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163 ワークスタディ(学費支払いのための学内バイト)は何をする?

大学内の仕事はたくさんある。


ワークスタディというのは学費の支払い方法の1つで、学生本人が大学内でアルバイトすることで支払いをするというものです。
娘は年間2000ドルほどを、ワークスタディで賄うことになっていました。

学内のアルバイトは、常にたくさんの募集があります。
本屋さんの店員、研究室のアシスタント、スポーツ系クラブのサポートや農場の仕事などなど。
大学の就職課から定期的に配信されるニュースレター(メール)で知ることができるので、やりたい仕事に応募して面接を受けます。


教授のアシスタントと、メールルームで。


娘はまず、週3日ほど教育学の教授のアシスタント的な仕事をすることになりました。
映像制作をすることもあって楽しかったようです。

1年生の前半は勉強で手一杯だったのでその仕事だけでしたが、後半からは「メールルーム」という場所での仕事もすることに。

郵便物、特に小荷物は寮の部屋に直接届くわけでなく、郵便局からメールルームに届いて、それを学生が受け取りに来るというシステムだそう。
荷物の仕分けをして、取りに来た学生に渡すという単純な仕事で、週に何時間かシフトに入っていました。

メールルームの職員さんたちは、大学の近隣の人たち。
とても気さくな方ばかりで、ファミリーのような居心地のよさだったようです。
おかげでこの仕事は卒業まで続けられて、職員の方たちともとても仲良くなっていました。


時給は交渉が必要?


給料は仕事によってバラバラで、中には他の仕事に比べて低すぎるものもありました。

「計算してみたら、1時間たった8ドルなんだよ。」
と娘が連絡してきて、
「えっ、それは安すぎるんじゃない?
それだと2000ドルに全然届かないから、もうちょっと上げてもらうよう交渉したら?」
なんて言って。

給料の設定は、その仕事の担当職員に委ねられているからなんでしょうね。
交渉すると、ちゃんと上げてもらえていました。
アメリカでは、何事も黙ってないで主張しなきゃですね〜。


インターンは2年生から。


ちなみに、アメリカ人学生は1年生から企業でのインターンシップをすることができたんですが、留学生は2年生からという規定がありました。
とりあえず、どんなインターンシップがあるかの情報収集は積極的にやっていたようです。

そんなわけで、1年生の間の仕事はワークスタディのみ。
親としては、勉強だけでも大変なのにバイトなんてできるのかなって心配でしたが、そこも日本とは大きく違うようです。

まず、外部でのバイトでなく大学内の仕事なので、融通が効く。
何より、日本のバイトと違ってハードじゃない。

日本では、バイトでも完璧な仕事や長時間勤務が求められたり、仕事量が多かったりして、ハードワークな正社員と同じように働くのが当たり前な感覚ですよね。
でも、アメリカではそもそもそこまで求められないようで、この大学内の仕事に限らず、日本よりはだいぶ楽そうです。

おかげでそれなりに勉強との両立もでき、ワークスタディで仲良くなる友達もいたりして、大学生活の楽しい経験の一つだったようでした。


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