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留学初日でホームレスになりかけた(マネーオーダーの購入)

現在,アメリカのコロラド州の大学に留学(正確には留学ではない)しています。
初めての長期滞在で,海外文化の知識・コミュニケーション能力・言語力が正直に言って十分ではないです。ただ,だからこその困りごとや問題もあると思うので,それを共有して,どちらかというと留学や英語に及び腰の人の助けになればと思います。

アパートメント契約と入居

英語力がない中でのアパート探し,申し込み・承認の話はまた別に書こうと思います。
今回は入居にあたって困ったことについてです。

入居当日に必要なもの

日本は不動産会社が仲介していることが多いですが,アメリカではアパートのオーナーと直接やり取りすることが多いようです。
私のアパートメントは大きな管理会社?が経営していて,かなりシステマチックで,専用の申し込みサイトも用意されていました。これはかなり楽でした(話さなくていいので)。
必要な手続きは渡米前に終了し,当日は「Casher's checkかMoner orderで入居費用をもってきて」と指示がありました。

それぞれ小切手のようなもので,ただ購入の際に購入分の金を消費します。小切手やクレジットカードは後日引き落としだと思いますが,まだ信用のない間柄なため,確実に入居費用が渡るようにとのことだと思います。

Casher's checkとMoney orderの説明や違いについては,いくつか日本語でも説明してくれているサイトがありますが,簡単に言うとCasher's checkは口座を持っている銀行の窓口で発行されるもので,すぐ預金から引かれます。

Money orderは現金かデビットカードで購入するもので,郵便局やスーパーマーケット・薬局・セブンイレブンなど大型のチェーン店で購入できます。

今回,私にはMoney orderの選択肢しかありませんでした。理由としては,渡米前にアメリカの口座を持っていたものの,現地に支店がない銀行で作っていたため,直接その銀行に出向く必要があるCasher's checkを入手することができませんでした。なぜそんなことになっているのかも,また後日書ければいいと思っています。

Money order購入の落とし穴

事前に少し調べると,Money orderは誰でも郵便局やスーパーで購入ができる,ただし1店舗で1日に購入できる限度があり,場所によって異なる,と書かれていました。
ただ2-3軒回れば必要分が揃うはずだったので,空港からアパートまでの動線で,スーパーや郵便局に当たりをつけ,アパートのオフィスが閉まるまでには余裕を持ってMoney orderを揃えられるはずでした。

落とし穴①:SSNを要求される

最初かつ最大の落とし穴ですが,最初に入った郵便局でMoney orderを購入しようとすると,「SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)を見せろ」と言われました。
SSNは日本のマイナンバーカードのようなもので,留学の場合でも発行ができますが,申請から発行までに数週間がかかります。
そもそも,SSNがなく(身分が保証できなく)口座を持っていない人でも高額のやり取りをするためのものがMoney orderだと思っていたので,まさかSSNを要求されるとは思っていませんでした。もっとよく調べればそうした情報も見つかったのですが,日本語のサイトを1-2個見ただけで満足していたのが良くなかったです。
後述するようにVISAで買えたところもあるのですが,断られたこともあるので,何とも言えません。

落とし穴②:故障している

これはただ運がなかっただけですが,2軒目に行ったWalmartのMoney orderがout of orderでした。この時点で当日のMonery order確保が絶望的になりました。

落とし穴③:売っていない

アパート近所にセブンイレブンがあり,サイトの情報では売っている箇所の一つ(ただ上限額が低い)だったので,少しでも確保しておこうと向かったところ,売っていませんでした。
比較的高額な現金のやり取りが発生するため,セキュリティのために販売をしていない店舗もあるそうです。

落とし穴④:デビットカードの限度額

これは確認を怠った私に非があるのですが,私のデビットカードには一日の使用限度額がありました。限度額が数千ドルで,普段遣いの範囲で超えることはまず無いと思っていたため忘れていたのですが,家賃・デポジット等で高額となりこの限度額をオーバーしていました。もしMonery orderが買えていたとしても,この時点で詰んでいたので,初日入居の計画はどの道無理だったようです。

解決策

少額を購入する

後から調べると,$3000を超すとIDが必要となるという情報が見つかります。

ただ,Walmartだと$1000を超すとIDを要求するとホームページに記載があります。どこで買うか,もっと言うとその時の担当者によって基準が異なることもあるため,確実なことが言えません。

確かに,その時は上記の情報を知りませんでしたが,金額を聞かれ,答えた後にIDに言及されました。ただ,ある店では$3,000未満のときでも聞かれ(その時はVISAで買えた),次の日同じ店で同額を買うと何も聞かれなかったので,やはり一概に言えないという結論になってしまいますが。
結局,$3,000以上の購入をせず,2日かけて必要量を買いました。

Money orderを諦める

もうひとつのCasher's checkに切り替えるのも,現実的な選択肢だったと思います。
銀行によりますが,即日で口座は作成でき,SSN無しでVISAで作成できます(大学近くの銀行に行ったのですが,多分留学生の相手に慣れているので,手続きもスムーズな印象でした)。
あとは,手持ちの現金を振り込めれば最短当日にCasher's checkが入手できるのではと思います(やっていないので確実には言えません)。あるいは,Wiseなどの送金手段ですぐに手続きをすれば,早くて次の日には送金が完了していると思います(一応「2営業日程かかる」と出てくるはずなので,翌日送金が完了する保証はないです)。

私の場合は間が悪いことに,現地に支店のない銀行に必要分の預金を預けていたため,上記の手段が取れませんでした。銀行間で送金をすればいいのですが,初めての送金時には「送付元の銀行から送付先の銀行に少額を送って,利用者は送金額を答え,合っていたら送金が可能になる」というややこしい手続きが必要で,送金可能になるまで3営業日かかるということでした。
また,その銀行以外のATMからの引き出しも少額までしか行えず,すぐに銀行のお金を移動することができないため,銀行口座開設までは行ったのですが,こちらの解決法は諦めました。

おわり

他の人はきっと,もっと入念に準備したり,1週間ほどのホテル・民宿を確保して余裕を持って契約・手続きしたりして,こんなことにはならないのかもしれません。ただ,無くはないとも感じたので,共有して,誰かの参考になればと思います。

ちなみに,初日は近所を絶望しながら歩いていたところ,地元の人に声をかけられて泊めてもらいました。本当に親切で,ありがたかったのですが,後から思うと良くない選択だったかもしれません(治安の関係で)。その後は,日本人のコミュニティにヘルプし,かなり助けてもらいました。正直に言うと人に一方的に助けてもらうことに抵抗があるのですが,そんなことは言っていられない状況でした。地域ごとにそうしたオンライン・オフラインのコミュニティがあるとは思うので,事前にチェックし,可能ならメッセージを残しておくと,色々な人が気にかけたり,声をかけてくれるのではと思います。

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