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インドのインターナショナルスクールのオンライン授業はこんな感じ

休校が決まった2日後の3月12日からはじまった、オンラインでの授業について今日は書きたいと思う。

うちにはそらまめ(7歳、日本では4月から2年生)とはるさめ(5歳、日本では41月から年長さん)という子どもたちがいて、2人とも同じ学校に通っている。バンガロールの中でも多分極めて授業料が高く、海外からの駐在員の子どもたちがメインのインターナショナルスクールだ。この学校では休校2日目からいち早くオンライン授業(この学校ではDistance learningと呼んでいる)に切り替えた。まず、この切り替えの速さに脱帽。まるでこうなるって知ってたかのうように、スムーズに移行した。

そらまめはPrimay4 はるさめはPrimay2という学年。実はそらまめはひとつ下の学年に入っていて、同級生はほぼ1個下の子もいる。

そもそもこの学校では、休校になる前から、学校でiPadを1人1台づつもって使っていた。(はるさめは、年齢が小さい学年だからか、まだ使っていなかった)

そこで使っていたアプリがSeesawというもの。

このアプリは、本人が学校で授業でつかうSeesaw classと、親の連絡用のSeesaw familyがある。これをダウンロードして、親としてサインインすると、Facebookのように自分の子どものタイムラインを見ることができる。

はじめこれにログインしたときは、はるさめの先生が、授業でのはるさめの様子を写真にとってくれていて、おー!と思った。学校で起きていることをあまり話さないので、写真で様子がわかるとかなり安心する。プールの写真や、はるさめが絵を書いているところ、友達となにかワークをしているところなど。

親はこの写真にいいね!をつけたり、コメントしたりすることができる。はるさめの先生はこういったITツールの使いこなしがうまく、音楽の授業の動画もとってくれていたりして、こまめにアップデートしてくれるのでありがたい。

そらまめのほうの先生からはあまりそういうアップデートがなかったのだが、先生たちからの連絡が主にこのSeesawでくる。このメッセージをしばらく見てなかったら「明日いくフィールドトリップの同意書にまだサインしてない人は今日中にしておいてください」というメッセージが来ていて焦った💦
それ以外の授業に関連する連絡も、このアプリで送られてくる。

さて。

学校が休校になりディスタンスラーニングなるものが始まり、平日は毎日このSeesawと睨めっこすることになった。そして、ZOOMをインストールしておいて!というメッセージが来て、翌日から毎日ZOOMも使うことになった。

1週目はこんな感じ。

 そらまめ(7歳)・・・Seesawを通じてたくさん課題が送られてきた。

 はるさめ(5歳)・・・毎日12時にZOOMで読み聞かせ

はるさめのZoom絵本読み聞かせは、先生(2人の先生が交互に読んでくれていた)の通信状況が悪くて聞こえなかったりして、やや試行錯誤が続いた。
(そこでの気づきはこちらの記事)

2週目は、今週はこんな感じでやります!という事前のアナウンスがあり、そらまめのZOOMも始まった。そして朝8時に、担任の先生からの短い動画が送られてくる。そこで今日やることや、ホームルームの時間までにやっていてほしいことなどが流れる。そして、ホームルームの担任の先生の授業がそれぞれ11時と12時にあった。

3週目。ここから一気にハードルがあがった。演劇とか、文化とか、体育とか、ホームルーム以外の授業が始まったのだ。ある日のスケジュールはこんな感じ

そらまめ・・・9時 演劇の授業 エナジティックな先生が、スクリーン越しに
          インプロ的なのをはじめ、みなそれについて動物のまね
          などをする。超シャイそらまめ、全くついていけず。
                                    約30分。

      10時 語学の授業。英語が母語でない子たち向けの授業。
         どの先生も慣れないオンライン授業で大変だと思うがこの
         先生だけずば抜けてdisorganizedで、それが何回か続いた
              結果、30分たったら親が出てきて抜けるクラスメイト複数。               Zoom越しに親のフラストレーションを目のあたりにする。
         約30分。

     11時 担任の先生のオンライン授業。毎日違うサブジェクトをやって             いる。先生のスクリーンをみながら答えたり、けっこうみっちり  
                            授業をする。はじめは30分ぐらいだったのが、3週目からほぼ1
            時間。

といった感じ。そしてはるさめも、9時に演劇や体育があり、12時にホームルームがある。

4週目になると、そらまめの学年の親のWhat’s upグループが騒がしくなった。要はもう親がヘトヘトになってきてるんである。毎週たくさんの課題が出るので、このZOOM授業以外にもつきっきりで親がサポートしないといけない子も多い。

もう体育とか、演劇(英語でdrama)とか、授業なくていい!!!
enough drama at home! (家でも毎日ドラマが起きている)と嘆く親も。

9時から12時半ぐらいまで、正直こちらもほぼ何も出来ない。そして課題が多くてこなせず、どんどん遅れていく・・・・

と、こちらの対応キャパは明かに超えているものの、日本人らしからぬおおらかな性格の私は「そんなこといっても全部はむり〜」という感じで、子どもたちが起きれなかった日の9時の授業をスキップしてしまったり、いまさら2週間ぐらい前の課題をそらまめとやったりしている。

はじめは「これと自分の仕事とどう両立するんじゃ・・???」と頭を抱えたものの、良いこともあった。どんな風に何を学んでいるのか、いつもなら見ることのできない先生の教え方、内容を、見ることができるのである。そして一緒に取り組むことで、どんなことは理解していて、どんなことが理解しにくいのか、ということもわかった。

あとわかってはいたけれど、そらまめのめちゃめちゃ慎重な性格(課題のやり方がわからないと、友達がすでにやったものがアップされていて見られるので、すぐそれを見て確認しようとするところ)とか、はるさめのじっとしていられなさとか(30分じっとスクリーンの前にいられた初日が奇跡だったことを思い知らされる毎日。もうしょうがないんで何か食べながらとかでも許容している。そういう友だちもちらほら)を改めて認識する。

2人とも英語がまだそれほど出来ないので、先生が言っていることはほとんどわからない。なので夫と私がほぼほぼ同時通訳状態。親の英語力もかなり鍛えられている。そう、知らない言葉も結構出てくるのである。先日はそらまめの文法の授業で、そうだったんだ知らなかった!という法則を学び(今更!)、私が勉強になったりしている。

今週はもともと1週間の春休みだったため、授業がない。正直かなりホッとしている。来週からまた始まるが、親ごさんたちがかなりフィードバックをしてくれているみたいなので、もう少し課題が減ることを期待して、再開をまつ間に、このディスタンスラーニングで気づいたことを、noteに書いてしまいたいと思う。


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