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「問う力」が最強の思考ツールである 序章 特別公開!

8月9日に発売の「問う力」が最強の思考ツールである、ご予約いただいているようで、ありがとうございます!

なんとAmazonのビジネス交渉・心理学の新着ランキング1位を取ることができました。

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どんな本なの?と気になっていらっしゃる方もいるようです。
そこで、序文を公開しちゃいます!!

はじめに
—正解の見えにくい時代を生き抜くための「問う力」

なぜ、多くの人は”正解”を求めてしまうのでしょうか?

変化のスピードが速く、画一的ではない多様な価値観が認められる現代社会、本やインターネットをどれだけ調べてみても、問いの設定が間違っていれば、正解に出合うことは難しいでしょう。

そもそも、昨日の正解が今日も正解である保証はありませんし、〝皆がしていること”に合わせても安心はできません。それにもかかわらず、自分が求めていることを誰かが見せてくれたり話してくれたりすると、正解だと信じてしまうというのも、よくあることです。

ほとんどの場合、人間たちは、自分が望んでいることを喜んで信じる。
(ユリウス・カエサル『ガリア戦記』)

これは2000年前の言葉ですが、現代でも通じます。

しかし、そもそも正解とは、その人の立場や情況、タイミングによって変わるものです。この文章を書いている今、まさに世界中の国々が、感染症対策の正解を求めて、さまざまな政策を選択しています。昨日、正解と言われた国の戦略が「今日、実はまったく機能していなかった」という事実も目の当たりにしています。

これからの時代を生き抜くために必要なのは、時代や地域によって揺らぎつづける”さまざまな答え”を、自分の視点で見出し、比較検証し、常にアップデートしつづけるための1人ひとりの問いをつくり出せる力ではないでしょうか。

しっかり狙いを定めた問いをつくることができれば、たった1つの普遍的な答えが存在していなくても、“その人にとっての答え”を手に入れることができます。このように「問う力」は正解の見えにくい時代を生き抜くための、最強の思考ツールとしての可能性を秘めているのです。

私は、15年以上にわたってワークショップをデザインしつづけ、さまざまな問いを生み出してきました。

「この場で使われた問いには実はどんな機能があったのか?」「対話や学びが深まる問いにはどんな要素が必要なのか?」など、試行錯誤と振り返りを繰り返し、問いの精度を高めてきました。また、近年はさまざまな立場の問う力を求める皆さんに向けて、問いづくりの講座も開催しています。

この本は、これまでの問う力と問いづくりに向き合ってきた日々の集大成です。

ところが、問いづくりの講座で問う力を高めようとすればするほど、私がどのように問いを生み出しているのかの自己分析や、つくり出された問いのもっともらしい分類だけでは、本当に問いづくりを求める、多くの人の役には立たないということが、明確になってきました。

一方、本としてのキャッチーさだけを望むなら、「よりよい人生のための魔法の問いかけの言葉」や「これだけ覚えれば大丈夫な○個の法則」があればよいかもしれません。加えてよい問いや、美しい問い、あるいは深い問いを、事例として紹介すれば十分でしょう。

しかし、誰もが自分にとって有用な問いや、人や組織にとって機能する問いを生み出せるようにするためには、それでは足りないのです。

この本は問う力の解説書でもなければ、学術的な専門書でもありません。また、課題解決やコーチング、ワークショップなど、シーン別の問いのサンプル集でもありません。問う力を真に高めようとする方向けの、基礎トレーニングの具体的なノウハウがつまった、実践的で泥くさい書籍を目指しています。

本書を読み、トレーニングで身につけた問う力を、あなたが「この情況では、こっちのステップで問いづくりをしていこう」「ここでは、こんなふうに問いを組み立てていけばいいんだな」など、日々の仕事や生活の中で活用していただけたなら、著者としてこれほど幸せなことはありません。

ぜひ、1つでも多くのあなたの問いを、この本をきっかけに生み出してください。

本書のご予約のご案内

Amazon https://amzn.to/2X9iLpg

honto https://honto.jp/netstore/pd-book_30388265.html

本書をご購入いただいた方に、ダウンロード特典がつきます。
・何度も練習できる「問いづくりのワークシート」
・作った問いを見直す「シチュエーション別 問いのチェックシート」
・ICEモデルってどこでっけ?が見つかる「逆引きインデックス」

※「ポスト・コロナ時代における世界の見方と学び方」にお申込みの方は、書籍つき/書籍なしがお選びいただけます。(書籍つきの方がオトクです。)

ポスト・コロナ時代の学びに関するご案内

コロナ禍は、私たちに多くの問いを投げかけてきます。2020年度から始まった学習指導要領に「豊かな創造性を備え持続可能な社会の創り手となる」という文言がある通り、これからの教育は「何を学ぶか」だけではな「何ができるようになるか」を重視する方針に大きく変わりましたが、教育現場のパラダイムシフトを加速するためには、何が必要なのでしょうか?

本セミナーでは、予測不可能なポスト・コロナ時代における学びの指南書となる「ハーモニーの教育」の出版・監訳された永田先生と、数多くの探究型授業や教員研修の実践の集大成となる「問いのつくり方」について出版した井澤と共に、不確実な時代を生き抜くための学びのあり方とスキルについて学びます。

【日時】2020年8月7日(金) 19:00〜21:00
【お申込み】https://stores.jp/search?q=mj%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%AA&store=startupmj
【イベント参加費用】
①『ハーモニーの教育』+視聴 3,200円(税込) 
②『問う力が最強の思考ツールである』+視聴 2,980円(税込)
③『ハーモニーの教育』+『問う力が最強の思考ツールである』+視聴 4,780円(税込)
④視聴のみ 1,600円(税込)
【詳細は以下のリンクから】

出版記念無料セミナーのご案内

7月24日にDay1を実施しました。ZOOMとYouTube合わせて、500名以上の方にご参加いただきました。ありがとうございます。まだDay2、Day3がございますので、ぜひお申込みください。

https://note.com/izawa_qft/n/n52c8ee7062c1

◆出版記念セミナー「問う力」は最強の思考ツールである Day2

1人の相手への問う、2人称の問いをテーマに、本書のご紹介とワークの体験を行います。
 日時:2020年7月31日 (金) 19:00 ~21:00
 お申込み: https://touchikara0731.peatix.com/

◆出版記念セミナー「問う力」は最強の思考ツールである Day3

複数の相手への問う、3人称の問いをテーマに、本書のご紹介とワークの体験を行います。
 日時:2020年8月5日 (水) 19:00 ~21:00
 お申込み: https://touchikara0805.peatix.com/


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