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「平凡人間」奮闘記-とある女子大生がコーチングで人生変える話- 【なんで続かない?】

前回までのあらすじ

「変わりたい」の一心で
心を決めて臨んだコーチングセッション。
徐々に浮かび上がってきた
私が本当にやりたいこと。
「物書きになりたい」
コーチ東さんの「できるよ」の一言で
曖昧な夢が、明確なゴールへと変わる。
全て、順調に事が進むと思われたその矢先。
新たにぶち当たった、壁。___________
「ゴールを設定したはずなのに何も変わらない」
夢を叶えるまで、山あり谷ありのでこぼこ道。
もがき、苦しみながらも必死に前に進もうとする女子大生Xの
「平凡人間」奮闘記。
第3話、はじまりはじまり〜

新たな壁

第一回目のセッションを終えたあと私は
「物書きをして生活できるようになりたい」
と思うようになった。
次のセッションまで二週間。
その間ゴールに近づけたかと聞かれれば、答えはノーだ。
その間ずっと私は悩んでいた。
「どうしたら物書きになれるか」
その方法を見つけ出そうとした。
まず私がやったのは
ネットで検索すること。
「ライター なるには」
「書く仕事」
「ライター 講座」
などなどたくさん情報を漁ったが
ネットにある情報を繋げても
行きたい場所への正確な地図は見つからなかった。
むしろ、情報が多すぎて目が回ってしまった。
東さんに会わない二週間、迷って終わった気がする。
「ゴールを設定したのに何も変わらない問題」にぶち当たったのだ。

ゴールを設定したはずなのに何も変わらない

「今年こそはダイエット成功させるぞ」
と思い立ったものの、続かない。
「今日こそは気になるあの子に話しかけるぞ」
そう心に誓ったのに、今日もダメだった。
こんな経験はないだろうか。
「人生変えたいなら、現状を超える壮大なゴールを設定する必要がある」
前回こう述べたが
今回の話に限っては、どんなに小さなゴールにも言える。
誰もが人生を変えたいと思っているわけじゃないし
誰もが何者かになりたいと思っているわけじゃない。
けれど誰もが
「こうなりたい」という理想像は少なからず持っているはずで
今日はそれを叶えるための手助けができたらと思う。

なりたい自分になるために

「ゴールを設定したのに何も変わらない問題」
なぜこんなことが起きてしまうのか?
それは、前回説明した「コンフォートゾーン」に深く関わっている。
気になるあの子に話しかけるのって、とても難しい。
それは、「好きな人に話しかける」行為がコンフォートゾーンの外だから。
ドギマギしながら話しかけられたとしても、緊張しすぎて空回り。
変な人だと思われたかな….こんなことなら話しかけなければよかった。
そんな失敗経験から、もう話しかけるのすら怖くてできない。
あるあるだよね~。
でもね、
勇気を出してコンフォートゾーンを抜け出したとしても、うまくいかないのは当たり前。
なぜなら、コンフォートゾーンの外は
スポーツの試合でいうアウェー戦。
雨の日の髪の毛セットをどう頑張ってもキマらないのと一緒で
どんだけあがいても、コンフォートゾーンの外では100%の力は発揮されない。
それなら、ゴールを達成するための新しいコンフォートゾーンを作っちゃえばいい。
「アウェーをホームに」しちゃえばいい。
そんな発想のもと、生まれたトレーニング方法が
「ビジュアライゼーション」と「アファメーション」だ。

ビジュアライゼーション

ビジュアライゼーションとは、その名の通り “Visualize=視覚化する”行為だ。
何を視覚化するのかといえば、お察しの通り「コンフォートゾーンの外にいる自分」である。
「好きな人と楽しくお喋りしている自分」
「筋トレ続けて腹筋が割れてきた自分」
「海外留学に行って英語が喋れるようになった自分」
どんなに小さなことでもいい。
「なりたい自分」をイメージするだけ。
_______________________
廊下の先でAくんがこっちに向かって来るのが見える。
気付かない振りをすることもできるけど、話しかけずに後悔したくない。
まっすぐ目をみて笑顔で手を振る。彼が私に気づいて手を振り返す
「やっほ~。次授業何?」
________________________

ほらね、意外とやってみればできるでしょ?

