専門用語を使わない力【インドア目線】
稲刈りの時期、そして迫る台風。
両親も近所の人も、いつもより天気予報とにらめっこしています。
さて、そんな中を一時抜け出して、
鳥取市にいた頃からご縁のあった、学生人材バンクさんのワークショップに参加してきました。
参加者は鳥取中部~島根西部、
(因みに私の親は島根にルーツがあります)
行政側の人、特に移住定住関係の仕事をされている人、
移住して自分にできること+αやその繋がりを探している人、
島根でアートに携わっておられる人など、
10数名が参加されていました。
私の実家に近い米子で開催されたとはいえ、
キーノートスピーチをされた玄洋さん以外は
ほとんど初対面でした。
(後に、名刺やFacebookを交換したりしましたが)
人材バンクさんなどの事例紹介や、
近頃流行っている『関係人口』という言葉を噛み砕いて共有したあと、
4~5人程度のテーブルのメンバーのうち、
1人が取り組んでたりやりたいプロジェクトを選び、
アイデアや解決策を考えてみる(練習)をしました。
(練習)なので、そこでいきなり解決策を見つけるというよりは、
ワークでの互いの掛け合いを通じて、
初めましての皆さんの互いの視点の違いや、
経験、得意分野などの違いを知るのが主な目的に思えた気がします。
私は自己紹介の中で、
活動のひとつとして、主催をさせていただいている
『深夜の美術展in鳥取』のことをお話ししたのですが、
初対面の方が多く、またアート系の集まりでもないので、
私が気を付けたことのひとつが、おもいきって
専門用語を使わないこと。
こういう集りでの自己紹介は1人1~2分、
わりと深夜、美術展のこの2語のセットは珍しいという感覚を得ているので、ツカミには困りませんが、
業界用語
(部活に入部したてぐらいの人には伝わらないようなワード)はあまり使わず、
作品を見る・作家と会う人から見たらこういうメリットがあるよということ。
出展者目線からしたら…ということ
(今までの出展者さんとお話しさせていただいたものをソースに)
この2つを、
時間の限られた中でテーブル内の方々にお話しました。
中には、僕よりもアートについて詳しい方だったり、
実はSNS経由で知られていた…ということも
後々判明はしたのですが、
名も知れない方々とお会いするときは、
(興味を持って聞いてくださる場合もありますが)
専門用語を使わないようにしています。
私が最近ギャラリーに行く頻度も減り、
作品やイベントを「見る側」としての視点も忘れかけていた部分があったため、
質問をいただいたり、ワーク後の立食でもやり取りが続いたりして、有意義や振り返りの機会にもなりました。
専門用語を使わない時は同時に、
相手の業界で使われる言葉がわかるときは、逆にそれを使って、
親近感を持っていただくようにします。
わかるワードがない、でも、共通の知り合いがおられるような時は、エピソードに出したりもします。
今回の進行役であった玄洋さんも、
申し込みフォームの備考欄で、
可能な限り、参加者の業界の求めている情報に答えようと
「事前調査」されていたので感服します。
深夜の美術展in鳥取も、
「アートで鳥取を盛り上げる」と平たくいえば、
間違いでは無いのですが、
もう少し掘り下げたら、
①平日の昼間に美術館やギャラリーに行く時間の取れない人が、アートを見たり触れたりする機会
②カフェで開催することで、アートに馴染みの薄い人にもアートや作家と出逢う機会
③作品を出展する側としても、
ギャラリーなどで展示するときとは違った客層の方からリアクションをもらえる。作家間のジャンルを越えた交流がある
こんな風に、分けることができますが、
それはまた、別のおはなし…
~終~
読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートは、鳥取のアートシーンで活動されている方々を応援する際に使わせていただきます。