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魚を殺して食べる。そんな当たり前な生活。

12月10日月曜日。
天気は晴れ。

朝から出荷。
どのくらいの真鯛を出荷するかというと、

今日は1500枚くらいだった。
僕のところの会社だけで1年間で約20万匹の鯛が世に送り出される。

それを一枚一枚手でカゴに並べるわけだから、
けっこう手間暇かかってる。

出荷作業中は忙しくて、
カメラを握る暇もない。

出荷無事終わり、
これから網をはる。

サイクルを大まかに説明すると、

汚れた網を陸にあげる。
洗う。破れを直す。染める。
そして再び、海に戻す。

張る網を船に乗せて、
いざ養殖場へ。

今日も今日とて弁天さん。

海沿いには漁師たちの作業小屋がズラリと並んでいる。

日が昇り、空気が暖かくなる。

上着を一枚脱いだ。
朝は風が寒くて仕方がなかったのに。

まさに、北風と太陽。
人間は翻弄されている。

養殖場がみえてきた。

網を船から海へ。

伸ばして、広げて。

ひとまず終了。

この網を次に洗うのは1年後。

1年間海に浸かった網には、
たくさんの生き物がびっしり付いている。

網と一緒に沈める重り。
綺麗バージョン。

この状態から、

こんなことに。

海の生命力、なめちゃいけない。

お昼の時間。

この前獲ったヒラゴ(マイワシ)は、この昼ごはんで最後。
5日間のヒラゴ三昧生活に終止符をうった。

さすがに刺身ではもう食べたくない。

煮付けにしたのと、
酢漬けにしたののあまり。

それをご飯と一緒に食べる。

70匹、食べきった。



食べることは、同化することだ。

胸の鼓動を鳴らし続けるために僕らは、
たくさんの生命を犠牲にしている。

でも“殺す”というのではなくて、
ぼくらの生命に“活かして”いる。

だから、簡単に死にたいなんて言えない。

つぼ網を揚げにいった。

イカが16杯入っていたらどうしよう。
なんていうのは、取らぬ狸の皮算用だった。

フグ1匹目。

フグ2匹目。

極めつけは、グチ。
かまぼこの原料だけど、ここらの漁師は食べない。

放流。

バイバイ元気でね。

手ぶらで帰った。

海の飛行機雲。

手ぶらで市場へ。
アッパッパ貝を仕入れて、今日はお疲れさまなのでした。


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