見出し画像

留学アパート探し

当時自分が手探りの中進めていた感覚があり,誰かの参考になればと思い,留学のためアメリカでアパートメントを探し,実際に契約に至るまでの流れを記録しておきます。ただ,各種選択肢を吟味した万人にあてはまるHow toではなく,あくまで体験談として読んでください。
あと,私の滞在は正確には留学ではありませんが,このテーマでは実質的に影響がないため,便宜的に留学と書いています。


住居の選定基準

アパートメントにした理由

シェアハウス,寮なども住居としての候補に上がると思いますが,自分の場合は1歳児を含めた家族での滞在を考えていたため,家族のスペースが確保できるアパートメントにしました。
また,賃貸一戸建てという選択肢も考えましたが,少なくとも私が滞在を予定していたコロラド州デンバー大学付近では見つかりませんでした。郊外に行けば無くはないのですが,車が必須になり,家族と地理的・時間的に離れてしまうため,大学付近のアパートメントを探しました。

アパートメントの選定基準

幸運なことに大学付近にはアパートメントが複数あり,以下の基準を元にアパートメントを選定しました。

必須条件

- 1 bedroom/bathroom以上
- バスタブ付き
- 大学から徒歩圏内

必須ではないが希望条件

- 部屋に洗濯機,乾燥機付き
- 家具付き
- ベランダなし 

今見返すと,ほとんどの条件が1歳の育児が基準になっていますね。
アメリカは部屋間取りがstudio (日本で言うワンルーム),1 bedroom/1 bathroom…というベッドルームとバスルームの数で区分されていて,子どもの寝かしつけ,風呂を考えてstudioより大きい間取りを探しました。また,1 bathroomがついていても,シャワーだけのことも多かったのですが,どうしても子どもを湯船に入れたかったので,写真や内見のときにバスタブの有無を確認しました。
あとは,アメリカで車を買う予定がなく,家族ともども初めての海外滞在だったため,緊急時になるべく早く帰れるようにと考え,徒歩圏内のアパートを探しました。

あとは,アメリカのアパートメントでは洗濯機,乾燥機が部屋になく,共用のランドリールームに持っていくことも多いようです。これも1歳児の日々大量に出る洗濯物の処理を考えて,部屋にそれらがついているアパートメントを探しました。
また,約1年の滞在のため,家具の購入をできれば避けたく,Furnished(家具付き)を優先して探しました。ただ,少なくともデンバーではFurnishedのアパートメントは相対的に少なかったです。
ベランダ無しの方がいいのは,子どもが出て落ちるのが怖かったためです。

結局全部を満たす物件はなく,また(ベランダ以外は)値段とのトレードオフになってくるので,予算と条件の兼ね合いで決めました。そのためにも,できるだけ候補を多く持っておくことが大事だと思います。

あと,探し始めた当初は全く想定していませんでしたが,SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)を求められない場所を探す必要がありました。SSNは日本におけるマイナンバーカードのようなもので,身分を保証するものになります。日本でも賃貸を契約するには保証人が必要だったりしますが,アメリカではSSNが要求されることがほとんどです。ネットのネタ画像ですが,実際にこんな感じに陥ります。

実際にいくつかの物件で,留学生でありSSNをその時点で持っていないと告げると,契約を断られました。
ただ,全ての物件がSSNを必須にしているわけではなく,特に大学付近の大きなアパートメントは留学生を相手にするのに慣れているようで,SSN無しでもいいというところが複数ありました。しかし,その分追加のデポジットを要求されます。内見ややり取りに先立って,この点は確認しておいたほうがいいと思います。

部屋探し,内見,契約

部屋探し

日本も同じですが,探すのが早すぎてもその物件が契約まで空いている保障はないため,1カ月前くらいから探し始めました。
探す手段は,おそらく日本とほぼ一緒で,インターネットサイト大学のサイト人づて・足を利用しました。ただ,日本だと不動産が大家との交渉を仲介することが多いと思いますが,アメリカは大家との個別交渉がほとんどのようです。そのため,部屋を探した後,そのアパートメントの大家や管理会社とやり取りを行う必要があります。

