「心の引き算」で幸せを感じる
人生における幸福度に対しては、「感謝」の気持ちが大きく影響する。
これは先日読んだ「Think clearly」に書いてあったことです。
▽良いことも悪いことも”慣れ”てしまう
私たちはなくてはならないものに対して、”感謝”の気持ちが最初あっても、それが当たり前になると”慣れ”てしまうものです。
「慣れ」は自分にとって良いこと以外にも、大きな災難が降りかかった場合にもやがてその「慣れ」はやってくるのです。
例えば、誰か自分に近い人が亡くなったり、自分にとってもとても災難な事が起きた場合、私たちはその状態にじきに慣れていき、悲しみは長くは続かないのです。
これは生きていく上では役立つとも考えられ、心理学者は「心理的免疫システム」と呼んでいます。
しかし、この心理的免疫システムは、人生で起こった素晴らしい出来事に対しても作用してしまうのです。
本の中では、宝くじで高額当選しても、半年もすればその状態に慣れてしまい、幸福感は消滅してしまうと書いてありました。
これは、子どもが生まれても、マイホームを建てても同じことが起きるのです。
▽心の引き算とは
新しく起こる出来事による幸福は、”慣れ”によって幸福感は消滅してしまうので、今あるもので感謝をし、幸福を感じることができる「心の引き算」という思考について書かれていました。
心の引き算とは、ないものねだりをするのではなく、「自分の持っているものがもしなかった場合」を考える引き算の思考です。
本ではこのような方法が書かれていました。
(だいぶ簡略しています)
まず、自分の人生全般にどのくらい幸せかを考える。
次に片腕になったり、視力を失ったりと今あるものがなかった状態を想像し、どんな気持ちになるかを考える。
そして最後にまた自分の人生にどのくらいの幸せを感じるかを考える。
他にも、今のパートナーと出会っていなかったら、子どもを事故でなくしていたら、戦時中に生まれていたら、などを想像してみても良いと書かれている。
このように、慣れてしまっている現在の恵まれた状況に対しては「感謝」の気持ちが大事なのです。
最近の生活に慣れてしまい、幸福感を感じられなくなった場合に「心の引き算」して感謝をしましょう。
▽ドラマ『silent』から当たり前じゃないことを学ぶ
そういえば最近『silent』というドラマを観ています。
先週の放送では、夏帆が演じる奈々(生まれつきろう者)が想に想いをよせるシーンがありました。
店先に飾られた鮮やかな色のハンドバッグを見つめる奈々の姿。
本当は大好きな人と手を繋いで会話しながら歩くことが彼女の願った夢でした。しかし、奈々は手話をするために、両手を空けておかなければならず、いつもリュックで、片手をふさいでしまうハンドバッグは持てないのです。
という事を先週の放送で知りました。
なんとなく”物を持って歩いたり、電話をして相手の声を聞いたり”というのは当たり前のことじゃないんだという気持ちになり、今の自分に感謝をすることができました。
私たちは大抵は自分が手にしている幸せに気がついていないのです。
幸福を追い求めるのではなく、身近にある幸せに気がつくことが大切で、たまに「心の引き算」で今の幸せに注意を向けてみてはいかがでしょうか。
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▽感謝のアウトプット
安心して寝る場所がある。
お腹が空いたら食事することができる。
温かい湯船で癒しを味わえる。
夜は灯りのもとで読書ができる。
そんな当たり前に感謝。
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