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飲食DX★「おもてなし」について考えてみた

元居酒屋店長が考える「おもてなし」

私は居酒屋の本部で働く元店長なのですが、私自身、コロナ禍で飲食店のあり方、特に「おもてなし」について深く考えさせられました。

こんな中でも来て下さるお客様に、どんな体験を提供できるのか?

実際に現場にも出ながら、自問自答を繰り返してきました。

「おもてなし」と一言で言うものの、
一体、どんなことを指すのだろう?

10年以上働いてきた経験をもとに、「おもてなし」とはこうであるという考えにたどり着きました。

従業員は常に緊急対応を「受動的」に行っている

飲食店でのシーンを4つに分け、
緊急度・重要度・受動/能動について考えてみました。

基本的に従業員は緊急度の高いものを、受動的に処理している状態です。

例えば、ご案内。
お客様がご来店されたら、すぐに対応をし、席へご案内しないと不満が生まれます。最初の印象がのちのちの体験に響くので、重要度も高いです。

注文は、すみませんと呼ばれての対応で、これもできないと不満になります。

提供もできた料理も、すぐに運ばないと、冷めてしまいますよね。

「能動的に」行動できるか?が、おもてなしの鍵になる

基本的に受動で動いているのですが、ここで「能動的に」行動できると、お客様はその心遣いに喜んでくださいます。

ご案内時に、段差があれば一言声をかける。
注文時に、自分のおすすめを提案してみる。
提供時に、おいしい食べ方を説明してみる。

こうした従業員の能動的な行動(=おもてなし)に、お客様は心を動かされます。

見落とされがちな「お見送り」

最後のお見送り。ここ特に従業員が能動的に行動しないといけないシーンです。

お店から出る際に、何も声をかけられずに、何だか寂しい気持ちになったことはありませんか?

極論を言うと、「なんでお見送りしないんだ!!」とお怒りになるお客様はいないので、従業員からすると、緊急度が低く見落としがちになっています。

でも、寂しい気持ちで帰るのか?あたたかい気持ちで帰るのか?というお客様の満足度に関わる重要度の高いシーンなのです。

コロナ禍で進むDX化

コロナ禍でより厳しさが増す飲食業界。
このコロナ禍で「配膳ロボット」や「モバイルオーダー」とデジタルが導入されています。

コロナ禍で導入が進むデジタル化の例

DXが生んだ弊害

私が働くお店でも、モバイルオーダーが導入されました。

従業員の生産性は、ものすごいスピードで改善されていき、効率が上がった中で、従業員の手が空く時間が増えました。

しかし、残念ながら、「お客様に呼ばれない」ということが逆効果を生んでしまいました。

呼ばれないという安心感から、

  • お客様を見なくなる

  • おしゃべりをする

  • お客様に背を向ける

従業員が増えてしまいました。

このままではデジタルによって、おもてなしが低下してしまう・・・
と危機感を覚えたのも、このコロナ禍での経験でした。

おもてなしを向上させるDXを進めよう!

生産性を上げるデジタルはあるけれど、おもてなしを向上させるデジタルはないという現状の中で、

「ないなら、つくっちゃえばいいじゃん!!」
ということで、昨年(2021年)の10月からプログラミングを学び始め、そこで学んだことを活かして、今回プロジェクトを立ち上げました。

小さな一歩ですが、おもてなしを向上することで、たくさんの人によりよい体験を届けていきたいです!

飲食店で働いているみなさま、
おもてなしを向上していきたい接客業のみなさま、
お客様としてもっと外食を楽しみたいみなさま、
ぜひページを覗きに来てください★

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