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2019年夏カザフスタン・キルギス旅行~ビシュケク市内編~

 トレッキングから市内に戻るとT氏は、まだ時間があるから市内を案内できる、オシュバザールなどどうかと言って下さる。カザフのアルマトイのバザール行ったときは、ロシア語話せないため積極的な買い物せず、店員の言葉は馬の耳に念仏であったので、ロシア語話せるT氏に助けてもらいながら買い物をしてみようと思い、案内してもらうことにした。写真は表題の料理の写真くらいしか撮らなかった。。

※トレッキングの模様

※アルマトイ編

〇オシュバザール

 市場に行くのはとても楽しい。特に、見たこともない異国のものがたくさん並んでいるのを見ることはこの上ない。ドライフルーツや野菜などは、アルマトイのバザールと共通したものも多くあり、それが何なのかT氏に聞きながらまわる。

 ここではスリに注意しなければならない。財布、ケータイは手に持つか、カバンの奥底にしまうべきだ。私は手に持っていた。

・ドライフルーツ

 私はまずドライフルーツを買うことにした。アンズやプルーンなどは幾つか種類があり、それぞれ見た目、味、値段が異なる。干し方や、育った環境によって味や水分が異なるそうだ。試食させてもらいながらどれを買うか決める。干し方は勿論、同じような見た目をしているフルーツでも含水率や硬さに違いがある。

 比較的水分が多く残っている、日本でもよくあるようなアンズのドライフルーツ、良く干したのかガチガチに硬くなっているアンズの2種類を買った。前者は種がなく、柔らかくて食べやすいが、後者は述べた通りガチガチだがやさしい甘みで、私は後者の方が好みだ。試食の際、種が残っているとは知らずに果肉と一緒にバリバリ食べてうまいと喜んでいたら、店員さんに爆笑されてしまった。他は味が好みだったナツメを購入。

・野菜、肉

 肉は、羊、馬、牛などが豪快に売られている。頭からしっぽまですべて揃う。カモ肉と、馬の腸詰を試食させてもらったが、脂っこく、ニンニクもたくさん入っていて、犯罪的に旨い。精力が付きそうだ。馬の腸詰はキルギス人に人気で、T氏のおすすめでもある。

 イスラム教徒が多いキルギスでは、基本的に羊が主力だが、ロシア人も一定数いるため、豚肉もひっそりと一角で売られている。まさに、「異教徒用」といった扱いであった。T氏もどうしても豚肉食べたいときはここで買うそうだ。

 野菜も多種類売られている。買ったり食べたりしなかったが、見ているだけで飽きない。以前ロシア、スウェーデンに行った際に気に入った、緑色の細い野菜(名前忘れた)もあった。

・日用品等

 バザールでは食品だけでなく、生活に必要なすべての物が揃う。衣服やせっけんなどもたくさん並んでいる。驚いたのは、建築資材や本格的な工具などが並んでいたことだ。キルギス人の中には自分であらかた家を建ててしまう人もおり、メンテナンスなども自分でやる人も多いそうだ。

 観光客に人気だというフェルト製品を見る。日本人観光客は大量のフェルト製品を買っていく人が多いそうだ。私も質素だが魅力的なデザインの壁掛けを買った。他、お土産に縁起のいいおじさん(詳しいことは忘れた)の灰皿を友人のために買った。

 印象的だったのは、キルギスの伝統的な帽子「カルパック」である。キルギスの男性がかぶっているものだとT氏から聞き、トレッキングに連れて行ってくれたドライバーさんもかぶっていたことを思い出した。T氏はこれをお土産にし、かぶって家に帰るべきだと提案したが、小心者の私にはその勇気はなかった。。ただ、デザインは質素で、かぶっている男性はとてもかっこよく見える。次回は必ずかぶることにすると決める。

 カザフでもキルギスでも食品など買ったため、初めは3キロ程度だった私の荷物も重くなり、小さなデイバックには入らなくなった。どうしようかと思ったが、ここは何でもそろうバザール、T氏とよさげなカバンを探しに歩いた。生地が丈夫で持ちやすい手提げ袋がすぐに見つかった。T氏が持ち手の丈夫さなど店員さんに確認してくれた。

〇夕食へ

 バザールをでて、T氏と夕食をご一緒することにした。昨日訪れた「NAVAT」へ行く。バザールからマルシュに乗ったが激しい渋滞であった。日本車が多いが日本より無秩序に車が走っており、クラクションの音が絶えない。市内では時々車の通行のトラブルでケンカが勃発するそうだ。

 キルギスは右側通行である。なので左ハンドル車のほうが運転するにあたって安全性が高い。日本車が多いキルギスだが、現在使われている車以外、新しく入ってくる車に関しては、右ハンドル車は規制されていると聞いた。

 渋滞でマルシュが動かなくなったところで降りて歩く。「NAVAT」のテラス席に座る。T氏とキルギスのビールを飲もうとしたが、キルギスビールは冷えておらず、ロシアのビールを飲みたまえと店員さんが言ったので、ロシアビールで乾杯する。なんと、キルギスではビールをストローで飲む。これもこれで悪くはない。ロシアビール(銘柄は忘れた)はさっぱりしていておいしかった。

 食事は、プロフ、トマトベースのスープ、T氏が大好きな馬の腸詰を頼んだ。どれも大変おいしい。特に、プロフは羊の風味(料理には羊の脂を使うことが多いそう)がして、スパイスがさわやかに程よく効いていて実においしかった。一方で馬の腸詰はこってりと、これもまた犯罪的においしい。プロフとビールによく合う。

 前日に食べたショルポもそうだったが、スープがとてもおいしい。このトマトスープも例外ない。以前ロシアに行った時もスープのおいしさに感激した。

 辺りが暗くなるまでT氏と語り合い、大切な時間を過ごした。T氏のキルギス生活の話は大変興味深かった。誘拐婚は現在でも残っている風習で、T氏の通っている大学の友人も誘拐婚で突然結婚したそうだ。誘拐婚に至るまでは、男の方は知り合いの力も借りながら入念に調査し、決行するそうだ。動機に関しては、「ひとめぼれ」もそこそこあり、顔見知りではなかった人を誘拐することもあるそうだ。ただ、外国人を誘拐すると犯罪に問われるらしいので、T氏は誘拐に遭ったことはない。ひとめぼれしたとしても、入念な調査により外国人であると分かるのだろう。

 遅くまで付き合ってくれたT氏には心から感謝している。「NHTabi Company」はおすすめの旅行会社である。T氏とは連絡先を交換し、5月のシルクロードマラソンに参加することを目指し、連絡を時々取り合っていたが、ここ最近音信不通になってしまった。今年日本に帰る予定と言っていたが、もう日本に帰ってきただろうか。

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