教師版クラウドファンディング(仮)について

「社会に潜在するあらゆる資源を教育に還元させる」

先日のツイートの通り、教育に特化したクラウドファンディングのプラットフォームを作ることにしました。今後、何回かに分けて、その内容を綴っていきたいと思います。

(僕は、普段、東京都の中高一貫校で家庭科教師をしています。東京学芸大学大学院博士課程にも在学中です。)

まず、今回、教育に特化させたクラウドファンシングのプラットフォームを作ろうと思った理由は、冒頭に記した通り、「社会に潜在するあらゆる資源を教育に還元させる」ためです。これに尽きます。

今日の社会的背景や、学校教育が置かれている状況を俯瞰したとき、自分がもっとも取り組んでいくべきことと考えました。細かい背景については次回以降に書いていくので、今日は「教育に特化したクラウドファンディングのプラットフォーム」の内容について、ポイントをまとめながら、ざっくりと説明します。

ポイントは

①オーナーが「教師」であること
僕の考えているクラウドファンディングでは、オーナーを「教師」と限定します。プロジェクトの内容はオーナーが行う「授業」です。
②「ファンド=資金」ではないこと
従来のクラウドファンディングでは、プロジェクトに対してパトロンが資金を支援していましたが、このプロジェクトでは、パトロンとなる人は、「資金」ではなくパトロンがもつ「情報・モノ・パトロン自身」が「ファンド」となることを想定しています。

基本的な仕組みは、この二点です。

学校の中で行われている授業は、基本的に教師が作っています。

(みなさんが「授業」なるものを想像した時に、どの程度共通認識を持っているかということは、なかなか難しい話なんですが、この問題は一旦置いておきます。)

「知識を詰め込むのではなく、知識が社会で使えるような授業をせよ!」みたいな話があるので、(全てではないですが)授業を考える時、「授業」と「社会」がどのようにつながっているのか?的なことを考慮するわけです。

ただし、社会が複雑かつ、急激に変化している現代において、教師や学校が「社会」をカバーするのは、ほぼ無理です。

そこで、教師の「授業」に対して、社会の「情報・モノ・人(パトロン自身)」をバンバン投資していく仕組みがあれば、教師にとってもメリットは大きいですし、何より、社会から惜しみなく投資された「授業」を受ける子どもたちがハッピーになるんじゃないかと考えました。


個人的に一番期待しているのは、この仕組みを通して、いろいろな人が学校教育に参加していくことです。もちろん、教師自身の能力を高めていくことは重要ですが、それだけにフォーカスしても、限界がありますし、もっともっと教師や学校は、社会に頼っていいのではないでしょうか?

もはや、教師や学校が子どもの教育に対して権威をふるうことはできない時代になっているので、いかに社会を学校教育に巻き込んでいけるかということに、力を注いでいくことが重要なことの一つだと、僕は考えています。

この仕組みが実現できれば、社会的な資源が学校教育にアクセスできる可能性が限りなく拡大していくはずです。

今日の学校教育はたくさんの課題を抱えていますし、様々な批判もありますが、やっぱり僕は一人の教育者として、学校教育の未来に希望を抱いているし、今後の発展に大きく期待しています。

厳しい意見も含めて、社会的に学校教育をバックアップしていけば、素晴らしい社会になるのではないでしょうか!!

今日はここまで。
みなさんよろしくお願いします。

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