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「〜しなければならない」に縛られるとき①

「観念」の二つの側面

わたしたちは意識的にも無意識的にも、内側に持つ「観念」をベースにして日々の思考、感情、選択、行動を行っています。ですので、どのような観念を持っているかが、そのまま人生に作用しているということになります。
 観念は潜在意識にあるものも含めると確定することはもちろん難しいのですが、一説には6000個ほどのあると言われています。
 
「観念」と言うと、何やら良く無いイメージが重なって、「観念を無くさなければ」というような、本末転倒な観念に縛られる人も珍しくありません。 

 しかしながら観念自体は、大切な役割を担っていることも理解しておく必要があります。極端に言えば、すべての観念が無くなった状態は「赤ちゃん」であり、観念が無ければ、電車に乗ることはもちろん、友人とコミュニケーションを取ることも、もちろん仕事も出来ない状態になります。名前だって言えないのです。(名前も一種の観念です)
 大切なことは、観念には自分を生きることを助けるものもあれば、、自分を生きにくくするものや、生命エネルギーを阻害するものもある、ということなのです。

「観念」の中に含まれる「強迫観念」

 何かを「したい」と思っているのにそれが出来ない、もしくは何かを「したく無い」と思っているのにそれをやらないといけないように感じる、、、こういった二つの思念が自分の中にあることを、誰もが自分の内側に認識出来ると思います。

 例えば、「仕事を休みたい」だけど「仕事を休んではならない」、「これを聞きたい」だけど「分かっていないと思われてはならない」(バカにされてはならない)、「断りたい」だけど「人に優しくしなければならない」など、、、

このように「〜しなければならない」というような誰もが持っているような「思い込み」の全てのことを、強さの程度の差こそあれど「強迫観念」と言います。
強迫観念は心理的にも身体的にも大きなストレスを感じる根源になるので、強ければ強いほどにネガティビティな作用も大きくなるでしょう。

あなたはどれくらいの「強迫観念」を持っているか

 昨年まで行っていたメタフローラ・プレゼンスというプログラムでは、第一回目のクラスで、各人に自分の中にあると思われる強迫観念を書き出ししてもらう、というワークを行っていました。15分くらいの時間で出てくる強迫観念は、おおよそひとり10個〜30個ほどです。
 そして一ヶ月後のワークまでに課題を出して、日常を各自観察して頂くのですが、一ヶ月後に集まった時点では、ノートにはおおよそ100個〜150個くらいの強迫観念が書かれるようになります。
 そして、日常の無意識にさらに意識的になっていくことで、3ヶ月後にはほぼ全員が300個から、多い人で600個ほど上がってきます。
 興味深いことに、その後数ヶ月続くプログラム期間中でも、それ以上の強迫観念が新たに上がることはありません。この600個の中を、日常何度もぐるぐる回り、使いまわされている、というわけです。

 さて、その「強迫観念」を書き出ししていただいた用紙を、時計回りで隣の人に渡して見てもらいます。するとびっくり。ほぼまったく同じ観念を各人全員が持っていることがわかります。まさに「あなたはわたし」なんですね。

 わたしたちは、誰もがまったく同じ観念的な縛りを、全員で共通して持っているというわけです。

 そしてこの600個の観念はお互い支え合っていて、同じ観念グループの中でもピラミッド構造のように繋がっています。その中心的な役割の強い観念が崩壊すると、ドミノ崩しのように繋がっている観念は、すべて形やエネルギーを変えてきます。
例えば「間違ってはならない」に「恥ずかしいことはしてはならない」や「ちゃんとしなくてはならない」などが引っ付いているような形です。

「強迫観念」をなぜ打ち破れないのか

「わたし」に「強く迫ってくる観念」
そのように書きましたが、この「観念」とは一体どこから派生してきたのでしょうか?
「やりたい」のは「わたし」であって、
なぜ「わたし」の中に、「わたしを止めるもの」が宿るのか、というお話です。

 そもそも「わたし」が生まれてきた時には、意識は何一つ観念を持っていません。「わたし」が形成されていく中でそれは構築されていきます。
 赤ちゃんは全てを見様見真似で覚えていきますが、模写するための鏡となるのは、「わたし」にとって最大の存在である「母」、そして「父」との関わりの中でそれは記憶されていきます。
 幼少期は言語力が未発達ですので、主に「身体を通した経験」(五感)から始まり、成長するにつれて「感情体験」、「思考経験(言語)」を通して複雑にインプットされていきます。 
 ですので、内なる「強迫観念」の言葉は、意識をおいてみると過去の「母」や「父」を中心とする「過去の権威者」の「在り方」であったり、話していた言語であったり、彼らが持っていた観念と同じであることがわかるでしょう。
 
それは、「わたしの中」に、「過去の権威者」が住んでいる、ということであり、「わたしの中」に、「わたしじゃないもの」がいて、「わたしの人生」を動かしている力になっている、ということです。
 
 そうして形成された強迫観念は、成人して社会人になっても、例えば老人になっても、多くの場合墓場まで作用し続けます。まさに三つ子の魂100まで、です。
 「わたし」でいながらにして、わたしの中に「過去の権威者」を抱え、その声に縛られて生きてる感覚。もしくはそれと戦わないといけないようなエネルギー的な疲労。

 意識の内側に存在する「過去の権威者」は、外界である「社会」に転移されて、外界からの抑圧を感じたり、外界が自分を攻撃しているように感じたりする意識を生み出しやすくなります。

では、この強迫観念から解放されていくにはどうすれば良いのでしょうか?

 少し長くなりましたので、続きは②に書きますね(.˘‿˘.)・:*:`・

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The Art of Human Alchemy(AHA)
橋本 和泉
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