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五輪組織委森会長の辞任表明を全文掲載! 15分もの自慢話の末に「余計なことを申し上げたのが、これは解釈の仕方」「多少意図的な報道があったんだろう」「老人が悪いかのような表現をされることも、極めて不愉快」と、まったく反省の色なし! 2021.3.8

(IWJ編集部)

 組織委懇談会の冒頭で、森会長が「不適切な発言でご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っております。今日をもちまして会長を辞任します」 と、会長辞任を表明した。

 森会長の辞任表明は、延々15分にわたり、自身の問題発言とはまったく無関係な組織委なら誰でも知っているこれまでの経緯の振り返りに終始した。

 そのあげく、森氏は、報道に責任転嫁した。

 「私はそういう意図でものを言ったわけじゃないんだが、まぁ、多少意図的な報道があったんだろうと思いますけども、女性蔑視、なんてことを言われまして」

 森氏の言葉は、まったく反省の見られないものだった。

 その後、ふたたび自分の功績を自慢した上で、森氏は以下のように、誰も森氏に対して投げかけていない『老害』という言葉を自分で持ち出して、あたかもエイジング差別を受けた被害者であるかのように、ふるまったのである。

 「誰かが『老害、老害』と言いましたけど、『年寄りは下がれ』っていうのは、どうもいい言葉じゃないんで、子どもたちに対する、なんていうんですか、いろんな言葉がございますけど、老人もちゃんと日本の国のために、世界のためにがんばっているわけですが、老人が悪いかのような表現をされることも、極めて不愉快な話であります」

 森氏のこの言葉が、鉾先をそらすために、わざと詭弁を弄したのか、本気で被害妄想にとりつかれて、そう思い込んでい言っているのか、その点は判然としないけれども、「見当違いな憤り」であることは間違いなく、仮に前者であれば、相当な狸であり、不誠実であって、組織委の会長としてふさわしくないことは間違いない。

 森会長の辞任表明全文は、以下の通りである。

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▲森喜朗 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会前会長(Wikipediaより)
※この記事はIWJウェブサイトにも掲載しています。
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