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IYO夢みらい館てのひら小説講座専用マガジン

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2020年からIYO夢みらい館で開催している「てのひら小説講座」受講生作品のマガジンです。
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2023年8月の記事一覧

秋の味覚

「今」を研究している学者がいるのを、テレビで知った。 うろ覚えだが、【人が「今」という概…

ポンタ
10か月前
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「死んだらまた逢おう」

 彼は最愛の人と指切りをした。彼女の顔には不安の色が一つもなかった。彼女は眠りにつくよう…

ハルミチ
10か月前
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ゾンビレンズ

ゾンビレンズ   これはリアルなのか、バーチャルなのか。  時は20xx年、地球上ではゾンビ…

stominaga
10か月前
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ゾンビとゾンビ その4

「哲学的ゾンビ」という言葉を聞いたことがある。 【言動や社会性の面でも、生理学解剖学的に…

ポンタ
10か月前
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ゾンビとゾンビ その3

楽しいはずなのに、3人でお茶しながら、夕子はどんどん疲れていくのを感じていた。 話せば話す…

ポンタ
10か月前
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ゾンビとゾンビ その2

会いたかった友里さんに会えることになったのは、思いのほか早かった。 山田さんが遊びに行く…

ポンタ
10か月前
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ゾンビとゾンビ その1

友里さんが地元に戻ってきていると聞いたのは、友里さんの幼馴染みの山田さんからだった。 夕子は山田さんを知らなかったのだが、何かの折に同級生だと知ってから、時々会うようになっていた。 山田さんは公務員で転勤もあったし、シングルマザーの上に高齢の両親と暮らしていたので、ものすごく忙しかった。 なのに山田さんは、いつも笑っていた。 自分の不幸な結婚生活のことを話す時も、手のかかる二人の子供の話をする時も、介護の必要な両親の話をする時も、仕事との両立でにっちもさっちも行かなくなってい

過ぎた日

「あー、今年も夏らしいことできない!」  夏休みの空き教室で、夏期講習のプリントを机に放…

佐藤まゆみ
10か月前
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