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望み

今朝も蝉はたくさん鳴いていたけれど、畑や草叢から虫の声が聞こえた。

まだまだ死ぬほど暑いのに、少しずつ秋の気配。
そう思って見回すと、空がなんとなく高くなってきた気もする。

映画「望み」を見た。

※以下ネタバレあり

生きていれば犯罪者。
無実なら死んでいる。

加害者と被害者。
どちらを選ぶ…わけではないけれど、どちらを望むのか。

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途中、マスコミの対応や心ない人たちの自分勝手な制裁が腹立たしくて仕方なかった。
関係者の怒りはわかるよ。被害者の家族とかなら。
でも絶対彼らは家に落書きとかしないよね。
関係ない人ほどそういうことするんだよね。

以前殺人か何かの容疑者を独自に取材してましたー!
というVTRをTVで見たことがある。
スクープだったんだろう。ドヤ感ハンパなかった。
VTRでは家に押しかけて記者があれこれ質問していた。
逮捕される前のまだ容疑者の候補という段階でこんなことしちゃうんだ…という驚きと恐怖。
正直、何様だよ?とも思った。

正義ってなんだろう。
裁くのは司法の仕事ではないのか?

ネットでは当たり前のように実名も顔も晒される。
それは見る人がいるから。需要があるから。
集合意識。
そんなふうな世の中にしてるのはわたしたちなんだろうけれど。

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父親は無実を信じる。
それは我が子の死を願うこと。
母親は生きていて欲しいと願う。
それは我が子が罪を犯したと信じること。

どちらも苦しい。
究極の選択ってこういうことだと思った。

息子さんが高校生って時点で自分と重なる。
生きていて欲しいと願う気持ちも、無実であって欲しいと願う気持ちもわかる。
選べないよなぁ。

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ラストはホッとする気持ちもあるが、これでよかったのか?とモヤる。
加害者に対する怒りより、加害者でなかったという安堵が勝るような感覚。

これでよかったのか?

いいも悪いもない。
起きたことを受け入れるしかないんだ。

自分ならどうする?
自分ならどう願う?
常に問われるような物語だった。

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*****

明後日となりました。

私がこんなふうに思うがままに文章書いたり、写真を撮ったり歌ったり喋ったりできるようになったのはこの講座のおかげだと思う。
自己表現に自信が持てるようになれますよ。

そして今日の朝歌はこちら

脳内言い訳をお品書きの如く書き留めることにしました・笑
そのうち出て来なくなるのかな?
そういう変化も楽しみ。

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