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東京五輪組織委森喜朗会長が独断で「後任」と決めた川淵三郎氏が、急転直下の辞退! 記者団の囲み取材の中で、川淵氏が喋る! 喋る! その発言を全文掲載! 自分がツイッターで肯定した「体罰」について、シラを切るどころか逆ギレまで!

(IWJ編集部)

 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が、女性蔑視発言で非難を浴び、2021年2月11日に辞意が報じられた。同時に、森氏は後任として元日本サッカー協会会長で大会組織委評議員の川淵三郎氏を指名、川淵氏が承諾したことが判明した。

 しかし、「なぜ責任を取って辞める人物の一存で後継者が決まるのか」との激しい批判がわき起こった。その結果、「承諾」表明の翌日の12日に川淵氏は一転して辞退の意向を示した。

 組織委の武藤敏郎事務総長は、「透明性のある会長の決め方はどうしたらいいかを相談していきたい」と述べたが、言い換えれば「これまでは密室で自分らの都合だけで決めていた」と認めたことになる。

 川淵氏は記者団の質問に答え、「昨日ぐらいからまずいなと思ったね。だって、俺だけ理事でもないのに、突出して会長候補ってなってるっていうのは、どう考えても異常」などと辞退に至る心境を説明。

 そもそも会長は理事の互選であり、理事でない川淵氏はなれないのだが、「(会長就任を前提に)理事になるということの推薦」を想定していたというから、森氏・川淵氏コンビの「密室人事」のご都合主義には呆れ返るしかない。

 また、差別的発言で辞任した森氏の後任として川淵氏は、民族差別や体罰容認の発言が取り沙汰された。川淵氏は言下に否定した、逆ギレまでして見せたが、かつて「(体罰)には人間同士の魂と魂のぶつかり合いがある」等と、「体罰肯定」としか読み取りようのないツイートをしたことはごまかしようのない事実だ。

 川淵氏本人の口から生々しく語られる、前代未聞の「辞退劇」の顛末である。ぶら下がり全文を掲載しているので、「切り取り」は一切ない。

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▲川淵三郎氏(2013年9月22日IWJ撮影)

川淵氏は11日、取材陣に「森さんから『川淵さんしかいない』と頼まれて受けた」と回答!

 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は2021年2月12日、午後3時から理事、監事と評議員による臨時合同懇談会を行い、森喜朗会長が辞意を表明した。

 組織委の懇談会後での辞任表明と、懇談会後の記者会見については、別記事を御覧いただきたい。

五輪組織委森喜朗会長の辞任表明は15分もの自慢話の末に「余計なことを申し上げたのが、これは解釈の仕方だと思う」「多少意図的な報道があったんだろう」「老人が悪いかのような表現をされることも、極めて不愉快な話」と、まったく反省の色なし!(日刊IWJガイド、2021.02.13号) 

 森会長の辞任の意向は、前日の11日に報じられ、後任には元日本サッカー協会会長で大会組織委評議員の川淵三郎氏の名前が上がった。

 川淵氏は11日、報道陣の取材に応じて「森さんから『川淵さんしかいない』と頼まれて受けた」と答えている。

 11日付け毎日新聞によると、川淵氏は森氏から「川淵さんにお願いしたい」と言われ、「もらい泣き」し、「もしも推薦があったら、お引き受けします」と答えたとのこと。

 さらに川淵氏は「相談役として森さんには残ってほしい」と要望し、森氏が「どんな形であれ、相談に乗って一緒に成功のために努力をしていきたい」と応じたということである。

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▲森喜朗氏(首相官邸HPより)

「なぜ責任を取って辞める人物の一存で後継者が決まるのか」!? 事務総長発言のココロは「ルール無視して密室で自分らの都合で決めてました」!

 この川淵氏への取材が報じられると、ネット上では「なぜ、責任を取って辞める人物の一存で後継者が決まるのか」という批判であふれかえった。

 組織委の会合が開かれないうちに、問題発言で辞任する森氏が後継者を指名し、指名された川淵氏本人がメディアを相手に受諾を表明すること自体、異常である。

※この記事はIWJウェブサイトにも掲載しています。
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