「平凡人間」奮闘記-とある女子大生がコーチングで人生変える話-【現状維持本能に逆らう】
前回までのあらすじ
何者かになりたいけど、なりきれない。
平々凡々女子大生Xが、コーチングで人生を変えるお話。
謎につつまれたコーチ「東さん」との出会い。変わっていく彼女。
「何者でもない私だからこそ、語れる物語があると思うんだ。」
そんな女子大生Xの運命はいかに?第二話、はじまりはじまり~
東さんとの出会い
東さんはコーチングのプロだ。
彼との出会いは、私のすごくお世話になっている先輩からの紹介だった。
「知り合いのコーチングを受けて効果を実感している。(筆者)も興味があったら紹介したい。」
とのことで、
私は二つ返事でオーケーした。
当時何者にもなれない私は、一人で人生を変えることを半分諦めかけていたし、
誰かに助けを求めたくても、誰をどう頼っていいか分からず迷走していた。
そして何より、やりたいことを見つけて、キラキラしていて、どんどん夢を叶えていく先輩の姿を見て
未だ何者かも知らぬ「東さん」の存在に心踊らせていた。
私が彼に初めて会ったのは、ものの一カ月前。
「このコーチングは、『立派にならざるを得ない人』に受けてほしい」
彼はそう言った。
この一言は、私の心を強く揺さぶった。
「私もしかしたら、何者かになれるんじゃないか」
そんな曖昧で、しかし傲慢な私の期待を刺激したのだ。
身の程をわきまえることを知らない私は
自分がその「立派にならざるを得ない人」だと、勝手に判断し、
その場でお願いすることに決めた。
たった一度会っただけで、人の何が分かるのか。
正直、分からないことのほうが多い。
それでも「この人の力を借りれば、もっと面白い人生にできるんじゃないか」
そんな直観に身をゆだねて、赤の他人に何者かになるための手助けをせがんでいる。
そんな謎に包まれた「東さん」とは一体何者なのか?
それはきっとこれから明かされていくことだろう。
前回までのおさらい
前回のお話の中で、最も重要だったことは
スコトマという心理的盲点により
貴方が見ている世界は常に完全ではなく、
常に何かを見落としながら生活しているということ。
そして、その見落としている部分にこそ可能性が秘められていて
叶えられるかもしれない夢があるということ。
今回は、このスコトマを外す方法について考えていく。
スコトマを外す方法
ではどうすればスコトマを外せるのか?
結論から言うと、現状の外側にゴールを設定すればよい。
ここでいう「現状」を理解するうえで、「ホメオスタシス」という概念について知っておく必要がある。
「『ホメオスタシス』って聞いたことある?」
コーチングを受けると心に決めてから最初のセッション。
東さんの第一声がこの言葉だった。
唐突な質問にやや困惑しつつも
これから何がはじまっていくんだろうという高揚感のもと私はこう口にした。
「生物の授業で習ったような、、でもよく覚えてません、、」
「ホメオスタシスは恒常性とも呼ばれるんだけど。現状を保とうとする人間の本能のことだよ。」
_______________________________
具体例を挙げよう。
暑いとき、人間は汗をかく。
これはホメオスタシスの働きによるものだ。
私たちの身体は、汗をかくことで熱くなった体を冷却し、37度前後に体温を保つようにできている。
身体だけでなく、心の面においてもホメオスタシスは働く。
私の場合、「新生活」という言葉が大嫌いだ。
4月ごろになるといつも憂鬱な気分になる。
心臓がキュっと締め付けられる、なんともいえない不安感。
これは、私の本能であるホメオスタシスが変化を嫌っているからだ。
変化を拒み、現状を保とうとする本能、ホメオスタシス。
従っていれば、いつも快適な環境にいられる。
安定した変化のない「コンフォートゾーン」でぬくぬく。
ぬるま湯でぬくぬく。
そんな最高で退屈な人生。___________
抜け出したいなら、今現在貴方がいる「コンフォートゾーン」から脱さなければならない。
そのために必要なのが、「ゴール」というわけだ。
現状の外側にゴールを設定する
では、具体的にどのようなゴールを設定すればよいのだろうか?
