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#02 鹿児島 / アマミノクロウサギ

描いて旅する日記、なんとか2県目。
順調です(2/47でよく言うよ)。

ひさしぶりに『旅に出たくなる地図』を引っ張り出してきましたが、やっぱり地図って面白い!この地図は特集も豊富で、たとえばご当地駅弁特集とかね。あとは地形にフォーカスを当てたページも多くてドキドキします。地形って、何か、ドキドキします。全然詳しくないんですけど。何万年、何億年の時の流れがそこにあると思うと、わけもなくドキドキしてしまいます。

てなわけで、さっそく2県目いってみましょう。

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#2 鹿児島 / アマミノクロウサギ

予想してたでしょうか。
鹿児島の地図を見ていたら、黒いうさぎのイラストが目に飛び込んできて即決。これは見たい、描きたい、調べたい(ヒッパレ調)。

・ウサギ科アマミノクロウサギ属
・特異で原始的な形質を有する等、学術的に重要な種
・樹洞・岩穴の他大木の根元などに、休息・産仔用の穴を掘る
・奄美大島及び徳之島の固有種

アマミノクロウサギ(以下「アマミさん」)は奄美大島と徳之島にしか生息していない固有種で、お察しのとおり絶滅危惧種。存在は知ってたものの、「色」と「耳」がよく知るウサギとこんなに違うのはなぜだろ。

まず色は、亜熱帯に生息する生き物は色が黒くなる傾向にあるそう。夜行性だし、白だと目立つというのもあるのかな(憶測)。

そして耳の短さ。よく知るウサギは草原で生活していて特に巣とかはないのに対して、アマミさんは岩の隙間とか穴の中で子育てしたり休憩したりするから、そのときに耳が当たると邪魔だから短いとのこと。

アマミさんが短くなったんじゃなくて、草原に住むうさぎは敵から見つかりやすいから音をキャッチするために(あと体温調節のために)耳が長くなっていったのかな(憶測)。

それにしても、なんで奄美にしかいないのか。

奄美群島は昔、大陸と陸続きになっていた時代があり、アマミノクロウサギの祖先はその時代に渡ってきました。その後大陸はつながったり離れたりを繰り返して、100万年前には島になりました。アマミノクロウサギはこうして奄美群島に取り残され、独自の進化をとげてきたのです。

らしいのです。
いやーー大陸移動と生物の進化の関係は奥深い。

そんなアマミさんも野ネコやマングースにやられたり、交通事故にあったりでなかなか生き抜くのが厳しいよう(今は天敵駆除が功を奏して数は増えてきてるみたい)。

そもそも昔ハブが大量発生してたときに「マングースがハブ退治してくれるってよ!マングース召喚しよう!」って召喚したら、ハブ夜行性でマングース昼行性でお互い出会うことすらなく、しかもマングースは何でも食べるから、ハブなんて危険なやつよりもアマミさんとかヤンバルクイナとか食べてしまうのだって。なんてこった!

そんなこんなで、憶測だらけの内容でしたが、もし興味ある方はなんかの機会にぜひ調べてみてください。知識が増えると、知りたいことが倍増えるね。沼じゃ〜

では次回は宮崎に進んでみたいと思います。

ではまたー

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参考:アマミノクロウサギブック