上手な女性って、素敵ですよね。女子力が高いイメージがあります。いつもの勝手な偏見で申し上げますが、白のモヘアニットにピンクのひざ丈スカートを合わせ、髪は派手過ぎないダークブラウンに染めていて、ナチュラルメイクで、いつもニコニコしていて、THEゆるふわ系、男ウケも半端じゃないことでしょう。(本当に偏見だなおい。)間違っても中野あたりの小劇場で奇声を発しながら漫才とかコントはやらないでしょう。そしてお菓子作りが趣味の女性に限って太っていないことも不思議です。太ってくれなきゃ計算が合わないんですけど。ところでいつか私も「趣味はお菓子作りです♡」などと言ってみたいものですが、体型のぽっちゃりさのみから判断されて「でしょうね。」と、渇いた返事をされ、終わりとなると思います。

私は女子力の低さには自信があるのですが、(自信を持つな。)芸能界を目指す者のはしくれとして、少しでも高めた方がいいのでしょうか? 髪の毛は1000円カット、服はもらいもの、スキンケアしない、化粧もしない、下着には穴があいている、腹のフォルムがだらしない、ムダ毛がいっぱい生えている、よく爪が欠けている…など挙げ切れないのですが、たまにそれが笑いになることもあるんですよね。笑っている場合じゃないのでしょうか。

女子力の先には何が待っているの? モテ? 自己満足? それとも自己実現? そもそも最低限の身だしなみだったりして? 女子力も無さすぎると一周まわって興味が出てきました。続くか分からないですが、1度女子力に取り組んでみようと思いました。心境の変化などの結果はまたnoteで報告したい所存です。次回のnote、乞うご期待!!

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