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不器用さは愛おしさ

「才能・個性・らしさ」を育む、いしかわいづみです。

言葉の重みや奥深さって
経験値からなんだなと気づかされた物語。

※以下ネタバレあり

とある中華料理店の親子3代の物語。
縦の繋がりを痛い程感じさせられる。
だけど読み終えた時、それがなんだかとても愛おしく感じた。

読み進めていくと、ヤエや泰造の過去が明らかなる。
それに連れて、現在のヤエの言葉の重みがどんどん増してくる感覚。

言葉には背景があるんだということを
改めて思い知る。
そこだけ切り取って聞くより
背景を知ることで
こんなにも響き方が、伝わり方が違うんだなと驚いた。

ヤエの壮絶な人生は
不幸ともとれる
だけどヤエはそんなふうには思っていない。

誰のせいにも、時代のせいにすらしないヤエの生き方に憧れた。
マジカッコいい。

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「逃げることしか教えられなかった」

ヤエはそう言ったけれど
それしかできなかったのだろうけれど
自分の持っているたったひとつのそれを
子どもや孫に全身で伝えることができるって
なんて素敵な生き方だろうと思った。

どんなカタチであっても
やっぱり家族って素敵だな。
その繋がり方が愛おしい。

今回ヤエのことしか書いてないけれど・笑
登場する全ての人が愛おしかった。
みんな不器用で
そこがすごく素敵だった。

不器用さって
愛おしさに比例するんだね。


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8/9イベントやります。
参加すると、自分や周りがなんだか愛おしく思える講座です。


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