まず第一に、そのゴールは現状の外側である必要がある。
出来るかどうかさえ分からない、
ましてやどうやってそこに行きつくかなんて想像もつかない、そんな壮大なゴールでなければならない。
やり方がわからなくていい。
むしろやり方さえ分からないゴールを設定することが、スコトマを外す上で重要なのだ。
「人生何でも思い通りになるとしたら、どうしたい?」
始めてこの質問をされたとき、私なりに思い描いた未来があった。
それは「自分の本を出版すること」。
しかし、それを叶えるために特別やっていることはなかった。
まず第一にやり方が分からない。
だからとりあえず「いい会社」に入って、「すごい人」になって
そしたら何か分かるかもしれない。
そんなふうにまた
明確なゴールもなしに
叶えられるなんていう確証もなしに
無駄な遠回りをしようとしていたのだ。
どうやってやるか分からないから、現実味がもてない。
今の私にできるわけがないと思っていた。
「(著者)ならできるよ。冗談抜きで。僕のコーチングでその人がなりたい人生を歩ませてあげることができるから。」
なんと。この人はめちゃくちゃなことを言う。
そんな魔法使いみたいなこと言う人がこの世にいるのか.…
と半信半疑な私。
しかしその一方で、「君ならできる」の一言に嬉しくなっている自分がいた。
そうか、私ならできるのか。
曖昧な夢が、明確なゴールに変わった瞬間だった。
なぜだか分からないが、この人の言葉には不思議な説得力がある。
こんな自信満々に言われたら、なんだか本当にできるような気がしてきたのだ。
私はずっと、この言葉を待っていたのかもしれない。
自分一人では信じきれなかった自分の力を
なんの根拠もなく、でもとても強く、信じるための言葉を。
このようにして、私の場合東さんという第三者の力を借りることで
「現状の外にゴールを設定する」ことができた。
どうやってやるかなんて分からない。
それでも「できる」と信じることができれば、
スコトマが外れ、今まで見えなかったチャンスが見えてくる。
「できる」可能性を信じることができれば
本当に実現するための方法を必死に探そうとする。
私の場合、「できる」と信じることができたからこそこのnoteを始められたのであって、
「できる」可能性が見えたからこそ本当に実現するための方法を必死に模索している。
具体的には「書く」ことを生業としている方の本を読み漁ってみたり、知り合いにライターがいないか聞いてみたり。
毎日の行動が、「ゴール」を中心としたものに変わってきているのだ。
自分を信じるには
現状の外側にゴールを設定し、できると信じることで、スコトマが外れ、今まで見えなかった可能性が見えてくる。
でも、自分を信じることって意外と難しい。
解法の糸口すら掴めていない問題を
何の根拠もなく「解ける」と言い切ることが難しいみたいに。
私の場合は東さんの言葉が助けてくれたわけだが、皆がそうとは限らない。
だから、一人でも実践できちゃう方法を紹介する。
それは、「イマジネーション」を使うことだ。
イマジネーション、すなわち想像力。
まさかと思うだろう。
けれど
決してふざけているのではなく、真剣に。
イマジネーションの使い方次第で人生変わっちゃうのだ。
イマジネーションを味方につける
なぜ「できる」と思えないのか?
それは、貴方のやりたいことがまだ明確なゴールではなく、曖昧な夢であるからだ。
イマジネーションをうまく使うことで、曖昧な夢を明確なゴールに昇格させることができる。
頭の中にありありと光景が思い浮かぶまで、細部にわたってイメージする。
このことによって、夢がリアリティを帯びてくるのだ。
「5年後、どうなっていたい?」
東さんとの二度目のセッション。第一問目がこれだった。
「うーん。」
と考え込む私に彼はこう続ける。
「どんな場所で、誰と、何をして毎日を過ごしたい?
経済状況は?健康状態はどうだろう?あるいは、どんな教養・スキルを持っていたいとか。」
なんと。ものすごい質問攻め。
今だから分かるのだが、ここでの東さんのねらいは
私がどうありたいか、あるいは何をしたいかをできるだけ鮮明にイメージさせること。
まさにイマジネーションを味方につけるのだ。
「目を瞑って好きなだけイメージしてみて」
彼がそう言うので、10分弱くらい瞑想していたと思う。
その結果私が心の中に描いたのは
「海の近くの家で、好きな人とのんびり暮らしたい。好きなときに物書きをして、生活できるくらい経済的に安定している状況。自然の中でヨガしたり、ギター弾いたり歌ったりして、心身ともに健康でいたい。週末は家族や友達を呼んでパーティしたい。」
私にとって200点満点の人生。今ではこんな毎日が本当に叶えられると思ってる。
それは、何度も繰り返しイメージすることによって、鮮明に情景が浮かぶようになったから。
ここで重要なのは「具体的にありありと」「何度も」イメージすることだ。
そして、できあがったイメージを絵や図にしてみたり、言語化してみたり。
そのことによってより一層現実味が強化される。
なんだかできるような気がしてきたら、大成功。
難しかったら、私みたいに第三者に手伝ってもらうこともできる。
私は今回東さんに言語化を手伝ってもらって、かなり助かった。
私の「こうしたい」を吸収し、さらに具体化して言語化してくれたり、追加で質問をすることでより深く考えさせてくれるから。
ちなみに「週末パーティーしたい」は東さんが言語化してくれました。いえい(^▽^)/
次回予告
ゴールを設定したはずなのに、何も変わらない?
「よし、今年こそはダイエット成功させる。」
「明日から早起き頑張ろう。」
などなど、一念発起したのはいいものの、三日坊主で終わり…..。
こんな経験はないだろうか?
それが人生。甘くない。涙
でも大丈夫。
次回は、「ゴールを設定したのに何も変わらない」問題について
解決法を考えていく。
それではまた次回お会いしましょう。またね。
__________________________________
以下、各種リンクです^^
↓東さんのX
https://x.com/higashimaru111?s=21&t=Rxyc6r2e_XmZW55s4KeLtA
↓コーチング無料体験
↓参考図書
マインドの教科書 | 田島大輔, 苫米地英人 |本 | 通販 | Amazon
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?