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沼への扉は突然開かれる【Snow Manとの出会いの話】
1月22日。それはSnow Man(そしてSixTONESも)のデビュー日。記念すべきメモリアルデー。
やーーーーー!祝⛄
3周年!!
おめでとーーーーーー!!!
とまぁ、そんなおめでたい日を、まさか自分が祝うことになろうとは1年前の自分も半年前の自分も微塵にも思ってなかったわけで。
そもそもその頃はかろうじて『Snow Man』という名前を認識している程度で、どんなグルーブでどんなメンバーがいてどんな歴史を歩んできたかなん全く興味がなかったわけで。
そんな自分が沼に恐る恐る足を踏み入れるどころか思いっきりダイブして全身を強打し重症となるまでをメモリアルなタイミングをいいことに記録として残しておこうと思う。
踏み入れることのなかったジャニーズという世界
わたしはヲタクである。
それもいちどハマるとどっぷり浸かる若干(若干?)粘着質の。
ただ、これまでのヲタクの歩みのなかでジャニーズという日本のアイドル業界のなかでも巨大かつ歴史のあるこの世界にハマることはなかった。
今でこそK-POPをはじめ、日本でもオーディション企画からうまれたグループなど男性アイドルも数多く存在するが、わたしが思春期を過ごした頃はジャニーズ一強。周囲も次々とジャニーズ事務所内の各グループを応援、休み時間や放課後の友人たちの話題は彼らが大半を占めていたものだ。
そんななか当時のわたしは小学生の頃からどっぷりバンド界のほうに足を突っ込み、弾けもしないベース雑誌なんかを買ったりしていた。もちろんジャニーズもグループや個人名、曲など必要最低限の知識はあったけど。
(当時は歌番組も多かったしCDセールス数も今とは違うし、メディア媒体も限られていたから自然と目にする機会も多かったしね)
わたしのSnow Manの認知度
バンド沼の思春期から社会人へ。人間関係も変化を続けるなかで、わたしは新たな沼に身を投じることになる。
K-POP&K-HIPHOPだ。
入り口はEPIK HIGHという今ではレジェンド的存在のヒップホップグループ。そして日本をはじめ世界的大スターとなったBIGBANGを経て、その下の世代のグループへと沼を自分で堀り広げていく日々。
ただ、ハマるのはたいていその界隈の王道路線ではなくてちょっと脇道だったのでもしかしたら自分は天邪鬼気質なのかもしれない。
(BIGBANGも今でこそ世界に知られるアーティストだけど当初はいわゆる「Kドル」枠に近くて、そのカテゴリーで見た場合に彼らのポジションは決して正統派ではなかった)
こうして日本の王道エンタメとは距離のあるヲタク街道を突き進むわたし。
朝のワイドショーと隙間時間に観るバラエティー番組が唯一のジャニーズの情報源であり、Snow Manについては
ジャニーズで2組同時デビューがあったらしいね
え?ジャニーズって舞台で腹筋しながら太鼓すんの?
程度の知識しかなく、グループ名もあやふやな状態だった。
そして個人でいえば佐久間&宮舘(ラヴィットは番組ファンとして録画していた)と向井(ドッキリ GP)は「ジャニーズのこ」(当然ながら彼らはこの時点で既に成人、ともするとアラサーの域ではあるが無知とイメージによる思い込みでもっと若いと思ってた)としてなんとなく記憶している程度。それもザッピングだから名前と顔の完全一致も難しいレベルで。
突然現れた沼への入り口
そんなわたしがなぜ異世界のSnow Manという沼に飛び込み重症化するほどになったのか。
それはほんとうに偶然だった。
2022年7月3日。テレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」の『令和のジャニーズ振付特集』。
そう。リーダー・岩本照がスタジオ出演した回である。
世界的ダンサー・振付師でもあるTAKAHIRO氏がベッタベタに褒めちぎっているジャニーズの振付。
特に熱く弁を振るっていたのがSnow Manであり、それを振付したのがメンバー自身というのがジャニーズについて薄っぺらな知識(と反比例したかなりの偏見)を持っていたわたしにはかなり衝撃的で驚いた。
そして岩本照の語る振付制作秘話とそこから浮き出る人間性が興味深い。
自分のなかでストーリーを設定している(Crazy F-R-E-S-H Beatでは『憧れのパーティーに行くのを躊躇う内気な子がVRをつけて寝落ちしてそのままその世界に入っている』らしい)
そのイメージを言語化してメンバーに合わせて共有している
ダンススキルを研くときに手本となる周りを見つめ、疑問からの分析を経て昇華している
生きがいとしてダンスを選び、自らの意志でジャニーズの門を叩いた
振付の土台は『踊らない人』で、座ったまま踊っている自分達とそれを観ているファンの顔、そしてそれを俯瞰で見ている自分というレベルまで脳内で作り上げてメンバーに振り移ししている
一見ダンスには無関係なスクランブル交差点の人の動きを振付の参考にしている
…めっちゃ負けず嫌いじゃん。そして右脳と左脳のバランスがいい。
わたしも普段から些細なくだらないことにも興味を持つ方で、そこから得る知識が後々自分の財産になってるなぁと感じることが多々あるので、共感する部分もあって。
これはホントに勝手な偏見で申し訳ないんだけどジャニーズをはじめとしたアイドルって"与えられた"歌やダンスをきちんと披露していると思っていたので、ここまできちんと(目に見える形ではないところまで)見え方や見せ方を自分で考えて落とし込んで共有して仕上げているのにただただ驚いた。(わたしが知らないだけで多くのアイドルもそうしてるのかも知れないけど)
そして解説として目にしたMVでのパフォーマンス。
わたしのなかで止まっていた思春期に見たアイドルのそれから大きく変化していたことにも衝撃だった。
真っ白なセットの中に浮かび上がるモノトーンのシルエット。グループ全体のスタイルがいいのもあるけど、独創的で中毒性がある動き。
ほうほう…これが今のジャニーズアイドルか…
こうして閉ざされていた沼への入り口は突然開かれたのである。
↓続く
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