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ヴェネチア映画祭に日本のVR作品がノミネート、観客の鼓動に呼応するインタラクティブな体験【#55】

今日のトピックは「Haptics(触覚)技術を利用したVRアニメーション『Beat』」について。
昨日は「IKEAの新しい生活様式に向けた18のARプロジェクト」をまとめています。ぜひあわせてご覧ください。

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VR/ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
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ヴェネチア映画祭のVR部門にノミネート

株式会社WOWOWと株式会社CinemaLeapが共同製作したVRアニメーション「Beat」が、第77回ヴェネチア国際映画祭バーチャルリアリティ(VR)部門のコンペティション作品としてノミネートされました。

ヴェネチア国際映画祭とは
本年で77回を迎える世界最古の歴史を誇る映画祭であり、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭の一つです。VR部門「Venice Virtual Reality」は、 2017年に新設され、本年で4回目。例年はヴェネチアのラッヅァレット・ヴェッキオ島にすべてのVR作品が集められますが、本年は新型コロナウイルス感染症流行の影響によりVR作品はバーチャル・プラットフォームで開催する形式が取られます。

本作は、Haptics(触覚)技術を用いた「心臓ボックス」を利用し、ユーザーの心臓の鼓動を、作品に登場するロボットのハートと連動させて物語が展開される模様。
※ただし、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響でヴェネチア国際映画祭のVR部門はVR空間で開催される運びとなっています。そのため、ノミネートされた作品はHapticsデバイスを利用せず、コントローラーを通じてインタラクティブに作用するバージョンです。

あらすじ:Beatは、ユーザーの心臓の鼓動によってロボットに命が吹き込まれ、心を通わせて成長していく物語です。ユーザーのハートによって命を吹き込まれたマルボロは、もうひとりのロボット・カクボロと友達になりたいのに、不器用で関わり方が分からず怒らせてしまいます。しかしどうしても友達になりたかったマルボロは、相手を思いやる気持ちを持つことで、一度閉ざされてしまったカクボロの心を開いていきます。

本作品の監督を務めた伊東ケイスケ氏は昨年の同映画祭のVR部門で「Feather」を上映しており、2年連続のヴェネチア国際映画祭参加。

今年のVR部門の審査員には、Celine Tricart氏、映画監督のAsif Kapadia氏、小島秀夫氏の3名。

Celine Tricart氏は昨年VR最高賞を受賞した『The Key』を製作したLucid Dreams Productions代表。

小島秀夫氏はメタルギアシリーズや『DEATH STRANDING』で知られるゲームディレクター・プロデューサーで、新しい生活様式や人間の関係性についてゲームを通じて表現しています。
関連:SNS疲れに効く『DEATH STRANDING』のオンライン要素

シーン転換やインタラクティブ性など、これまでの映画とは全く異なる体験型イベントのような要素がVR作品の魅力です。自宅から異世界に飛んだような体験が可能です。
歴史ある映画祭のノミネートなどが、ゲームや研修以外でのVRにも目を向ける機会になっていくかもしれません。

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出典:株式会社WOWOW. Haptics(触覚)技術を使用したVRアニメーション「Beat」が第77回ヴェネチア国際映画祭VR部門 コンペティションにノミネート

会社のみんなとドーナツ食べます。