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実務補習、その後

そろそろ、実務補習の感想を記録したい。


診断士試験通過後、 実務補習7月回に申し込み今月受講してきた。
中小企業診断協会が実施する中小企業診断士資格取得に必要な実務補習のご案内です

実務補習は、診断士として活躍する先生が指導員となり、診断士試験に通過した6名ほどがチームとなり、対象の企業に対して経営診断報告書を作成する流れとなっている。

濃密な時間で感じることは多々あったのだが、まとめて3点だけ言語化したい。

1つ目は、集まるチームメンバーのおもしろさ。
背景も得意分野も業種も何もかもが違うメンバーが診断士試験合格という共通点をもって集まっているので、共通点がないのに試験という共通点があるという不思議なバランスがとても居心地良かった。討議していても自分が知らない領域から根拠と意見を言ってくれるし、得意分野が違うのでレビューの質が高まり最終成果物の精度も自然と上がっていく体験をした。

2つ目は、指導員の先生の学びのオープンさと探究心。
自分で考えさせるテーマ以外のことは本当になんでも答えていただき、診断士という職種の理解が深まった。いや、「診断士という職種はさまざまなタイプがいるんだな」とさらに感じ、深まるというか広まった感触だ。さらに、数日一緒に過ごしているなかで本当に何に対しても好奇心をもつ姿勢が終始尽きない。ずっと子どものような素直な問いと答えを探し続けている一方で熟練の広く深い分析眼を即座に提示してくれる。とても安心感のある方だった。

3つ目は、実務補習という制度。
この実務補習という制度は、国の診断士登録がほしい試験合格者と日本の中小企業を支える後続を育てたいと考えている指導員の先生が、それぞれの仕事や家庭の生活から時間を捻出して、中小企業の経営者へ診断報告書を無償に近いかたちで提出するスキームだ。それぞれの登場人物にとってメリットがあるように目的が多重化しており、考えた方の戦略性の高さに鳥肌が立つ。当然診断報告書が先方にとって価値あるものかどうかは、メンバーのアウトプットの質や相手企業の状況によって千差万別になると思うけど。

総括して、とても良い経験と刺激になった。
あと、指導員の先生に「理解力が素晴らしい」と評してもらったので抱いて寝る。リップサービスでもかまわない、受け取り方は自由だ。
そして、妻に貢ぎたい。


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