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なんで慶應生なのに、早稲田に住むのか?

慶應生ですが、この度、早稲田に引っ越しました。

早稲田大学には歩きで1分、慶應大学には電車で1時間の距離です。
およそ通学には不向きなところ。どうしてそんなことをしたのか。

報告するたびにZoomやアクリルボードの向こう側は呆れ顔でした。
揶揄うようなもの、嘲笑気味のもの、無関心な相槌のようなもの...
そろそろ呆れ顔で百科事典が組めそうです。

とはいえ自分なりの理由はあるので、いつの日か初心を読み返すためにも、ここに備忘録として書き留めておきます。

キャンパスから遠くても大丈夫になった

まずもって、学生ならば実家か、通学に便利なキャンパスのお膝元に住むのが道理のはず。

実際、私も去年までは実家からキャンパスに通っていました。実家があるのは、東京の北のはずれ。大学が位置するのは川崎と横浜の狭間です。学部時代にはおよそ2時間かけて通っていました。

たしかに早稲田は新宿で、実家よりは少しばかり通学時間は短くなりました。早稲田の理工キャンパスがある西早稲田の駅まで歩けば、慶應のキャンパスにも乗り換えなしで電車一本でたどり着きます。

しかしながら、毎日の積み重ねを考えれば家賃も抑えてもっと近くに住むのが当然賢いはず...。

キャンパスから遠くに住む理由は、端的に「通う必要がほとんどないから」です。それには2つの要素があります。

ひとつにはコロナ禍で依然としてオンライン授業やミーティングが主であること。
もうひとつには、それを踏まえて4月から大学院を休学をしたので通学の機会がめっきり減ったことでした。

休学した現在も学内外のプロジェクトや研究は一部継続中です。良くも悪くも好き勝手にできる、自由な校風に助けられています。

早稲田のキャンパスも気分転換にしばしば散歩しています。
ちなみに両大学は図書館相互利用の協定を結んでいるので、慶應生でも早稲田の図書館が利用できるみたいです。
ただし、これも感染状況を鑑みて原則として利用できないのが現状...。再開したら家より集中できそうなので、もっと足繁く通うようになるかもしれません。

休学を選んだ理由

私は現在大学院の2年生です。
理工学部で半導体や物性を習って学士を取得したあと、私が進学したのは学際領域を扱う研究科でした。学際領域では既存の縦割り的な学問を横断的に幅広く研究します。これによって、実際の社会問題や実装ができるといった点に魅力を感じました。

他方で、やはり研究は研究といったところで、既に研究が進んでいるにも関わらず、社会実装には至らないものが多くあります。VR/ARといった領域もそのひとつです。

これを学生である自分が社会に届けるには、実際に社会と接点を持つしかないと思い、その手段として起業するに至りました。

華々しい世界でないことは重々承知していましたが、初年度は翻弄されるがままに過ぎていきました。当初作ろうとしていたARグラス向けのアプリケーションはコロナ禍で成立しないものに変わり、VR実験教室3DCG版のProgateなどなど、プロダクトを変えながら試行錯誤してきました。

その中で学んだことは多く、本では読んだ教訓を改めて我が身で痛感する日々です。これからも続くことでしょう。
それでも、toCのVR/ARを通して世界を拡張し、多くの人の生活を変えられるサービスを創出するという細枝だけはブラさずにしがみついています。

いま開発しているサービスは、もう半年以上の期間を費やしていますが、ビジョンにもマッチした中で最も納得感をもって進められています。

そこにフォーカスするため、今年1年間は休学することを決めました。

早稲田を選んだ理由

早稲田は新宿にあります。
その名の通り、早稲田大学にほど近く、学生街らしく喫茶店やラーメン屋、スーパーも選択肢が多いです。結果的には非常に過ごしやすい街だと感じています。

とはいえ、当初は早稲田ではなく、新大久保に住むつもりでいました。
私たちが作っているサービスはZ世代向けのSNSなので、開発段階ではユーザーの声を一番聞きやすいところにいてフィールドワークするアプローチが絶対的な真理だと思っています。

渋谷も原宿も、
日本の最先端の発信地は、必ずしも世界の最先端の受信地ではありません。

昨今の韓国ブームも相まって、いま一番頻繁にチェックしておくべきは新大久保とデジタル空間になっています。外からの情報だけでなく、自分たちで一次情報を取るためにも、新大久保の近くに住むべきだと考えていました。

