彼氏いない歴11年のアラサー女の愚痴を聞いてくれ

金曜日、本業を終えて久しぶりに明るいうちに家に帰って母親と話した。

詳しくは前回の記事を読んでほしいのだけど、
出勤したら出産や子供の話ばかりでうんざりなこと、
わたしは旦那や彼氏のいる普通の女性の話どころか、
普通の女子高生の話題にさえついていけないことなんかをいつも通り話していた。

母親は娘よりもテレビの方が大事な人なので、
いつも通りわたしの話を遮ってテレビのニュースや天気の話をする。
この人はいつも自分の娘に起きたことよりも、
テレビの画面に映る内容の方が重要なのだ。
娘よりも息子がずっと大事で、弟もマザコンなので、
いつもわたしの入る余地はなく、家の中は常に2対1。
うちは父親もいないし、
いたときもまともな男ではなかった。
わたしの話を真剣に聞いてくれて、
いつもわたしの味方になってくれる人は世の中にいないらしい。



「男の人が誕生日を祝ってくれるかどうかが大事なんて、
わたしに言われたってわかるわけないじゃんねー!」


という話をしていたとき、
わたしは自分が涙声になっていることに気づいてしまった。
今はめちゃくちゃ喉の調子が悪いから母親は気づいたかどうかわからないけれど、
わたしは自分の喉だからわかる。
これは風邪で喉が枯れてんじゃない、
わたしはあまりにも悲しくて泣いているのだ。
自分でも驚いたわたしは咄嗟に、
「いつも行く運送会社はトイレが和式しかないから、ドライバーさんがうんこができないって言ってきて、わたしはおじさんとそういう話をしてる方が楽しい」
と笑いにすり替えた。
泣くのは寝る前にしよう。
この人には適当な愚痴なら言えるけれど、
真面目に相談をしたってわたしは結局テレビには敵わないのだから。


久しぶりにゆっくりできるのでお酒を飲もうか悩んだけれど、
今日はなぜか日中8時間くらい一度もお手洗いに行きたくならない変な日だったので一応止めておいた。
明日は好きな人の工場に行く日だし。

 
布団に入ったらやっぱり泣けてきた。
嗚咽が漏れるくらい泣いたのは久しぶりだ。
明日顔やばいな。
でもきっとわたしの好きな人は、
明日わたしの瞼が腫れ上がっていても、
泣きすぎて一重になっていても、
鼻が赤くなっていてもきっと何も気づかないだろう。
大丈夫大丈夫。
そもそも彼がいるかどうかすらわかんないし。


自分でも気づいていなかったけれど、
わたしは相当ショックだったらしい。


世の中の女性達はそんなに男の人に誕生日を祝われているのかと。
わたしなんてこの11年デートすらしていないのに。
美容室にも全身脱毛にも歯列矯正にも通って努力はしてきたし、醜いブスではないはずなのに。
それなのに年頃のはずの22歳から33歳まで何もなかった女の惨めさは普通の女性にはわかるまい。
わかってたまるかちくしょう。
ちくしょうちくしょうふざけんな。

毎年好きな男に当たり前のように誕生日を祝ってもらえるなんて羨ましくてたまらない、一体どこの世界の話だよという嫉妬心がもちろん一番強いけれど、
アラサーなのにそういう話に全くついていけない情けなさと悔しさと惨めさもかなり強い。
わたしの33年って一体なんだったんだろう。

でも元々めんどくさがりで記念日とかは一切気にしないタイプなので、
誕生日を祝ってほしいとか祝ってあげたいとか、
そういう感情がわたしにはそもそもよくわからない。
欲しいものは欲しいときに買って欲しい。
わたしってやっぱりどこか欠陥があるんだろうか。
だから誰にも選ばれないのだろうか。
ズブズブと沼に落ちていきそうだ。

これがもし少女漫画や韓国ドラマだったら、
モテない女がこうやって泣いていたら、
カッコいい男の人が「誕生日はいつなの?」と聞いてくれるところなんだろうけれど、
わたしは残念な人生を33年もやっているからわかる。
そんな男はわたしの現実には存在しないのだと。

それでもこの前ずっと聴いていた斉藤和義の「ベリーベリーストロング」が頭から離れない。
わたしと繋がっている誰かがもしこの世にいるのなら、今一体どこで何をしているんだろう。
早く出会わないとわたしはそろそろババアになっちまうよ!!!


そして女子高生の娘の話も地味にグサッと来る。
わたしは30年以上生きてきたけれど、
一目惚れなんてされたこともないし、
男性から真剣に言い寄られたこともない。
わたしの半分くらいしか生きていない女の子が、
もう既にわたしよりも遥かに上のレベルにいるのだ。

インスタのメッセージが◯◯で娘も気にしちゃって〜みたいなことを言っていたけれど、
わたしのスマホには異性の連絡先なんて1つも入っちゃいない。(ドヤ顔)
彼もあんな感じで初々しくて〜みたいなことを職場のリア充2人で言っていたけれど、
おばさんは好きな人の連絡先どころか嫁がいるのかすら聞けないまま、もう1年が経とうとしている。
彼はきっとわたしの名前すら知らないだろう。



33歳の方が女子高生よりずっと初々しいじゃねぇかおい!!!!!!!!




駄目だ。
めっちゃ泣いてたのにnote書いてたらいつものくせで笑いに変換してしまう。
わたしの変なクセ。



でもわたしは寂しいときや暇なとき、

ちょっと連絡できる相手がいるような女達とは絶対に違う。

それだけは自信を持って言える。


この11年間、
わたしはどんなに寂しくてもどんなに暇でも、
ちょっと連絡できる相手なんて1人もいなかった。
だからわたしは1人でも楽しいことを見つけられる。
1人でもどこにでも行ける。

誕生日だって1人で普通に過ごせる。
(今年は日曜日だったので普通にタイミーやってた)

わたしは男性と過ごしてきた女達とは絶対に違う。
普通にいろんな男性と付き合って結婚して子供を産んできた女達は、
もし何かあって突然1人になったらきっと相当戸惑うだろう。
ずっと誰かと行動するのが当たり前だった人達が急に1人になったら不安でたまらないだろうし、
他人の目線も気になるだろう。
でもわたしはきっとそうはならない。
ずっと1人で過ごしてきたから1人には慣れっこなのだ。

こうやって独身女は強くなっていくのだろうか。
でも職場のリア充達だって、
別にわたしに悪意があってこんな話をしたわけではないはずだ。
たぶんわたしも人並みの恋愛経験がある普通のアラサー女に見えていて、
きっとこいつもそのうち結婚するんだろうなとか思われているからそんな話題が出るんだろう。
だからわたしがどんなに悲しくても悔しくても惨めでも、
彼女達を悪く言うのは違うし、
その場の雰囲気も悪くしてはいけないとは思う。
頭ではわかっているのだけど、でもやっぱり、

旦那や彼氏がいる人の恋愛トークについていくのはわたしには絶対無理だ


と思ってしまうのだ。