いずみた

YouTuberのおるたなchannelさんが好きなアラフォー独身女。狭く浅いヲタク。…

いずみた

YouTuberのおるたなchannelさんが好きなアラフォー独身女。狭く浅いヲタク。ほぼ毎日コーヒー。

マガジン

  • YouTuberを推すことと、身体性の話

    YouTubeという感触のない世界で活動する推しの周辺の、身体性について語ります。

  • おるたな語り

    YouTuberのおるたなchannelさんについて語っています。 おるたなー歴7年のファンが、その物語を勝手に組み直すように、好き勝手に書き散らします。 最近のYouTubeにちょっと飽きた方、長期的にゆるく推したい推しを探している方にぜひ読んでほしいです。 何か思いついたら書くので、更新は不定期です。

最近の記事

ERRORを背負ってどう歩くか

前回記事に引き続き、Miiakiisワンマンライブツアー「ERROR」大阪公演の感想です。 今回はこのツアーライブと直近のアルバムのタイトルにもなっている「ERROR」というテーマに着目して、いろいろ考えてみたいと思います。 「ERROR」とは何なのか これについてはライブ中に言及がありましたが、あえてあまり文字にされていないことだと思うので曖昧な記憶で書き起こすことはしません。 「ERROR」という楽曲のリリックの中から読み解けることではあるので、このツイートを読んだ

    • ライブとは盆踊りのようなものかも知れない

      ライブに行ってきた 推しYouTuberのおるたなchannelでも活躍するTiga氏がメンバーであり、KEY-K氏がDJを務めるMiiakiisのワンマンライブに行ってきたので、ちょっとその感想を。 このワンマンライブはツアーの一環で、唯一参戦できたのが大阪公演でした。 ちなみにMiiakiisのライブは2023年夏に続いて2度目で、私はライブ慣れしていないタイプの人間です。 最近「推し」コンテンツと身体性について考えることが多かったので、本記事は主にその視点からの感

      • 散歩をする推し、ライブをする推し、家を作る推し

        推しがバランスをとろうとしている気がする 質感のないコンテンツはときに私たちに現実世界に逃げ場を提供してくれたり、それを媒介に質感のある関係性を作り出したりしてくれます。 じゃあ、質感のないコンテンツを作ることが人生の重要な要素となっている推し自身は? 逃げ場を作るとしたら、逆に現実世界がそれになるのかも知れません。 私の推しYouTuberの一人は定期的にデジタルデトックスをしますが、多分そういうことなんだろうと思います。 無意識に心がバランスをとろうとしているのでし

        • 近くにケーキはありますか

          先日、推しが炎上しているというネットニュースを見つけました。 ホールケーキをぐちゃぐちゃにしてほかの食材と混ぜるという動画についての記事です。 この動画は実際には炎上……というよりは賛否両論というかさまざまな意見があって、「食べ物を粗末に扱うなんて」みたいな批判もあれば、「買った人の自由」なんて擁護するような意見もあるし、「何も思わなかった」という声もありました。 こういうネットニュースについうっかり私たちは、「どういう意見が正しいのか」というふうに考えがちです。 「私た

        ERRORを背負ってどう歩くか

        マガジン

        • YouTuberを推すことと、身体性の話
          4本
        • おるたな語り
          6本

        記事

          感触のないコンテンツを媒介に、交歓がはじまる

          YouTuberという、コンテンツそのものには何の感触もない、私個人の文脈から離れたコンテンツを推しています。 推しというのは不思議なもので、しばしば、ある日突然その沼に落ちます。 酔える物語を見つけ、日常と離れたところで推しのことを考える。 ましてやYouTubeなんてプラットホーム。 そこに私の身体はありません。 むしろ身体性から逃げられるところに、その特徴がある。のかも知れない。 そんな感じに無責任にSNSで壁打ちを続けていたら、いつの間にか仲間ができていました。

          感触のないコンテンツを媒介に、交歓がはじまる

          大切なものは、サムネにはあらわれない

          いきなり自分語りになります。今を遡る事20年以上前の話。 高校3年生の英語リーディングの授業で、1年間かけて『星の王子様』の英訳(原文は仏語)を読む課題が課せられていました。 4月にクラス全員に、『The Little Prince』と表紙に書かれた絵本が配布されました。 どういうふうに授業が進んでいったのかは覚えていませんが、ある時先生がこの一節を黒板に書きました。 私の下手な訳で申し訳ないのですが、直訳すると「きみがきみのバラのために無駄にした時間こそが、君のバラを

