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101 奨学金を出してもらえる大学かどうかのチェックポイント。

審査基準が学費の支払い能力?


志望している大学は、自分が必要とするだけの奨学金(学費免除)を出してくれるのか。
または、出してくれる大学をどう探せばいい?

それについて調べていく中で、ポイントは「学費の支払い能力を審査基準にするかどうか」 だっていうのがわかってきました。


以前にお伝えしたように、多くの大学は「アメリカ人学生か留学生か」によって、どのくらい奨学金を出すかが違います。
アメリカ人の学生にはアメリカの連邦政府が支給する「グラント」というのがあるけど、留学生に対しては大学が自己資金のみで奨学金を出すからです。

資金の潤沢な大学ほど、奨学金の額やその対象も多い。
または、留学生が必要だけれども黙っていては来ないという大学ほど、留学生にも多く奨学金を出してくれます。

それは、入学審査の時の以下の3つの区別によってもわかるんです。


①ニードブラインド Need Blind

援助が必要かどうかは見ない


これは、入学審査をする時に、その学生が経済的援助(Financial Aid)を必要としているかどうかという点を、審査の対象にしないということ。

つまり、学費全額を支払える学生も、支払うことが困難で奨学金(学費免除)を必要としている学生も、平等に審査される。
支払い困難でも合格になる可能性は十分にある、ということです。


②ニードセンシティブ Need Sensitive

援助が必要かどうかを気にする


これは、学生が経済的援助を必要としているかどうかを、入学審査の基準にすることがあるということ。

つまり、援助を必要としている学生はそもそも審査しない、というほどではないけど、それも一つの基準になるので、そのために不合格になる場合があるってことです。

たとえば、2人の学生が合格かどうかのボーダーライン上にある、なんていう時は、明らかに学費が支払える学生の方が合格になるんじゃないでしょうか。


③ニードアウェア Need Aware

援助が必要かどうかが審査基準になる


これははっきりと、経済的援助が必要かどうかが合否基準の1つになるということ。
経済的援助が必要な学生はそもそも審査の対象としないか、合格の可能性が低い、ということです。

それなら出願しても意味ないんじゃないか、って感じですが、万が一他にいい学生がいないといった場合に合格になるかもしれないし、必要額すべてではないけど少し奨学金を出してもらえることがあるかもしれません。


ニードブラインドの大学を探す。


そういうわけで、奨学金(学費免除)が必要な人は、大学を探す時に「ニードブラインドの大学を探す」というのがベストなんですね。
なかなかあるものじゃないので、探し出すのは大変です。

志望大学がどうなのか、ウェブサイトのアドミッション(入学)についてのページに書かれているので、まずそこをチェック。

最初に書いたように、同じニードブラインドでも全志願者に対しての場合もあれば、「アメリカ人の志願者のみニードブラインドで、 留学生はニードアウェア」といった場合も多くあるので、慎重にチェックしないといけません。

大学によっては、はっきりと書かれてないこともありますが・・・。


多くの大学は、留学生には来てもらいたいけれども、学費を全額払える留学生を求めている。
だから、ニードブラインドの大学は本当に限られています。

支払い能力があれば合格の可能性は高いし、いろいろな大学を自由に選んで受験できるって、悲しいけどしょうがないことですね。


うちはとにかく支払い能力がないので、必死で数少ないニードブラインドの大学を探しました。
そこで、次回から2回にわたって、ニードブラインドの大学を中心に、日本人留学生を積極的に求めていて、奨学金を多く出してくれる大学を20校ほどご紹介しようと思います。

有料記事になりますが、必要な方に参考にしていただければ。
自分に合った大学を探していってください!



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