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ほんとうの夜明けがきたかも知れない

やっと少し落ち着いてきたので書こうと思います。

3週間程前。

勢いで快諾したものの、まだ受け止める準備が出来ていない事に気がついた。

疎遠になっていた人と会うという事。

昔、あれだけ許しを乞うて渇望していた機会がやっときたというのに、私の慌てっぷりったら。CPUの熱暴走だ。

どういう心構えで、どんな顔して何て声で話し掛けたらいいのだろう。最近どう?仕事は?なんて聞いても多分入ってこないな、あり得ない事が目の前で起きている、その事に圧倒されてゲリラ豪雨の如く取り乱し、見透かされまいと薄っぺらい虚栄心のテントに身を隠すはずだ。

疎遠になったのは、私が封印してしまいたかったから。もうお互いに消えた存在。関わる事もなければどうしているか想いを馳せることもしたくない。諦めに等しい決心があったし、振り返る事自体恐ろしかった。そして地続きにある今もまた直視できないままでいた。過ぎていく時間に平穏を期待したけれど、なかなか思い通りにはいかない。大きな黒い波が寄せては返し、波に打たれて鉄が静かに錆びていく。

そんな数年間だったから、最近どう?って逆に聞かれたらそれこそ何て言えばいいのかな。あんな事があってね、楽しかったよ、いま充実してるよって言うのが正解なのは分かってるけれど。自信がない‥。

どこかに、とても邪悪な感情がある。同じ様にあの人も苦しんでいて欲しいという気持ち。ほんと最低だ。幸せを祈るフリをして呪いをかけて、ほらねと言いたい自分がいる。こんな思いを隠しているなんて、私は心底、腐っている。

周りの人には皆自分の人生があり、私が錆びている間にも沢山の知見を得て人間的な成長を重ねていく。学び続ける事は生きていく為に大切な事。それ等は人生をより豊かにし、新たな魅力となってその人を光り輝かせる。
きっとあの人もそうだと思う。上を見上げて歩み続けるからこそ発せられる言葉、行動があり、人伝いにそれを感じていた。贔屓目に言うが賢者だ。あんな人そうそういない。

勿論賢者の本心は分からない。そこまで今聞く事は出来ないし、全く違う思いがあるのかも知れない。分からない。

怖い、怖い。

黒い波に飲まれた時、私は自分がどうなるか知っている。
眠れない。

夜が更けるにつれ緊張が高まる。
本当に些細な事に影響を受ける。明日は大事な会議があるとか、楽しみな会食があるとか、その程度の事でも。普段と違う、ちょっとした事でそうなのだから、会いに行くなんて完全に死に損ないのゾンビだ。夢と現実の間でどちらの者ともいえない日々を送る、眠れないとはそういう事。天井から不安と焦りが降っては刺さる。もう25時だ、26時だ、今夜は何回起きただろう、あぁ日が昇る、昨日が今日で今日が明日だ。

noteを始めた。なんだよ。今かよ。
手が震えて書けない。

んあぁぁぁーーーーーーーー。。。。

会う事に決めたのは。

直感的に、会わなきゃと思ったから。試されている、そう思った。何というか妙に居心地の悪いこの感じ。落とし穴の様な、有難いお導きの様な。沢山の過ぎていった夜がヤバさを警告しているけれど、それはもう渾身の、今でしょ!を叫ぶ林先生もいる。
この先は、更なる闇か夜明けか。私は夜明けを選んだつもり。つもり、です。神様どうか、この選択が正解でありますように。一生に一度のお願いをここで使わせてもらう。お願いします。

会った時、本心では見たくないもの、聞きたくない事もあるかも知れない。

でもその日が来る前にできるだけ雑念を拭い、清め、未来に合わせてチューニングしよう。錆びついた鉄に油を注ぎ、一生懸命背伸びして伝えたい言葉を手繰り寄せ、一つ一つ吟味し腹落ちさせる。きちんと思い出に変える準備を、いまこの間に。この日記を書き始めて既に3週間、書いては消し、また書いては消した。気持ちを綴るという事、何でこんなにも難しいのだろう‥。根負けしそうになりながらやっとここまで書いた。

はぁーーーーーーーあ。。。。

もしも賢者がいま、幸せでいてくれるとしたら。

良かったね、私も嬉しいよ!と言おう。この一言に感謝と誠実さと親しみを込めて、全力で伝えよう。正体不明のその手を、やさしさだと信じてふれてみる。差し伸べてくれた賢者にその日を後悔させない為に、私がほんとうの夜明けを迎える為に。

あぁ。こんな事書いてしまって、また眠れない日々を送っていたらちょっと恥ずかしいな‥‥

うん、まぁそれはその時考えよう。
さて、布団いこ。おやすみ!

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