「好きな人と楽しくお喋りできて楽しい」
「筋トレで腹筋が割れてきて自分に自信が持てている」
「留学先で英語が堪能になって沢山友達ができた」

そんな「なりたい自分になれている状態」にワクワクしてきたら
もうそれは貴方の新しいコンフォートゾーン。
あとはそのワクワクを追いかけるだけ。
気付けば「なりたい自分」になるために努力する過程が楽しくて
ウジウジしていた自分があほらしい。
頑張りたいけど、頑張れない
そんな貴方の背中を押す「ビジュアライゼーション」。
ぜひ試してみてほしい。

アファメーション

アファメーションはビジュアライゼーションの言語バージョンだ。
「なりたい自分になれて嬉しい状態」を言語化して、声に出すことで
達成したときのワクワク感をマインドに植え付ける。
それによって新しいコンフォートゾーンをつくるのだ。

私の場合
「私は物書きとして言葉の力で世界に影響を与えられることに喜びを感じている」
と毎日寝る前に唱えている。

キャリアに関することだけでなく
「私は毎日好きな人に挨拶してお喋りを楽しんでいる」
「私は毎日運動して自分の体型に自信を持っている」
「私はカナダ留学中で友達との英会話を楽しんでいる」
など、人生の様々な面でゴールを設定してアファメーションをすると
より幸福度の高い人生に近づくだろう。
このように、アファメーションやビジュアライゼーションを通して
「なりたい自分」へのリアリティやワクワク感が持てるようになる。
そんな「なりたい自分」と現在の自分のギャップに違和感や不満感を抱くようになれば
それを解消するために、なりたい自分になろうとするエネルギーが生まれるのだ。

認知科学の観点から

なぜビジュアライゼーションとアファメーションが効果的なのか。
認知科学の観点からもう少し詳しくみてみよう。
今までの話をまとめると
「ゴールを設定したのに何も変わらない問題」が起こるのは
コンフォートゾーンの外にあるゴールに対して、怠惰や恐怖が湧いてしまうから。
だったらそれを「新しいコンフォートゾーン」にしちゃえばいい
というお話だった。
その新しいコンフォートゾーンをつくる手助けをするのが
ビジュアライゼーションとアファメーション。
この二つの方法によって
新しいコンフォートゾーンのリアリティやワクワク感が高まれば高まるほど、
それとかけ離れた現状に違和感を持つようになる。
認知科学の世界では、この違和感のことを「認知的不協和」という。
認知的不協和が生まれることで、現状を理想に近づけようとするエネルギーが発生する。
逆に新しいコンフォートゾーンのリアリティやワクワク感が足りないと、
この「認知的不協和」によって生まれたエネルギーは、元のコンフォートゾーンに戻ることに使われてしまうのだ。
こうして「ゴールを設定したのに何も変わらない問題」が生まれるというわけだ。

次回予告

やっと「これだ」と思えるゴールが見つかって
まっすぐ走っていきたいのに、行き方が分からない。
ネットで情報を漁ったり、企業説明会に参加したり。
情報過多で余計に混乱。
なりたい自分像があるのに、叶え方がわからない。
「やり方が分からなくて、ぐるぐる考えて迷ってます」
そう嘆く私に
「やり方がわからなくて正解だよ」
と東さん。
次回、その言葉の真意に迫ります!
それではまた来週お会いしましょう。ばいば~い

各種リンク

↓東さんのX
https://x.com/higashimaru111?s=21&t=Rxyc6r2e_XmZW55s4KeLtA

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