          大切なものは、サムネにはあらわれない

          レイワ荘というコンテンツの成長が誰かを救える可能性について考えてみた

          だいぶ日があきましたが、久しぶりの記事です。 2024年もどうぞよろしくお願いします。 この記事は、推しYouTuberのおるたなchannelについて語るマガジンにまとめているものの一つです。 ご興味がありましたら、ほかの記事もご覧いただけると嬉しいです。 レイワ荘第4期という転換点おるたなchannelのないとーさんが運営している「レイワ荘」が第4期の入居者オーディションを開始しました。 レイワ荘は駆け出しのYouTuberが登録者数10万人を目指すためのシェアハウス

          レイワ荘というコンテンツの成長が誰かを救える可能性について考えてみた

          末っ子という、甘やかで頑強な存在

          この記事は、推しであるおるたなchannelについて語るマガジンにまとめているものの一つです。 ご興味がありましたら、ほかの記事もご覧いただけると嬉しいです。 今回は、ないとーさんの実弟、ともくん(ともき)について語ります。 ともくんがすぐに受け入れられた理由チームおるたなの6人目のメンバーで、チーム内最年少。 自身も3きょうだいの3人目で、ザ・末っ子なともくん。 ほかの後輩メンバーは加入時に、多かれ少なかれ批判を受けたように記憶しています。 タイガくんは初めての後輩メ

          末っ子という、甘やかで頑強な存在

          集団を動かす推しに学ぶ

          この記事は推しYouTuberの「おるたなchannel」について語るマガジンの一部です。 もしご関心がありましたら、ほかの記事もご覧いただけると嬉しいです。 前回は「ないとーさんって実は長期的なプロジェクト(?)を結構やってるよね」って話を書きました。 今回は人を動かすリーダーとしてのないとーさんについてを中心に書きたいと思います。 本題に入る前にリーダーとしてのないとーさんを考えるとき、「おるたな」「レイワ荘」「URIBOプロジェクト」の3つが思い浮かぶのですが、お

          集団を動かす推しに学ぶ

          舵は不安定だとしても、羅針盤はずっと遠くを指している。

          ないとーさんが船に乗っていたらしいので。 現道民の私、歓喜。 で、今回はないとーさんの話です。 ないとーさんと言えば、アクティブ。びっくりするほど新しいことにどんどんチャレンジする印象のないとーさん。 最近で言えばNFTのプロジェクトでURIBOという猫のキャラクター7110体を完売させたことが記憶に新しいです。 ないとーさんが新しいものにいち早く目をつけて、それを成功に導く力があるのは、行動力だけではなくて感度の高さもきっとあるのでしょう。 そういうないとーさんの

          舵は不安定だとしても、羅針盤はずっと遠くを指している。

          推しの物語と、内部の語り部たち

          前回の続き。 (読んでくださった方、ありがとうございました!) 推しの隙の向こうを見ようと目を凝らすのは、日常とか生の生々しさのためだけじゃない。 たとえば、物語性。 物語が持つ麻痺の力物語は我々を酔わせて麻痺させる力がある。 たとえば音楽。 音楽はときに私たちを物語の主人公にして、悲しみや不安を麻痺させる。 服や化粧品、小物、部屋のインテリアもそうかもしれない。 そういうものは自分を酔わせて演出したい何かにしてくれる。 そのとき、自分の見たくない一面は覆い隠して

          推しの物語と、内部の語り部たち

          創作と現実、日常の質感

          オタクを自称する同世代の多くがそうであるように、私が人生で最初にハマったものは二次元の世界だった。 90年代のバトルアニメ。 たまたま私が見ていたものがそうだったのか、世紀末のどことなく退廃的な雰囲気のせいだったのか、どこか暗さのあるものをよく見ていた気がする。 そこでキャラクターたちはときに物騒な、ときに剣吞とした会話を繰り広げていた。 戦いや事件によって物語が動いた。 日常パートって言葉がある。 キャラクターたちの日常を描いた場面。 大抵は物語の本筋にはあまり関係が

          創作と現実、日常の質感