インターネットサイトは,日本同様,いくつもの賃貸情報を掲載したサイトがあり,そのなかでZillowというサイトを使用しました。地図上での検索が個人的にやりやすかったためです。

ただ,上記のような大家との連絡をしようと思った際に,確か電話番号の登録が必要で,日本の番号は桁数的に入力できず,Zillowのサイト上からは連絡ができませんでした。そのため,気になる物件があると,そのアパート名で別途検索し,Eメールを送るということをしていました。

また,大学が学生用の部屋探しサイトを作成してくれており,そこでも検索を行いました。学生に特化しており,留学生にも慣れたアパートメントを見つけやすいとは思うのですが,上記のZillow等に比べると絶対数が少なく,また家族用の物件が輪をかけて少なかったため,あまり使えませんでした。

最終的に契約したアパートメントは,人づて・足で見つけました。幸運なことに,滞在開始1カ月まえに隣のユタ州で国際学会があり,それに参加する前にデンバーに寄ってラボのボスとの打ち合わせ,そしてついでに部屋探し・内見を行いました。
全てのアパートメントではありませんが,大きなところはLeasing Office(事務所)があり,スタッフが常駐し,駆け込み(あるいは電話で当日予約等)でも内見に応じてくれます。とてもとてもありがたいことに,ラボのマネージャーが予約の取り付けや当日現地での案内をしてくれました(たまたま1週間の大学の休暇だったらしい)。SSNの必要性やバスタブの有無など,メールで聞いて反応を待つより対面でさっと確認できる方が早く,候補を増やすことができました。

内見

内見では,スタッフの方から希望を聞かれ,それに合うような部屋をいくつか見せてくれました。
聞かれたのは,大体
- 希望の間取り
- 予算
- 滞在期間
- こちらでの身分
- 世帯人数
等です。正直なところ毎回めちゃくちゃ緊張していたのですが,聞かれる内容が大体わかってくると少しマシになりました。
こちらからは,ネット,光熱費,水道について尋ねたり,廊下の雰囲気(汚かったり物が出しっぱなしになっていないか)を見ていました。

契約

いくつかの候補を持って帰国し,そこから1カ月の間で家族と相談しながら最終的な決定をしました。
その後は,以下のような流れで契約になりました。
1. 現時点での空き状況,滞在開始までの確保が可能かを確認するメールを送る
大体14日くらい前から取り置いてくれました。
2. 契約する意思を伝える
3. 審査の必要書類を提出,審査費用を払い,審査を受ける
審査が大家・管理会社によって異なると思いますが,自分の場合は
- 家族全員のVISA・パスポート
‐ 残高証明
- 給与証明
が必要になりました。各種金融機関・助成機関から英語の証明書を出してもらうには予想より時間がかかることもあると思うので,予め用意できているとスムーズだと思います。
4. 審査が大体1週間くらいかかる
滞在開始が近づき,もし審査に落ちたら費用も無駄だし次の候補でも審査に時間がかかったら間に合わないし,と思い結構焦っていました。
5. 書類に電子署名をする
最終的に契約したアパートメントは個人ではなく管理会社が運営しており,住民用ポータルのようなものがあり,以降全てそこからやり取りができました。これは楽でした。 

おわり

ここまでをなんとか渡米数日前に終え,住居が用意できた状態で渡米しました。
人によっては,現地の知人やホテル等に滞在しながら探すという方法もあると思います。自分の場合は,前述の通り運良く事前に現地での部屋探しの機会があったことと,ただでさえ不慣れな海外滞在でそれができる自信がなかったので,事前に決めておく方法をとりました。
最終的に,初日に前払金を払って鍵を受け取って入居,の予定だったのですが,その前払金の支払いでトラブルが起きて3日間入居できませんでした。これに関しては別の記事に書いているので,ご興味があれば見てみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?