ところがいざ物件探しをはじめるとなかなか条件に合うところが見つからず...。結果として新宿御苑、初台、早稲田と周辺地域に足を向け始めました経緯があります。

そのなかでも早稲田大学にほど近い引越し先は、これからインターンや学生団体と繋がっていくためにも非常によい立地だと思い、内見のときに即決しました。

ルームシェアをする理由

さて、そうして決まった2Kの部屋には、私以外にエンジニアも住んでいます。彼もまた大学院を休学して、北海道から東京に出てきてくれました。インターネットも家具もまだ整っていない環境でも、能動的に開発を進めてくれています。ダンボールを机にして牛丼を食べながら、Netflixで『スタートアップ』を見て気力を保っている毎日です。

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さて、そんな形でルームシェアを始めた一番の理由も、自分たちが開発しているサービスにあります。私たちが開発しているサービスは、「音声だけのルームシェア」として、友だちと常に音を共有しながら過ごせるスマホ向けのアプリです。たとえそれぞれ違う部屋で過ごしていたとしても、相手の物音や気配が伝わる空間で過ごすことで孤独感を解消したり、居心地のよさを感じたりする体験ができるものです。

当然ルームシェアをしている人に話を聞いたり、情報を調べたりしましたが、その要点を完全に体感することはできませんでした。ただ感覚としてはルームシェアに近いものだという仮説があるのみです。

「それならもう、ルームシェアするしかない」と。(笑)

短絡的すぎる発想ですが、実際にこの生活を通してお互いのいいところばかりでなく、悪いところまで筒抜けで詳しくなれました。これはリモート生活で最も感じづらかった側面ではないかと思います。

開発しているサービスの話

そのような経緯で実際にルームシェアをしている私たちが開発しているのが、「音声だけのルームシェア・DONUTSHIP(ドーナツシップ)」です。

料理する音、キーボードの打鍵音、子どもの声や遠く離れた場所で降る雨の音…。
音は思った以上に情報を伝えてくれます。そのうえ音は、手を止めずに、目を向けずに、何かをしながら聞くことができます。

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だからこそ、ビデオ通話よりも、テキストのチャットよりも気楽で長続きする音声は最高の解決策だと考えています。

「ただの通話アプリ?」と思われるかもしれません。
もちろん違います。私たちはこのサービスを、拡張現実(AR)の一環として捉えていて、実際にそれに紐づく機能を根幹に備えています。

toCのVR/ARを通して世界を拡張し、多くの人の生活を変えられるサービスを創出するという細枝だけはブラさずにしがみついています。

と上に記述した通り、ARによって生活を変える信念は一貫したものです。
私は過去にVRについてだけまとめたnoteを100日間連続で更新していました。その中でもFacebookの研究などから、音響の捉える大きさを垣間見ることができるはずです。

メタバースという概念を、この社会で本当に実現するためのステップとしてまずは音声による拡張現実の浸透が必要です。これを共に実現するため、メンバーの拡大や資金調達も進めていきます。

これから

プロダクトは現在、ユーザーヒアリングを実施しながら改善を進めている最中です。

その過程で開設したInstagramも、2,500人以上のフォロワーを獲得することができました。フォロワーのほとんどがZ世代です。
直接コミュニケーションが取れる貴重な窓口で、公式Instagramではアンバサダーの募集もはじめました。

今後はユーザーとも一緒の方角を向きながら、サービスの改善とPMFの達成に向けて加速していきます。

現在は4人のメンバーで開発をしていますが、デザインやプログラムはそれぞれ1人が担当している状態です。ユーザーテストの最中でも開発すべき要素や改善すべき箇所は多くありますが、どうしてもその速度やキャパシティの壁に突き当たっています。

そこで、私たちとこのプロジェクトを進めてくださる人を探しています。
お話だけでも、まずはこちらのTwitterにDMください!

Twitter:https://twitter.com/iwhododo

・サーバーサイドエンジニア
・機械学習エンジニア
・Unityエンジニア
・アプリUIデザイナー

を主に探しています。

資金調達を考えているので、壁打ちさせていただけるVC・エンジェル投資家・事業会社の皆さまなどなどいらっしゃったらぜひご連絡ください。

また、同時にテストユーザーも募集しています。「もっと気軽に友だちと一緒に過ごしたい」、「何もないけど誰かといたい」と思ったことがある中学生〜大学生の皆さんも気兼ねなくご連絡ください!お待ちしています。

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会社のみんなとドーナツ食べます。